2026年8月16日日曜日

5 / J.J. Cale (1979)

今年の夏は特に暑い。梅雨明けした7月10日あたりからが最高に暑かった。
蒸し暑いというよりは、ただ単に高温。スペインとフランスでは大規模な山火事も発生し、これから地球はどうなっていくんだろう。
ラジオでは、水温が高くなると、魚が雄化するという話題を言っていました。
お米も、穂が出てから刈り取りの期間が長いほど粒が大きくなるようですが、気温が暑いとその期間が短くなり、小粒になるみたいで、今年の収穫が心配になります。

ということで、今年も気だるいサウンドの J.J. Cale を聴きました。
タイトル通り、5枚目のスタジオ・アルバムですので、毎年 J.J. Cale を聴くのも5年目ということになります。
曲ごとに変化はあるものの、ドラマチックな展開や、派手なメロディもなく、いつもの J.J. Cale です。

今回のエポックは、カントリーの聖地ナッシュビルでの録音と Christine Lakeland の参加でしょうか。
ナッシュビルに、自身のクレイジー・ママ・スタジオを作り、そこを拠点に複数のスタジオで録音されています。
かといってカントリー色が強いわけではありません。
なぜナッシュビルを気に入ったのかは分かりませんが、テレビで観たナッシュビルは、街中がカントリーで、ライブハウスやホンキートンクって言うんですか、カントリー・バーが林立している感じでした。
なんとなくカントリーに憧憬があるのかもしれません。

一方の Christine Lakeland は西海岸を拠点とする、ソングライター、ギタリストで、今回のアルバムでは、ギター、ヴォーカル、コーラスで参加しています。
J.J. Cale と Christine Lakeland はその後結婚することになりますので、そういう意味での重要なアルバムであると同時に、女性コーラス、ヴォーカルが入ることにより、よりリッチなサウンドになったアルバムということも言えます。

曲としては、Eric Clapton がカバーした "I'll Make Love To You Anytime" ("Backless"1978) や 、John Mayall や  Santana がカバーした "Sensitive Kind" が有名ですが、それ以外の曲の方が僕は好きです。
淡々と、ボソボソと、リラックスしてレイドバック・サウンドを奏でています。
いくつかの曲で、自分でベースを弾いているも面白いポイントです。

ちなみに、同じ1979年に、ロスの Leon Russell のパラダイス・スタジオでのスタジオ・ライブ映像が2001年に発見されました。このライブの中でも、当然このアルバムからの曲が多く演奏されています。キーボードで Leon Russell、日本風の上着を羽織った Christine Lakeland の姿も見えます。


  1. Thirteen Days
    • Bass : Billy Cox
    • Drums : Karl Himmel
    • Vocal : Christine Lakeland
  2. Boilin' Pot
    • Bass : J.J. Cale
    • Vocal : Sherry Porter
  3. I'll Make Love To You Anytime
    • Bass : J.J. Cale
    • Drums : Kenny Buttrey
  4. Don't Cry Sister
    • Bass : J.J. Cale
    • Vocal, Organ, Rhythm Guitar : Christine Lakeland
  5. Too Much For Me
    • Bass : J.J. Cale
  6. Sensitive Kind
    • Bass : Carl Radle
    • Congas : Jimmy Karstein
    • Drums : Buddy Harmon
    • Horns : Dennis Good, Don Sheffield, George Tidwell, Terry Williams
    • Piano : David Briggs
    • Strings arrange : Cam Mullins
    • Strings : Carl Gorodetzy, Marvin Chantry, Roy Christensen, Shelly Kurland
    • Vibraphone : Farrell Morris
  7. Friday
    • Bass : Carl Radle
    • Drums : Buddy Harmon
    • Piano : David Briggs
  8. Lou-Easy-Ann
    • Bass : Nick Rather
    • Drums : Jimmy Karstein
    • Electric Piano : Larry Bell
    • Piano : J.J. Cale
    • Rhythm Guitar : Bill Boatman
    • Rhythm Guitar, Vocal : Christine Lakeland
  9. Let's Go To Tahiti
    • Bass : J.J. Cale
    • Written by Bill Boatman, Roger Tillotson
  10. Out of Style (Katy Kool Lady)
    • Bass, Drums : J.J. Cale
    • Percussion, Piano, Vocals : Christine Lakeland
    • Written by Christine Lakeland, J.J. Cale
  11. Fate Of A Fool
    • Bass : Nick Rather
    • Drums : Jim Karstein
    • Fiddle : Bill Boatman
    • Organ : Larry Bell
    • Rhythm Guitar : Christine Lakeland
  12. Mona
    • Bass : Carl Radle
    • Drums : Buddy Harmon
    • Mandolin : Bill Kenner
    • Strings Arrange : Cam Mullins
    • Strings : Carl, Marv, Roy, Shelly
    • Vocal : Christine Lakeland


  • Produced by Audie Ashworth, J.J. Cale

  • #1 Recorded at Crazy Mamas Studio, Nashville, Tn. Mixed at the Lakehouse, Old Hickory, Tn.
  • #2, #4, #5, #9, #10 Recorded & mixed at the Lakehouse
  • #3 Recorded at Columbia Studios, Nashville, Tn. Mixed at Crazy Mamas
  • #6 Recorded & Mixed at Crazy Mamas
  • #7 Recorded at Crazy Mamas. Mixed at Jack Clements Studio, Nashville, Tn.
  • #8, #11 Recorded at Woodland Studios, Nashville, Tn. Mixed at the Lakehouse
  • #12 Recorded at Crazy Mamas


2026年8月8日土曜日

Evanescence / Maria Schneider Jazz Orchestra (1994)

Maria Schneider のデビュー・アルバムです。

彼女の今までの作品の中で最もジャズ・ライクな作品に思えます。

Maria Schneider は1960年生まれなので、僕より6つ年上になります。
このアルバムが録音されたのが1992年なので、32歳の時にデビュー・アルバムを録音したことになります。
複数の大学で音楽理論を学んだ後、80年代の後半は Bob Brookmeyer や Gil Evans と一緒に仕事をし、その後自分のバンドを持って活動を始めたということのようです。

この時代、ビッグ・バンド・ジャズをやる人はほとんどおらず、絶滅危惧種だったと思いますが、それゆえ目立つことができたのかもしれません。
特に、自分では演奏せず、指揮をするというスタイルはかなりユニークと言えます。
しかも、きっちり構成されていて、モダン・ジャズ以降の即興演奏主体の主流からも外れがちですよね。
でも、そういった曲作りがクールで好きです。

なお、"Evanescence" は Gil Evans に捧げられています。"Evans" からとったタイトルでしょうか。

ちなみに、僕は最近まで Maria Schneider は名前からヨーロッパの人だと勘違いしていました。先祖はドイツ移民なんでしょうね。


  1. Wyrgly ('wur-glee) 
    • Solos : Rick Margitza, John Fedchock, Ben Monder
  2. Evanescence (dedicated to Gil Evans) 
    • Solos : Rich Perry, Tim Hagans
  3. Gumba Blue 
    • Solos : Greg Gisbert, Kenny Werner
  4. Some Circles
    • Solos : Rich Perry
  5. Green Piece 
    • Solos : Rick Margitza, Kenny Werner
  6. Gush
    • Idiophone [Flexatone]  : Bill Hayes
    • Percussion : Emidin Rivera
    • Solos : Tim Ries
  7. My Lament
    • Solos : Rick Margitza
  8. Dance You Monster To My Soft Song
    • Solos : Ben Monder, Tim Hagans
  9. Last Season (dedicated to MaryElston)
    • Solos : Tim Hagans, Tim Ries


  • Mark Vinci : alto sax, flute, alto flute, clarinet and piccolo
  • Tim Ries : alto sax, soprano sax, flute and clarinet
  • Rich Perry : tenor sax and flute
  • Rick Margitza : tenor sax
  • Scott Robinson : baritone sax, bass sax, bass clarinet and clarinet
  • Tony Kadleck : trumpet, fluegelhorn
  • Greg Gisbert : trumpet, fluegelhorn
  • Laurie Frink : trumpet, fluegelhorn
  • Tim Hagans : trumpet, fluegelhorn
  • John Fedchock : trombone
  • Keith O'Quinn : trombone
  • Larry Farrell : trombone
  • George Flynn : bass trombone and tuba
  • Ben Monder : guitar
  • Kenny Werner : piano
  • Jay Anderson : bass
  • Dennis Mackrel : drums


  • All music by Maria Schneider
  • Digitally recorded September 1992 and mixed by Paul Wickliffe at Skyline Studios, NYC.
  • Produced by Maria Schneider and John Fedchock

2026年8月3日月曜日

Maria Schneider Orchestra Concert at 森之宮ピロティホール, 2026.8.2 sun

 dedicated to Kiyoshi Kitagawa(1958-2026)

最新アルバム "Data Lords" からがほとんどかと思いきや、ファースト・アルバムから今までのアルバムからピックアップされたセット・リストでした。
古いとか新しいとかなく、どれも Maria Schneider ワールドを形作っていました。

特に "The Thompson Fields" からの2曲は印象的でした。
故郷ミネソタの、豆とコーン畑にあるサイロや池の風景を音楽にしたように言ってました(そう聞こえました)が、その風景が目の前に広がるようでした。
風景や思いを音楽で表現できるって、ほんと素晴らしいな、と思いました。

最新曲 "American Crow" では、エコー・チェンバーを憂い、そうではなかった時代を懐かしんでいるようで、トランペットのソロが気高く、最高でした。

サックス・セクション5人、トロンボーン・セクション4人、トランペット・セクション4人、それにリズム・セクションで、ドラムス、ベース、ギター、アコーディオン、ピアノ各1人ずつの18人編成+指揮。
そのアンサンブルや、素晴らしい。
ホーン・セクションはキレがよく、グッと気持ちを高揚させてくれるし、柔らかい音色の時は包み込まれるような感触にもなるし、自由自在にバンドを楽譜で操っているのが感じられました。

サックス・セクションはフルートも吹いてましたし、バリトン系では見たことのない楽器も吹いてました。バスクラもあったかな。
特徴的なのはアコーディオンでしょうか。アメリカ的な感じがしますね。意外と重要な役割を担っていました。
ベース・トロンボーンもフリューゲル・ホーンも吹いてたなあ。

18人もいて、経済的に成り立つのか心配してしまいますが、やはりジャズの発祥の国アメリカでは、コンサートをかなりの頻度でやれる環境があるようで、大衆音楽文化の深みが違うんでしょうね。

きっちり曲を構成しながらも、ソロではインプロビゼーションを重視するところがジャズなのかな。楽器構成もジャズやし。でもライブというよりはコンサートやね。

幸せな2時間でした。

  1. Bluebird
    • Steve Wilson : alto saxophone
    • Julien Labro : accordion
  2. Wyrgly
    • Dave Pietro : alto saxophone
    • Ryan Keberle : trombone
    • Jeff Miles : electric guitar
  3. Choro Dançado
    • Rich Perry : tenor saxophone
    • Julien Labro : accordion
  4. The Thompson Fields
    • Gary Versace : piano
    • Jeff Miles : electric guitar
  5. American Crow
    • Mike Rodriguez : trumpet
  6. Sputnik
    • Scott Robinson : baritone saxophone
  7. Hang Gliding
    • Greg Gisbert : trumpet
    • Donny McCaslin : tenor saxophone
encore
  1. Stone Song
    • Steve Wilson : soprano saxophone
    • Jonathan Blake : "stoney"
  2. Walking by Flashlight
    • Scott Robinson : bass clarinet


  • Steve Wilson : alto saxophone
  • Dave Pietro : alto saxophone
  • Rich Perry : tenor saxophone
  • Donny McCaslin : tenor saxophone
  • Scott Robinson : baritone saxophone

  • Greg Gisbert : trumpet
  • Michael Dudley Jr. : trumpet
  • Nadje Noordhuis : trumpet
  • Mike Rodriguez : trumpet

  • Keith O'Quinn : trombone
  • Ryan Keberle : trombone
  • Evan Amoroso : trombone
  • George Flynn : trombone

  • Julien Labro : accordion
  • Jeff Miles : electric guitar
  • Gary Versace : piano
  • Jay Anderson : bass
  • Jonathan Blake : drums


2026年8月2日日曜日

Gazer / 吉田美奈子 (1990)

1980年代の音がします。
ドラムのエコーやシンセのサウンド、ギターのリフ。
1985年の "The Power Station" や1983年の Frankie Goes to Hollywood の "Relax"、1983年の Yes の "Owner of a Lonely Heart" を下敷きにしているような。
要は Trevor Horn 的サウンドなのかな。
高橋幸宏の "WILD & MOODY" は1984年か。

80年代初頭に R&B やファンクに傾倒していった吉田美奈子は、80年代の最終盤になってエレクトロニクス、シンセの扉を開きます。
前作1989年の "DARK CRYSTAL" がそれですが、今作はそれの継続盤のようです。
サウンドはヘヴィー、ヴォーカルも軽いタッチは多くなく中低音で攻める形です。
本格的な打ち込みサウンドへの挑戦で、キーボード、ベース、サックス以外は打ち込みでしょう。
なので、このアルバムの特徴的なサウンドのドラムも打ち込みですね。

ベースに Herbie Hancock の "Future Shock" に参加した Bill Laswell、キーボードに P-Funk の Bernie Worrell を招き、鉄壁の布陣で臨んだニュー・ヨーク録音です。

この頃俺、何をしてたんやろ。吉田美奈子は全くノー・マークやったなぁ。
こんなに頑張ってるのに。


  1. Warning
  2. Gazer
  3. 友達 ♥
  4. Starlet
  5. 愛してる? ♥
  6. Silencer ♥
  7. 時間をみつめて
  8. 午後の恋人 ♥
  9. Corona


  • 作詞・作曲:吉田美奈子


  • Bill Laswell:Bass
  • Bernie Worrell:Keyboards
  • 清水靖晃:Saxophone
  • 椎名和夫:Computer programming, Synthesizer Manipulate
  • Peter Hunstein:Synthesizer Manipulate


  • Arranged and Produced by 吉田美奈子
  • Recorded at Unique Recording, NYC, Sorcerer Sound, NYC & Greenpoint, NYC


2026年7月26日日曜日

Kiki / Kiana Ledé (2020)

俳優としても活躍しているLAの Kiana Ledé のファースト・スタジオ・アルバムです。

現代の R&B を象徴するようなスロウで少しダークでありながらも、メロウとソウルも同居しているような、素晴らしいアルバムです。

Kiana はアフリカン、アメリカ原住民、メキシカンが混じっている、これもまた現代の US を象徴するような出自のようです。本来私たちはホモ・サピエンスという種1つであって、人種とか関係ないんですけどね。でも US はそれが差別につながって問題なわけです。
カリフォルニアのレモアという、LAでもサン・フランシスコでもない、その中間で生まれているので、それほど裕福ではなかったのかもしれません。

2011年からプロとして音楽活動を始め、いくつかの EP を経て、これがデビュー・アルバムになります。
Ari Lennox や Lucky Daye、6lack などのゲストを迎え、堂々のパフォーマンスです。
打ち込みだけではなく、アコースティック楽器も使い、サウンド的にも心地よいものになっています。


  1. Cancelled.
    • Written by Derrick Milano, Kevin White, Kiana Ledé, Michael "Boston" McCall, Mike Woods, Patrick McManus, Reese Hinton, Roark Bailey
    • Produced by Rice N' Peas, Milano, Bailey
  2. Movin.
    • Written by Archer, Chelsea Lena, Frederic Alexander Brewer, Ledé, Pierre Jamerson
    • Produced by Archer
  3. Mad at Me.
    • Written by Amanda Reifer, Andre Benjamin, Antwan Patton, Ashley Leone, White, Ledé, Woods, Patrick Leroy Brown, Raymon Ameer Murray, Rico R. Wade
    • Produced by Rice N' Peas
  4. Chocolate. (featuring Ari Lennox)
    • Written by Archer, Lennox, Lena, Ledé, Jamerson
    • Produced by Archer
  5. Forfeit. (featuring Lucky Daye)
    • Written by David Debrandon Brown, Milano, Dustin Bowie, White, Ledé, McCall, Woods, McManus, Hinton, Bailey
    • Produced by Rice N' Peas, Bailey
  6. Second Chances. (featuring 6lack)
    • Written by Cam Griffin, Milano, White, Ledé, McCall, Woods, Hinton, Ricardo Valdez Valentine, Bailey
    • Produced by Rice N' Peas, Griffin, Milano, Bailey
  7. Crazy.
    • Written by Milano, White, Ledé, McCall, Woods, McManus, Hinton, Bailey
    • Produced by Rice N' Peas, Milano, Bailey
  8. Plenty More.
    • Written by Amanda Atoui, Avital Margulies, Jose Deverze, White, Ledé, McCall, Woods, McManus
    • Produced by Rice N' Peas
  9. Skiterlude.
    • Written by Archer, Milano, White, Ledé, Woods, McManus, Hinton, Bailey
    • Produced by Archer, Milano, Rice N' Peas, Bailey
  10. Labels. (featuring Moneybagg Yo and Bia)
    • Written by Bianca Landrau, Demario Dewayne White Jr., Milano, James, Mtume, White, Ledé, McCall, Woods, McManus, Hinton, Bailey
    • Produced by Rice N' Peas, Bailey
  11. Honest.
    • Written by Milano, White, Ledé, McCall, Woods, Hinton, Bailey
    • Produced by Rice N' Peas, Bailey
  12. Feel a Way.
    • Written by Milano, White, Ledé, McCall, Woods, McManus, Hinton, Bailey
    • Produced by Rice N' Peas, Milano, Bailey
  13. Good Girl. (featuring Col3trane)
    • Written by Griffin, Cole Basta, Milano, White, Ledé, Woods, Hinton, Bailey
    • Produced by Rice N' Peas, Griffin, Bailey
  14. Attention.
    • Written by Anton Göransson, Isabella Sjostrand, Ledé, Woods, Steven Franks, Tommy Brown
    • Produced by Göransson, Ledé, Woods, Mr. Franks
  15. Separation. (featuring Arin Ray)
    • Written by Archer, Ray, Milano, White, Ledé, Woods, McManus, Hinton, Bailey
    • Produced by Archer, Rice N' Peas, Bailey
  16. Protection.
    • Written by White, Ledé, Mayila Jones, McCall, Woods, McManus
    • Produced by Rice N' Peas
  17. No Takebacks.
    • Written by Milano, White, Ledé, McCall, Woods, McManus, Hinton, Bailey
    • Produced by Rice N' Peas, Bailey


Samples

  • "Mad at Me" contains elements of "So Fresh, So Clean", written by Andre Benjamin, Antwan Patton and David Sheats.
  • "Labels" contains elements from "Juicy Fruit", written by James Mtume.
  • "Honest" contains elements from "Have You Ever?", written by Diane Warren and performed by Brandy Norwood.
  • "Cancelled" contains elements of a TikTok called "I Am a Single Queen" performed by Jasmine Orlando, and "Long Red" written by Leslie West, Felix Pappalardi, John Ventura and Norman Landsberg.


2026年7月19日日曜日

Thank You … For F.U.M.L. (Funking Up My Life) / Donald Byrd (1978)

1973年〜1976年の Mizel 兄弟時代の終了とともに Blue Note を離れ、Elektra 移籍後初アルバムがこれになります。
Sky High プロダクションの特徴あるサウンドと違って、かなりストレートなファンク or R&B です。

骨太なベースが心地よい。
控え目ですが、普通の R&B よりは多めにフィーチャされている Byrd 自身のミュート・トランペットもいい感じです。
Syreeta Wright らの女性ヴォーカル、コーラスも好みに合ってます。
Paul Jackson Jr. や Wah Wah Watson のカッティング・ギター、ワウワウ・ギターも素晴らしい。

今回も作曲には Byrd 自身携わっていませんが、久々にセルフ・プロデュースしているので、気合が入っているというか、やりたかったことなのかもしれません。
もはやジャズは感じられません。アルバム・ジャケットはジャズっぽい感じに仕上がっていますが、サックスやトロン・ボーン・ソロも、ウッド・ベースもありません。
Hancock や Quincy Jones がフージョンを経て、80年代初頭には完全な R&B に移行していったのと呼応しているようです(もっとも Hancock は並行してストレート・アヘッドなジャズも続けていましたが)。
彼らの音楽がソフィスティケイトされた印象を持つのに比べて、このアルバムのサウンドは、ファンクというかザラつき感が強く、たまらなくカッコいいです。

唯一のインスト(コーラスはありますが)の Duke Pearson 作の#7もいい雰囲気です。


  1. Thank You For Funking Up My Life
    • Solo Vocal : Art Posey
    • Written by Art Posey, Josef Powell, Kevin Toney
  2. Sunning In Your Loveshine
    • Solo Vocal : Syreeta Wright
    • Written by Art Posey, Josef Powell, Orville Saunders
  3. Your Love Is My Ecstasy
    • Solo Vocal : Art Posey
    • Written by Art Posey, Josef Powell, Melvin Ragin(Wah Wah Watson)
  4. Loving You
    • Solo Vocal : Jim Gilstrap
    • Written by Joe Hall
  5. Have You Heard The News?
    • Written by Art Posey, Josef Powell, Melvin Ragin(Wah Wah Watson)
  6. In Love With Love
    • Solo Vocal : Art Posey, Maxine Anderson
    • Written by Art Posey, Josef Powell, Melvin Ragin(Wah Wah Watson)
  7. Cristo Redentor
    • Written by Duke Pearson
  8. Close Your Eyes And Look Within
    • Written by Art Posey, Josef Powell, Orville Saunders


  • Bass : Ed Watkins
  • Guitar : Wah Wah Watson, Paul Jackson Jr., Rick Littlefield
  • Drums : Anthony Cox
  • Piano : Greg Phillinganes
  • Vocals : Angela Winbush, Art Posey, Donald Byrd, John Lehman, Josef Powell, Lisa Roberts, Marlena Jeter, Maxine Anderson, Patricia Henderson, Ralph Turnbough, Stephanie Spruill, Syreeta Wright


  • Arranged by Wade Marcus
  • Produced by Donald Byrd for Bluebyrd Productions, Inc.
  • Recorded at The Sound Factory, Hollywood, California, in February-July, 1978


2026年7月13日月曜日

がんばれ!メロディー / 柴田聡子 (2019)

ライブに間に合ってよかったです。7/7のライブは、直近の3枚のアルバムからがほとんどで、このアルバムからも数曲。

最近の2枚と違って、声が高い。ポップを最大限意識してる感じです。
サウンド的には、打ち込み少なめのバンド・サウンドです。
#6 「いい人」だけが弾き語りスタイル。
前作以降、バンド形式「柴田聡子inFIRE」としてライブ活動を続けてましたが、そのバンド・メンバーが今回のアルバムでもバックを務めていることが大きいんでしょう。
時折フリューゲルホーンが入ったり、フルートが入ったり、結構凝ってます。

アルバム・タイトル「がんばれ!メロディー」は自分へのエール。他の人の力を借りたサウンドも素晴らしいけど、自分が作るメロディ、歌詞を頑張らないと!という意味が込められているそうです。頑張ってます。


  1. 結婚しました
  2. ラッキーカラー
  3. アニマルフィーリング
  4. 佐野岬
  5. いい人
  6. すこやかさ
  7. 心の中の猫
  8. ワンコロメーター (ALBUM MIX)
  9. 東京メロンウィーク
  10. ジョイフル・コメリ・ホーマック
  11. セパタクローの奥義 (ALBUM MIX)
  12. 捧げます


  • イトケン : Drums
  • かわいしのぶ : Bass
  • 岡田拓郎 : Guitar
  • ラミ子 : Chorus 
  • 佐藤秀徳 : フリューゲルホン
  • 国吉静治 : フルート
  • 宮﨑洋一 : エンジニアリング


  • 作詞・作曲・プロデュース:柴田聡子


2026年7月9日木曜日

柴田聡子TOUR "夏'26" at 心斎橋 BIGCAT, 2026.7.7


梅雨明けの翌日、七夕の夜、初めて彼女のライブに行きました。楽しかったです。
ほとんどMCなかったですが、曲の終わりの「サンキュー」とか、少しの喋りで低めの地の声がわかりました。

やはり最新アルバムである "Your Favorite Things" とその前の "ぼちぼち銀河" からが中心で、アルバム後のシングル2曲、やそれ以前のアルバムから数曲という構成でした。

曲もいいんですが、今回はバンド・セットということで、ドラムとベースの生み出すグルーヴが素晴らしかったです。
スローな曲もゆったりとしたグルーヴで乗せてくれます。
大好きな "夕日" もメロウ・ダンス・チューンに。
静か目の曲が多いので、どんな感じのライブになるんやろ、と思ってましたが。
トラック・メイクしている岡田拓郎が参加しているのが大きいんでしょうね。
新曲の "Pool" なんかはクラブか、という感じでした。

曲はいいんですが、歌詞が難しいので、一緒に歌えないのが残念です。
果たして、歌詞は全部頭に入っているのか?という心配もしてましたが、もちろん杞憂でした。コーラスがようついていってるな、と感心しました。

聴きたい曲はほとんどやってくれて満足です。
アンコールも2回受けてくれたし。
1回目のアンコールの最後は、"ワンコロメーター"。ロカビリー調のアレンジで、モンキー・ダンスを踊ってて最高でした。
で、2回目のアンコール、スローなグルーヴで、何の曲やろと思ってたところに「2丁目の吉田さんの」と来たもんやから、会場笑いが出てました。でも2曲ともいいアレンジでした。

幸せな時間をありがとうございました。

ちなみに、8曲目 "Your Favorite Things" と 10曲目 "南国調絨毯" の間に "Happy Day" という曲をやってくれましたが、おそらく未発表ではないかと。支離滅裂系の歌詞ではなく、ストレートで分かりやすい歌詞で、スローないい曲でした。いつか出るのかな。

Set List

  1. 素直
  2. 結婚しました
  3. Passing
  4. Reebok
  5. 目の下
  6. うつむき
  7. 夕日
  8. Your Favorite Things
  9. HAPPY DAY
  10. 南国調絨毯
  11. Movie Lights
  12. Pool
  13. ぼちぼち銀河
  14. 旅行
  15. 後悔
  16. 白い椅子
  17. Side Step
  18. Synergy
  19. 雑感
アンコール(1)

  1. ワンコロメーター

アンコール(2)

  1. ワンコロメーター


  • 柴田聡子 : Vocal, Guitar
  • 岡田拓郎 : Guitar
  • まきやまはる菜 : Bass
  • 浜公氣 : Drums
  • 谷口雄 : Keybord
  • Maika Loubté : Chorus, Synthesizer
  • Dub Master X : Front of House Engineer :
  • 田鹿充 : Monitor Engineer
  • 冨田明子(RYU) : Lighting Engineer


2026/7/7(火) 19:00〜22:30 at BIGCAT (大阪心斎橋) ¥6,000

2026年7月4日土曜日

Check "E" / King Sunny Adé and His African Beats (1981)

King Sunny Adé の名前を初めて聞いたのは、大学の頃だったでしょうか。1980年代の初めの頃。
Chris Blackwell のアイランド・レコードと契約したのが1982年だそうですので、まさに、世界に紹介され始めの頃だったんですね。
このアルバムは、アイランドと契約する直前の1981年に出ています。ナイジェリアの自身のレーベルですから、当時はほぼ手に入らなかったでしょうね。今は配信で聴けるという、なんともいい世の中になりました。

アルバムは、トーキング・ドラム奏法のイントロの "Ki Isu To Diyan" から始まります。
Adé のギター、スチール・ギター、怪しげなシンセ音、ドラム、パーカッション。
かなりゆるいのが心地よいです。
重奏的なアンサンブルというよりは、短音で勝負といった感じもいいです。

#1から10分の長尺ですが、宴などで「ずっと続く」音楽が元になっているので元々長いんですね。
LP というフォーマットに入れないといけないので、曲を短く区切っているようで、いわば LP は曲イントロダクションのオムニバスといった捉え方なのかもしれません。確かに不自然に切れている曲もあります。
1曲が長い上、基本はメドレーで、途切れなく続けていくもののようです。
その延々と続くダンスミュージックが、だんだんとグルーヴを生み出していく感じなんでしょうね。

Adé の本名は Sunday Adéníyì Adégẹyè。なんで Sunday という英語っぽい名前になっているのかは分かりませんが、"King" がつくのはヨルバ族の王家に生まれたから。といっても、父は教会のオルガン奏者、母は商人といいますから、そんなに裕福だというわけではなさそうです。今でこそナイジェリアは人口2億人超の大国ですが、当時は国全体がもっと貧しかったんだろうと思います。
学生の頃から音楽に興味を持ち、いろんな楽器を試したうえ、最終的にギターを独学で覚えたようです。
西洋にかぶれずに、ルーツに根差した音楽を現代的に解釈した姿勢は素晴らしいし、それが聴ける僕らにはありがたい存在です。


  1. Ki Isu To Diyan
  2. Omo Se Koko
  3. Kajo Jijo Olomo
  4. O-Wo-Wo Obele
  5. Odun Titun
  6. Enia Se Rere
  7. Eni Jesu We
  8. Chief George Oyedele


  • Composer, Arranger, Producer : King Sunny Adé

2026年6月27日土曜日

(((ika))) / Tempalay (2024)

AAAMYYY が参加してる曲を聴いて(何だっけなぁ?)、興味を持ちました。

2014 年結成で、アルバムは5枚目だそうです。
アートとポップの間のちょっとポップ寄りな感じでしょうか。
基本的には小原綾斗の美意識、世界観を表現してるんでしょうね。
サウンド・メイキングでメンバーの藤本夏樹と AAAMYYY が重要な役割を担っているものの、イニシアティヴは小原綾斗が握っている、そんな感じではないかと。
複数の人がよってたかって作っているフォームではないですね。
それだけに、あまりブレは感じません。

ただ、多くの人にウケるかというと、難しいでしょうね。
ハマる音楽と表現しているメディアもありますが、僕はちょっと....
それでも武道館でコンサートをできるんやから、人気はあるんでしょうね。音楽的には King Gnu に近いかと。

やはり僕としては AAAMYYY のヴォーカルが心地いいです。
澄んでいるような、少しハスキーがかかったような。
メンバー・クレジットとしては、あくまでコーラスなんですね。
僕的には、いっそのことメイン・ヴォーカルにすればいいのに、とさえ思います。


  1. (((shiki-soku-ze-kuu)))
  2. 愛憎しい
  3. 遖(あっぱれ)!!
  4. ドライブ・マイ・イデア
  5. NEHAN
  6. 預言者
  7. Room California
  8. あびばのんのん
  9. 憑依さん
  10. とん
  11. 月見うどん
  12. 湧きあがる湧きあがる、それはもう
  13. 時間がない!
  14. Booorn!!
  15. Q
  16. Superman
  17. 今世紀最大の夢
  18. Aizou'
  19. )))kuu-soku-ze-shiki(((


  • 小原綾斗:Guitar, Vocal, 作詞作曲
  • 藤本夏樹:Drums
  • AAAMYYY:Synthesizer, Chorus


2026年6月20日土曜日

Eagles Live at the Sunshine Festival in Anaheim on September 28, 1975

今年の5月に発売された "One Of These Nights" のデラックス・エディションに含まれているライブです。未発表音源だそうです。
アルバム "One Of These Nights" が1975年6月に出て、アルバムのツアーの最終がこのアナハイムですので、"One Of These Nights" が一番ホットな状態だったでしょうね。

ライブですが、うますぎてスタジオ録音なみの演奏ですので、新たな驚きはありませんが、ライブならではのグルーヴがありノリがいい。
また、ライブでの定番 Chuck Berry の "Carol" のカバーが聴けるのもいいですね。初公開だそうです。
"Take It Easy" で始まり、ハードな曲、ソフトな曲を織り交ぜながら、4枚のアルバムからベスト・ソングを演奏していて、聴いていて心地よいです。

メンバーの Bernie Leadon はこの年の暮れにバンドを脱退し、このライブが最後のパフォーマンスとなりました。Bernie Leadon はバンジョーの名手として知られ、Eagles のカントリーサイドを支えたギタリストですが、3枚目の "On the Border" からギターに Don Felder を迎え、Bill Szymczyk をプロデューサーにして、バンドはハード色を強めていきます。この流れは Glenn Frey と Don Henley の主導であったことが知られています。
そして、このライブにもアンコールでゲスト参加している Joe Walsh が参加、ますますハード色が決定的となり、Eagles に Bernie Leadon の居場所は無くなりました。
そういう意味で、このライブは、カントリー・ロックからハードなロックバンドへ変容していくバンドの過渡期を捉えた貴重なものだと言えます。

"Sunshine Festival" は、Linda Ronstadt と Jackson Browne と Eagles の3者がメインアクトで、順番に演奏したもののようです。誰がどの順番でやったのか、Linda Ronstadt と Jackson Browne が何曲演奏したのかは分かりません。オープニング・アクトはジャマイカのレゲエ・バンド "Toots and the Maytals" が務めています。(Linda Ronstadt、Jackson Browne、Toots and the Maytals の名前は Glenn Frey による M.C. でも出てきます。)
ロサンジェルス・エンジェルスの本拠地アナハイム・スタジアムに5万5千人を集めたコンサートは、午後に開かれたようで、その名の通りサンシャインの下でのものになりました。

全16曲。後半3曲はアンコールです。最後の "The Best Of My Love" では作曲者である J.D. Souther も参加しています。
完璧な演奏に、9月の陽気、70年代を代表する名曲、西海岸の若者文化、最高のライブですね。
なお、ライブの様子や資料は Randy Meisner がまとめてくれています。https://randymeisnerretrospective.com/concert-archive/eagles-sunshine-festival-anaheim-ca-september-28th-1975/

Eagles といえば思い出すのが、テレビで観た漁師のおじさんです。網の手入れをしながら Eagles を聴いてました。「Eagles 好きやねん」と。漁師の年齢と Eagles のギャップに驚きましたが、海の青さや強い日差し、おじさんの焼けた髪や海辺の風と Eagles が絶妙に合うなと思いました。

  1. Take It Easy [from "Eagles"]
  2. Outlaw Man [David Blue cover from "Desperado"]
  3. Doolin-Dalton [from "Desperado"]
  4. Desperado [from "Desperado"]
  5. One of These Nights [from "One of These Nights]
  6. Ol’ 55 [Tom Waits cover from "On the Border"]
  7. Lyin’ Eyes [from "One of These Nights]
  8. Take It to the Limit [from "One of These Nights]
  9. Blackberry Blossom [Traditional cover]
  10. Midnight Flyer [Paul Craft cover from "On the Border"]
  11. Already Gone [Robb Strandlund cover from "On the Border"]
  12. Too Many Hands [from "One of These Nights]
  13. James Dean [from "On the Border"]
  14. Witchy Woman [from "Eagles"]
  15. Rocky Mountain Way [by Joe Walsh]
  16. Carol [Chuck Berry cover]
  17. The Best of My Love [with J.D. Souther from "On the Border"]


  • Guitar : Glenn Frey
  • Drums : Don Henley
  • Guitar, Mandolin : Bernie Leadon
  • Guitar : Don Felder
  • Bass : Randy Meisner


2026年6月15日月曜日

aero / はしメロ (2026)

まったくノーマークでしたが、ある時 #9 "ヨロヨロ (feat.7co)" を聴いたのがきっかけで、さっそく2月に出たファースト・アルバムを聴いてみました。

"ヨロヨロ (feat.7co)" のイメージとは違い、最初からハイスピードのハイパー・ポップの連続に驚きました。
アニメじゃん、て感じ。
その通りで、アニメ主題歌も多く入ってます。
だいたい「はしメロ」って何よ。それ自体ほぼキャラクターの名前やん。

ちょっと食傷気味にアルバムを聴いてってると、真ん中あたりからちょっとペースダウンして、期待してたような曲も多くなってきて、終盤にまたスピードアップするという構成でした。

ベスト・トラックは、やはり 7co との共作の "ヨロヨロ" です。
"ヨロヨロ" とは "You Only Live Once" の "YOLO YOLO" で、意外と意味深い。
いい曲やなあ、と思ったのは #20 "YOKAZE replay"。初期の曲のようですが、メロディが素晴らしい。さすが名前に "メロ" が入ってるくらい。

メロディがいいのは #14 "routine" もですが、曲的に感心したのは、#3 "ときはなて!" です。
僕の苦手としているアニメ調の曲ですが、「愛はノット・テクノロジー」のサビ・パートがやたらキャッチーで、それ以上に「イチ・ニー・サン」の3拍子を4回繰り返して、最後「イチ・ニー・サン・スー」で締めくくるパートがスゲーなぁ、と感心しました。3×4=12で4の倍数。そんなのをポップ・ソングにぶっ込んでくる?

"en-en"、"みらみら"、"がなかむ" などの独特の音色を持ったタイトルと歌詞も魅力ですね。
#6 "メリみ" は Marry me からきているそうで、国際ロマンス詐欺まがいの、言葉コミュニケーションがうまくいかないピュア・ラブがテーマ(だと思う)。独特ですよね。

アルバムのピークは #15 "トリキの系列です" 〜 #16 "渋谷のオナゴ気が強い" だと思います。
トリキでの接客対応(多分外国人)を曲にして、シングルで出すってどういうことよ。ピアノ・イントロからの「トリキの系列です。今日満席です。今からでもいけますです。土日祝isぱんぱん、はよゴーガラゴー。まあまあゴーて誰やねんもー」のループが全く心地良い。ハウスかな。
「渋谷のオナゴ気が強い。袖ない」初め何言うてるのか分かりませんでした。

2021年から出してきたシングル曲をずらっと並べて26曲。feat. seekx の2曲が入ってないのは何の具合か。発表順に並べてみましたが、編曲者以外は流れがつかめませんでした。


  • 2020/5/8 浴す MV
  • 2021/5/21 ナイナイラブ- album version [編曲:maeshima soshi]
  • 2021/12/29 YOKAZE replay [編曲:WICSTONE]
  • 2022/1/19 みらみら [編曲:KidMollin]
  • 2022/2/24 routine [編曲:chillingcat]
  • 2023/4/26 メリみ [編曲:Diz]
  • 2023/5/31 mine [編曲:Origamibeats]
  • 2023/6/14 わるいゆめ [編曲:Diz]
  • 2023/7/23 がなかむ [編曲:Black Rose Beatz]
  • 2023/10/4 テイクアウト [編曲:knoak]
  • 2024/3/27 サイキック [編曲:Omamurin]
  • 2024/6/7 安泰 [編曲:山本匠]
  • 2024/7/5 パレット [編曲:MIMiNARI] テレビドラマ「彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる」オープニング主題歌
  • 2024/8/14 渋谷のオナゴ気が強い [編曲:illdo]
  • 2024/8/21 tan tan tan [編曲:ELYSIAN]
  • 2024/8/28 en-en [編曲:illdo]
  • 2024/10/4 かわいいkm [編曲:MIMiNARI] CANMAKE TOKYO「メタルックマスカラ」タイアップソング
  • 2024/11/24 トリキの系列です [編曲:Sippy Blu]
  • 2025/3/26 f=ma [編曲:seekx]
  • 2025/5/21 ヨロヨロ (feat. 7co) [作詞:はしメロ、芦田菜名子 / 作曲:はしメロ、RYUJA、芦田菜名子 / 編曲:RYUJA]
  • 2025/6/18 yosumi [編曲:⌘ハイノミ] テレビドラマ「彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる 2nd Stage」オープニング主題歌
  • 2025/6/27 ときはなて! [ 編曲:⌘ハイノミ] テレビアニメ「ウィッチウォッチ」第2クールオープニングテーマ
  • 2025/8/27 サッカリン (feat. seekx)
  • 2025/9/26 百面相 [編曲:⌘ハイノミ] テレビアニメ「顔に出ない柏田さんと顔に出る太田君」のオープニングテーマ
  • 2025/12/24 da di do (feat. seekx)
  • 2026/1/21 ひめすぎる [編曲:MIMiNARI]
  • 2026/2/25 ブルーシャドウにのっかって [編曲:MEG.ME、Louis]
  • 2026/3/18 meter [編曲:石田勇喜]
  • 2026/4/19 浴す [編曲:石田勇喜]


  1. サイキック
  2. ブルーシャドウにのっかって
  3. ときはなて!
  4. meter
  5. わるいゆめ
  6. メリみ
  7. 百面相
  8. かわいいkm
  9. パレット
  10. ナイナイラブ - album version
  11. みらみら
  12. がなかむ
  13. en-en
  14. routine
  15. トリキの系列です
  16. 渋谷のオナゴ気が強い
  17. tan tan tan
  18. mine
  19. ヨロヨロ (feat.7co)
    • 作詞:はしメロ、芦田菜名子
    • 作曲:はしメロ、RYUJA、芦田菜名子
    • 編曲:RYUJA
  20. YOKAZE replay
  21. f=ma
  22. yosumi
  23. テイクアウト
  24. ひめすぎる
  25. 安泰
  26. 浴す

  • 作詞・作曲:はしメロ (#19以外)


2026年6月8日月曜日

Frames / 挾間美帆, Danish Radio Big Band (2026)

Danish Radio Big Band (DRBD) の60周年を祝うアルバムだそうです。
DRBD は1964年に設立されましたので、2024年に60周年になります。ちょうど還暦。
ちなみに1964年は、東京オリンピックの年で、The Beatles がアメリカ上陸を果たした年です。一般家庭では白黒テレビの時代ですよね。

ご存知の通り、挾間美帆は2019年から DRBD の主席指揮者を務めています。
このアルバムは全曲挾間美帆の作曲ですが、DRBD の歴史と歴代主席指揮者の遺産を反映しているようです。
歴代主席指揮者には錚々たるメンバーが名を連ねています。

  • Palle Mikkelborg (70年代, 80年代)
  • Thad Jones (70年代)
  • Bob Brookmeyer (90年代)
  • Jim McNeely (90年代〜2000年代)

彼らの作風を曲に取り入れたとのこと。
挾間美帆も勉強熱心だなと思いますが、このチャレンジは DRBD なくしては成し得なかったものですので、このアルバムでの DRBD は演奏者・共演者としてだけではなく、インスピレーションの源という意味で、共作者の位置付けだと思います。

挾間美帆自身、次のようなことを言っています。

  • #1 曲の始まり方と、浮遊するベースラインの上にメロディーが乗るテーマの構造は Bob Brookmeyer からヒント。和音は Jim McNeely を意識。
  • #2 初めてアメリカから招聘された指揮者の Ray Pitts の長いロンド曲にインスパイアされた。途中の音の重ね方は Jim の影響。
  • #3 Thad Jones と Bob Brookmeyer の斬新な和音を取り入れた。
  • #4 初代指揮者の Ib Glindemann が George Russell の曲を指揮する映像にインスパイアされた。
  • #5 Palle Mikkelborg の "Palle" の5文字を音階にした。
  • #6 80年代から90年代の指揮者/ピアニスト Ole Kock Hansen に捧げ、ピアニストなしでは成立しない音楽を意識。

("Jaz.In Vo.031")

ちなみに、Palle Mikkelborg は晩年の Miles と1989年の "Aura" を作っていますが、このメインテーマは "MILESDAVIS" という10文字を音階にしたもののようです。どうやって音階にしたのかはさっぱり分かりませんが。なので、#5は "Aura II" なんですね。
また、彼女の大学の恩師でもある Jim McNeely は #3 "LuLu" を作曲中に亡くなりました。彼への鎮魂の思いを込めた曲になったようです。

なお、このアルバムの発表を記念して、日本ツアーを行うそうです。前回2023年の日本ツアーの時は、m_unit でしたが、今年は DRBD のコンサートになりそうで、楽しみです。

  1. And the Door Unsealed
    • Feature : Karl-Martin Almqvist (sax)
  2. Rondo
  3. LuLu
  4. The Pioneer’s Quest
  5. Aura II
  6. The First Notes

  • Trumpet : Dave Vreuls, Ari Bragi Karason, Thomas Kjærgaard, Mads La Cour, Gidon Nunes Vaz
  • Trombone, Bass Trombone, Tuba : Peter Dahlgren, Petter Hängsel, Annette Saxe, Gustaf Wiklund, Jakob Munck Mortensen
  • Saxophone, Woodwind :  Peter Fuglsang, Nicolai Schultz, Hans Ulrik, Karl-Martin Almqvist, Frederick Menzies
  • Piano : Artur Tuźnik
  • Guitar : Per Gade
  • Bass : Kaspar Vadsholt
  • Drums : Søren Frost

  • All Songs composed by 挾間美帆
  • 指揮:挾間美帆
  • 演奏:Danish Radio Big Band
  • 録音:2025年11月18日~21日 at The Village Studios, Copenhagen


2026年6月1日月曜日

ランプ幻想 / Lamp (2008)

Lamp はギターの染谷大陽に男女のヴォーカル永井祐介と榊原香保里という、ちょっと変わった編成のバンド?です。
染谷大陽と永井祐介は高校時代のフォークサークルの先輩後輩で、榊原香保里は大学時代の知り合いの紹介だそうです。

「ランプ幻想」は彼らの4枚目のオリジナルアルバムになります。
本人ら曰く、この頃になると音楽で生活していくのを諦めたらしいです。
確かに売れてませんもんね。
このアルバムも売れませんでした。
「こんな暗いアルバム、誰が買うんだろう」と。

僕も Lamp というバンド自体、つい最近名前を初めて聞いたと思います。
ただ最近、海外SNSなんかでバズって、世の中に名前が広まった感があるみたいですね。僕は知りませんけど。

で、何の前情報もなく聴いてみたんですが、一言で言うとフォーク・リバイバルですね。
そこにちょっとボサノバが入っているような。
僕が小さい頃、ニュー・ミュージックというのが流行りましたが、そのちょっと前、フォークが流行ったと思うんです。その時代のフォークはプロテストソングが多かったように思いますが、そうではなくて、ハーモニー、コーラスワークで聴かせるようなタイプのフォーク。
ストリングス、ホーン、フルートなんかも入って、結構凝っているようですが、ゆっくりとした曲調と、ローファイな録音が、あまりそれを感じさせません。
榊原香保里のヴォーカルの醸し出す感じがいいですね。


  1. 儚き春の一幕
  2. 密やかに
  3. 夕暮れ
  4. 雨降る夜の向こう
  5. ゆめうつつ
  6. 白昼夢
  7. 日本少年の夏
  8. 二十歳の恋
  9. 冬の影は哀しみ
  10. エンド・オブ・ア・ホリデヰ
  11. ア・サマア・バケイション


  • Classical Guitar, Electric Guitar, Organ, Triangle, Marimba, Xylophone, Piano : 染谷大陽
  • Lead Vocals, Piano, Shaker, Guitar, Bass, Percussion : 永井祐介
  • Lead Vocals, Flute, Marimba, Xylophone, Piano, Accordion : 榊原香保里
  • Bass : 田中啓介 (#1, 4, 8)
  • Drums : 榊原大祐, 佐々木俊之 (#1, 4, 8)
  • Glockenspiel, Percussion : 尾方伯郎 (#1, 4, 8, 11)
  • Violin : 山本理紗 (#1 to 4, 8 to 10), 織田百合名 (#1 to 4, 8 to 10)
  • Viola : 佐藤祐子 (#1 to 4, 8 to 10)
  • Cello : 相中彩 (#1 to 4, 8 to 10)
  • Clarinet, Saxophone : 武嶋聡 (#1, 3)
  • Saxophone : 荒木真 (#3)
  • Trombone : 根岸昌平 (#1, 3)
  • Trumpet : 井田安彦 (#3)


  • Arranged and Produce by Lamp 


2026年5月31日日曜日

Rol3ert ✕ REJAY Joint Tour "Square One" at 梅田Shangri-La, 2026.5.29

東京、名古屋、大阪の3都市を回るツアー。

ステージで Rol3ert が言ってましたが、Rol3ert が REJAY を誘ったとのこと。
同じ20歳で、海外にルーツがあり、グローバルマーケットを意識しているのが似ている、といった理由で。
音楽性はそれほど似ていると思いませんでしたが。

大阪のゲストに DURDN (ダーダンと読むようです)ということで、3組のアーティストの合同ライブでしたが、バンドセットの組み替えに時間がかかる、かかる。
7時始まりの、10時前終わりの3時間弱。各アーティスト30分程度でしたから、バンドセット組み替えが1時間半弱。良し悪しやね。

僕にとっては REJAY 目当てでしたが、DURDN、Rol3ert("ロバート"と読むらしい)目当ての人がほとんどのように見えました。Rol3ert のキャリアは REJAY と同じくらいですが、DURDN はちょっと早くからやっているので、それなりに名が売れているんかな。

REJAY のセットは、本人(ギター)とベースとドラムの3人。テープは使ってなさそうでした。
3ピースだと、一つ一つの音が目立ちますが、ギターはそつなく、ヴォーカルもバッチリ。
ライブ的に盛り上がる曲調じゃないので、どんな感じになるんだろう、と心配しましたが、ドラムのキックが強く、ベースでうねりを出して、ゆったりとグルーヴを楽しむ感じの、いいステージでした。
REJAY が最初に出てきて、数曲をやったら「次が最後の曲です」となったので、ちょっと残念な感じがしました。
後の人たちがメイン?と思いましたが、そうでもなく、先に書いたようにそれぞれ30分程度でした。
REJAY が早々に終わったので、帰ろうかと思いましたが、せっかくなので他のも聴いてみるかと思い直しました。

DURDN も Rol3ert も全く聴いたことがなかったので、曲知らなくてどうしたらいいのか?と思いつつ、それなりに楽しめました。特に DURDN はダンス、R&B 系の曲調でなかなかいい感じでした。お客さんも盛り上がってました。

最後の Rol3ert のパートで、再度 REJAY が出てきて、Rol3ert と REJAY で作った曲をやってくれました。6月中旬に出るそうです。

20歳の女の子のライブに、還暦のおじいさんが行くのは実はかなり勇気がいったんですが、ライブハウスの前に、ジャケットを決めたおじさんとおばさんがいたので、少し安心して入れました。とはいっても、ほとんどが20代らしき人ばかりでしたが。奥の壁際に場所を見つけられたのは幸運でした。

2026年5月25日月曜日

'Nard / Bernard Wright (1981)

17歳の時のデビューアルバムです。
早熟な Bernard Wright は10代の前半からミュージシャンとして活動をしていたようです。
16歳の時にジャズトランペッターの Tom Browne と一緒に仕事をしたことがきっかけで、プロデューサーの Dave Grusin と Larry Rosen の目に止まり、GRP レーベルと契約します。

"GRP" は "Grusin/Rosen Productions" のイニシャルで、彼らがプロデュースすること前提のレーベルです。1978年に作られ、初期契約アーティストとなったのが Tom Browne だった訳です。
Dave Grusin はジャズ寄りのフュージョンを得意としている印象です。
彼らがプロデュースしたアーティストは、Patti Austin、Lee Ritenour、Earl Klugh 等ですから、その志向がわかると思います。

この Bernard Wright のデビューアルバムは、それ等とは少し趣が違います。
ソウル&ファンク領域です。
中にはラップもあります。

Bernard Wright はニューヨークのクイーンズ、つまりロングアイランド島の西部、ジャマイカ生まれのキーボード奏者です。
クイーンズ人脈、ジャマイカ人脈の多くのミュージシャンがこのデビューアルバムでも参加しています。
ブルックリン生まれで4歳違いの Marcus Miller とは幼馴染だそうです。

全編、ファンクあるいはジャズファンクで、どの曲も粋な感じです。
1曲だけ、最後の "Solar" だけが、生粋のジャズナンバーとなっています。ドラム、ウッドベース、ピアノの3人編成で、Miles Davis の曲を取り上げています。
"Solar" は、1954年の "Miles Davis Quintet" という10インチLPが初出のジャズスタンダードです(現在は "Walkin'" に収められてます)。Miles は自作とクレジットしていますが、Chuck Wayne が作曲したと信じられています。
ここでは、自分はジャズもできるんだぞ、というところを見せつけているようですが、なかなかいい出来です。


  1. Master Rocker [Weldon Irvine, Bernard Wright, Ronnie Miler]
    • Acoustic Piano, Electric Piano (Rhodes), Clavinet, Vocals, Arrange : Bernard Wright
    • Electric Bass : Marcus Miller
    • Drums : Mike Flythe
    • Electric Guitar : Bobby Broom, Ronnie Miler
    • Vocals : Al "Wink" Flythe, Pat Heaven
  2. Firebolt Hustle [Harold Grate, Henry "Hanky" Grate Jr.]
    • Acoustic Piano, Electric Piano (Rhodes), Synthesizer (Obx) : Bernard Wright
    • Electric Guitar, Arrange : Henry "Hanky" Grate Jr.
    • Electric Bass : Barry "Sunjon" Johnson
    • Drums : Howard Grate
    • Percussion : Crusher Bennett
    • Horns : Ed Jackson, Jimmy Owens
    • Tenor Saxophone, Horns, Arrange : Al "Wink" Flythe
  3. Haboglabotribin' [Don Blackman]
    • Acoustic Piano, Melodica, Synthesizer (Obx), Clavinet, Arrange : Bernard Wright
    • Acoustic Piano, Electric Piano (Rhodes), Vocals : Don Blackman
    • Electric Piano (Rhodes) : Dave Grusin
    • Electric Bass : Marcus Miller
    • Electric Guitar : Kevin Oliver
    • Drums : Dennis Chambers
  4. Spinnin' [Al "Wink" Flythe]
    • Acoustic Piano, Electric Piano (Rhodes), Clavinet, Synthesizer (Obx), Vocals  : Bernard Wright
    • Synthesizer (Obx) : Dave Grusin
    • Electric Bass : Marcus Miller
    • Electric Guitar : Ronald Miller
    • Electric Guitar, Arrange : Henry "Hanky" Grate Jr.
    • Drums : Howard Grate
    • Horns : Ed Jackson, Jimmy Owens
  5. Just Chillin' Out [Marcus Miller]
    • Arrange, Acoustic Piano, Clavinet : Bernard Wright
    • Synthesizer (Obx) – Dave Grusin
    • Arrange, Electric Bass : Marcus Miller
    • Electric Guitar : Bobby Broom, Ronald Miller
    • Drums : Charley Drayton
  6. Bread Sandwiches[Denzel A. Miller Jr., Steve Teele, Bernard Wright]
    • Electric Piano (Yamaha Cp-80, Rhodes), Acoustic Piano, Clavinet, Synthesizer (Obx), Arrange : Bernard Wright
    • Electric Piano : Ronald Miller
    • Electric Bass : Steve Teele
    • Drums : Charley Drayton, Mike Flythe
  7. Music Is The Key [Tommy Smith, Weldon Irvine[
    • Vocals, Electric Piano (Rhodes), Acoustic Piano : Bernard Wright
    • Backing Vocals : Luther Vandross, Patti Austin
    • Synthesizer (Obx) : Dave Grusin
    • Electric Bass, Arrange : Marcus Miller
    • Electric Guitar : Bobby Broom
    • Electric Guitar, Guitar Synthesizer : Ronald Miller
    • Drums : Buddy Williams
    • Percussion : Crusher Bennett
  8. We're Just The Band [Henry "Hanky" Grate Jr.]
    • Acoustic Piano, Electric Piano (Rhodes), Synthesizer (Obx) : Bernard Wright
    • Electric Bass : Barry "Sunjon" Johnson
    • Electric Guitar, Arrange : Henry "Hanky" Grate Jr.
    • Drums : Howard Grate
    • Horns : Ed Jackson, Jimmy Owens
    • Horns, Arrange : Al "Wink" Flythe
  9. Solar [Miles Davis]
    • Acoustic Piano : Bernard Wright
    • Acoustic Bass : Buster Williams
    • Drums : Roy Haynes


  • Featuring "The Jamaica All-Stars"
  • Produced by Dave Grusin and Larry Rosen


2026年5月16日土曜日

GLHF / muque (2026)

GLHF は、Good Luck, Have Fun というオンラインゲームを始めるときのスラング。
1枚目のジャケットもゲームパッケージだったので、結構ゲームへの執着が強いのか、イメージ戦略なのか。

今回のジャケットはチェスですが、赤緑青というデスプレイの3原色+白という色彩で、3人になったバンドのそれぞれの個性のミックスを意識しているそう。

バンドといっても、ほとんどのサウンドは takachi がPCで作り、そこにヴォーカルとギターを乗せていくサウンドメイクスタイルだそうです。
このアルバムでも生ドラムを叩いているのは1曲のみ。
録音サウンドとライブは全く別物と考えているらしく、それぞれサウンドが異なるみたいです。
ライブ再現性を意識しない分、サウンドメイクが自由になるんでしょうね。

ギター、ベース、ドラムというバンド構成ですが、ライブでは必要なキーボードの音色はどうしているんだろう?

アルバムのツアーが行われていますが、ツアーの最初は発売前になってしまいました。
アルバムの曲の入れ替えがあり、発売が遅れてしまったらしいのです。
その曲が #1 "STYLE."。途中のラップ長のところがいいですね。

アルバムの最初の方は、速いテンポのラウド系な曲が多いなと思いましたが、どうもこれは前作以降、ライブをやる回数が多くなって「ライブでの盛り上がり」を意識して曲作りをしたせいもあるみたいです。
でもそれだけじゃないのが muque の非凡なところです。

あくまでポップスに軸足を置き、ちょっと根暗な歌詞と何か引っ掛かるメロディ、エッジの効いたサウンド。
サウンドメイクにライブでの経験が入ってきて、また一歩成長した記録です。


  1. STYLE.
    • 作詞:Asakura
    • 作曲:Asakura(Topline), takachi(Track Make)
  2. Good Luck, Have Fun
    • 作詞:Asakura
    • 作曲:Asakura(Topline), takachi(Track Make)
    • 編曲:takachi, Soma Genda
  3. The 1
    • 作詞:Asakura
    • 作曲:Asakura(Topline), takachi(Track Make), Soma Genda
  4. Bouquet
    • 作詞:Asakura
    • 作曲:Asakura(Topline), takachi(Track Make)
  5. ルーティン
    • 作詞:Asakura
    • 作曲:Asakura(Topline), takachi(Track Make)
  6. HAPPY GROOVY
    • 作詞:Asakura
    • 作曲:Asakura(Topline), takachi(Track Make)
  7. DARK GAME
    • 作詞:Asakura
    • 作曲:Asakura(Topline), takachi(Track Make)
  8. Dancing in my bad life (feat.CLAN QUEEN)
    • 作詞: Asakura, AOi
    • 作曲: Asakura(Topline), takachi(Track Make)
    • 編曲: takachi, AOi
  9. bestie
    • 作詞:Asakura
    • 作曲:Asakura(Topline), takachi(Track Make)
  10. for you
    • 作詞:Asakura
    • 作曲:Asakura(Topline), takachi(Track Make)


  • Asakura:Vo, G
  • takachi:Dr, Track make
  • Kenichi:G


2026年5月10日日曜日

Cosa Nuestra / Willie Colón, Canta: Héctor Lavoe (1969)

Willie Colón が2月に亡くなりました。75歳、惜しまれます。

Willie Colón は若くしてサルサ、ブーガルーの世界でスターとなりました。
Fania と70年代ニューヨーク・サルサの立役者です。
このアルバムは4作目ですが、まだ19歳!です。

トロンボーン奏者ですが、楽器奏者というよりは、音楽制作者としての才能ですかね。
デビュー当初はブーガルー色がありましたが、この頃になるとサルサ音楽が確立しています。
打楽器とホーンとヴォーカルのバランスが絶妙です。

特に Hector Lavoe のヴォーカルが素晴らしい!(ちなみに "Canta" は「歌」です。「歌:エクトル・ラボー」って表記ですね)
最初 Héctor Lavoe は悪ぶった若造の Willie Colón を軽くみて共演するのをためらっていたそうですが、実はこの頃の Willie Colón との共作時代が絶頂期だったかもしれません。その後、薬物とアルコールで荒れていってしまったのが全く残念です。

"Cosa Nuestra" は英語直訳で、"Our Thing"。イタリアンマフィアの仲間、組織という意味があるようで、"The Godfather" は、この "Cosa Nuestra" の物語だそうです。
ジャケットもそのイメージですね。
そういえば、Fania  All-Stars の黄金期のライブのタイトルも "Our Latin Thing (Nuestra Cosa Latina)" でした。


  1. Che Che Colé [Willie Colón]
  2. No Me Llores Más [Kent Gomes, Héctor Lavoe, Willie Colón]
  3. Ausencia [Héctor Lavoe, Willie Colón]
  4. Te Conozco [Héctor Lavoe]
  5. Juana Peña [Héctor Lavoe, Willie Colón]
  6. Sonero Mayor [Willie Colón]
  7. Sangrigorda
  8. Tu No Puedes Conmigo [Héctor Lavoe, Willie Colón]


  • Trombone : Willie Colón, Eric Matos
  • Vocals : Héctor Lavoe
  • Timbales : Little "Louie" Romero
  • Bongos, Cowbell : José Mangual Jr.
  • Congas : Milton Cardona
  • Piano : Professor Joe Torres
  • Bass – Santi González
  • Recording Director : Johnny Pacheco
  • Producer : Jerry Masucci


2026年5月2日土曜日

uku / 藤原さくら (2026)

ウクレレで作曲したんで、"uku" らしい。前作 "wood mood" の制作途中から発声障害および耳の不調があったようで、今作はそのための一時休養後の復帰作になります。

位置付け的には、前作の続編。
ジャズドラマーの石若駿が今回もサウンドプロデューサーとなっており、基本的にはアコースティックなオーガニックサウンドです。
キャッチーな曲はなし。
アップテンポな曲はありますが、概してローテンポで、ヴォーカルもロートーンが中心なのは改めて驚きました。(何せ前作を聴いてないので)
歌詞も1曲目から英語詞だし。

藤原さくらはどこに行こうとしているのか?
と思ってしまいましたが、聴き込むにつれて、ナチュラルで気取らない感じがピースを感じるようになってきました。
サーフサウンドのように。

やはり彼女のハスキー・ロートーン・ヴォーカルは沁みますね。


  1. Angel
    • 藤原さくら : Vocal, Nylon-String Guitar
    • 石若駿 : Drums, Aoustic Guitar, Keyboards, Programming
    • 閑喜弦介 : Nylon-String Guitar, Mandolin
    • 林正樹 : Piano
    • マーティ・ホロベック : Double Bass
    • 二階堂貴文 : Percussion
  2. OK
    • 藤原さくら : Vocal, Ukulele
    • 石若駿 : Drums, Organ, Programming
    • 渡辺翔太 : Piano
    • ジェームス・マカーリー : trombone
    • マーティ・ホロベック : Double Bass
    • 松井泉 : Percussion
  3. My summer
    • 藤原さくら : Vocal, Field Recording
    • 石若駿 : Drums, Organ, Programming
    • 松本大樹 : Eletric Guitar
    • 渡辺翔太 : Wurlitzer
    • 松丸契 : Alto Sax, Tnenor Sax, Flute
    • マーティ・ホロベック : Electric Bass
    • Taikimen : Percussion
  4. girl of yours dreams
    • 藤原さくら : Vocal
    • 石若駿 : Drums, Keyboards, Programming
    • 井上銘 : Nylon-String Guitar, Eletric Guitar
    • マーティ・ホロベック : Electric Bass
    • Taikimen : Percussion
  5. Interlude [作曲:石若駿]
    • 藤原さくら : Voice, Feild Recording
    • 石若駿 : Marimba, Acoustic Guitar, Feild Recording, Programming
    • 大野瑞樹(ACROBAT FILMS Inc.) : Sound Effects
  6. 深海
    • 藤原さくら : Voice, Feild Recording
    • 石若駿 : Drums, Piano, Acoustic Guitar, Programming
    • 閑喜弦介 : Acoustic Guitar
    • MELRAW : Flute
    • 堀米綾 : Harp
    • マーティ・ホロベック : Electric Bass
  7. one
    • 藤原さくら : Vocal, Nylon-String Guitar
    • 石若駿 : Drums, Synth Bass, Programming
    • マーティ・ホロベック : Electric Bass, Double Bass
    • 松井泉 : Percussion
  8. Carol [作詞:ジェシー・ハリス]
    • 藤原さくら : Vocal
    • 石若駿 : Drums, Piano, Programming
    • ermhoi : Chorus
    • 井上銘 : Nylon-String Guitar, Eletric Guitar
    • マーティ・ホロベック : Double Bass
  9. だって ずっと このまま? feat.上白石萌音
    • 藤原さくら : Vocal, Chorus, Field Recording
    • 上白石萌音 : Vocal, Chorus
    • 石若駿 : Drums, Conga, Shaker, Pandeiro, Field Recording, Programming
    • マーティ・ホロベック : Electric Bass
  10. Blue Blue Blue [作詞:ジェシー・ハリス]
    • 藤原さくら : Vocal, Chorus, Field Recording
    • 石若駿 : Drums, Piano, Percussions, Programming
    • Taka Nawashiro : Nylon-String Guitar, Acoustic Guitar, Electric Guitar
    • マーティ・ホロベック : Double Bass
  11. little baby feat. 安部勇磨
    • 藤原さくら : Vocal, Chorus
    • 安部勇磨 : Vocal, Chorus
    • 石若駿 : Drums, Percussions
    • 井上銘 : Acoustic Guitar
    • 渡辺翔太 : Piano, Organ
    • マーティ・ホロベック : Double Bass
  12. scent of the time
    • 藤原さくら : Vocal, Chorus
    • 石若駿 : Drums, Percussions, Programming
    • 井上銘 : Acoustic Guitar
    • 石井彰 : Piano, Organ
    • 村岡苑子 : Cello
    • マーティ・ホロベック : Double Bass
  13. Every day
    • 藤原さくら : Vocal
    • 石若駿 : Drums, Marimba, Piano, Programming
    • 松本大樹 : Electric Guitar, Acoustic Guitar
    • 松丸契 : Alto Sax
    • マーティ・ホロベック : Double Bass
    • Taikimen : Percussion


  • 作詞・作曲:藤原さくら (特記以外)


2026年4月24日金曜日

Nightclubbing / Grace Jones (1981)

1月に Sly Dunbar が亡くなりました。
相方 Robbie Shakespeare は4年ちょっと前に亡くなっています。
彼らは、ダブのリズムセクションとして、音楽プロデューサーとして一時代を築きました。
正直、Sly & Robbie のサウンドが大好きか、と言われれば「それほどでも」という感じなんですが、嫌いではありません。

そんな彼らが参加した Grace Jones のアルバムを聴き直してみました。
Grace Jones も一時代を築いた人です。
特異なルックスのモデルが音楽もやる、という感じで受け止められていたと思いますが、ヴィジュアルとサウンドのイメージが完全に一致して成功した印象があります。

このアルバムでは、彼女の出身ジャマイカのレゲエと、イギリスのニューウェーヴのミックス、それに低音を効かせた Jones のヴォーカルがかぶさり、カッコいいサウンドとなっています。
アイランドレコードの Chris Blackwell は 1980年に出た Black Uhuru の "Sinsemilla" に衝撃を受け、 Grace Jones のアルバムを作るにあたり、"Sinsemilla" のプロデューサー Sly & Robbie をバハマの彼のスタジオ Compass Point Studios 呼び寄せます。
後に "Compass Point Allstars" と呼ばれるミュージシャンたちとのセッションで、アルバム2枚分の録音を行いました。
そのうちの1枚がこのアルバムで、もう1枚は前年に出た "Warm Leatherette" になります。

David Bowie の表題曲の他、Bill Withers のカバー "Use Me" (タイトなリズムが心地よい)、Sting が用意した "Demolition Man" (後に The Police で "Ghost in the Machine" にも収録)など、それなりにいい曲が揃っています。


  1. Walking In The Rain [G. Young, H. Vanda]
  2. Pull Up To The Bumper [Dana Mano, G. Jones, Kookoo Baya]
  3. Use Me [B. Withers]
  4. Nightclubbing [D. Bowie, I. Pop]
  5. Art Groupie [B. Reynolds, G. Jones]
  6. I've Seen That Face Before (Libertango) [A. Piazzolla, B. Reynolds, D. Wilkey, N. Delon]
  7. Feel Up [G. Jones]
  8. Demolition Man [Sting]
  9. I've Done It Again [B. Reynolds, Faithfull


  • Bass : Robbie Shakespeare
  • Drums, : Sly Dunbar
  • Percussion : Uzziah (Sticky)Thompson, Mel Speller
  • Keyboards : Wally Badarou, Tyrone Downie
  • Guitar : Barry (White) Reynolds, Mikey (Mao) Chung
  • Rhythm Guitar : Monte Browne
  • Accordion : Jack Emblow


  • Produced by Chris Blackwell and Alex Sadkin
  • Recorded at Compass Point Studios


2026年4月17日金曜日

日々散漫 / にしな (2026)

もうアルバムは出さないのかと思っていました。
前作 "1999" が2022年7月で、その後、最初に出したのが同じ年の11月のシングル "ホットミルク"。
そこから、3ヶ月おきにシングルを出すこと13曲、実に3年間単発で出し続けてきましたから。
確かに、フィジカルメディアが衰退する中、アルバムって何の意味があるの?と思うこともありますので、そいう路線かと思ってました。

しかも、この13曲が、ほんとバラエティに富んでいて、"ホットミルク" や次の "春一番" なんかは "1999" の路線を引き継いだフォーキーな感じだったんですが、その後はダンスチューンあり、昭和ポップスあり、はたまた "パンダガール" のようにアニメ調(あるいはみんなのうた調)の曲まであり。
よくこれを1枚のアルバムだといってまとめましたね。

結局既発の13曲に加え、8曲の新曲を加え("intro" 含む)、なんと逆に今時珍しい21曲入りのアルバムになってしまいました。
CDも発売されていて、当然2枚組ですよね。
1枚目が "日々"、2枚目が "散漫" ですが、日々出してきた曲の曲調ががまとまりがないので、アルバム全体として "日々散漫" というタイトルはピッタリだなと思いました。

さっきも書いたように、このアルバム期間の最初の方は、ギターで曲作ってんだろうなって感じですが、あとはギターの面影がなくなっていき、作曲のスタイルも変わってきたのかもしれません。
そういう意味では、色んな曲調に挑戦して、猛烈に成長しているようにも思えます。

ある時、YouTubeでライブ映像を見たことがあります。かなり広いステージだったので「いやぁ名が売れてきたんやなぁ」と嬉しくなったことがありますが、今やチケット取れない人になってきてますね。


  1. intro
  2. weekly [Arr. knoak]
  3. シュガースポット [Prod. & Arr. knoak]
  4. bugs [作曲:にしな & ESME MORI, Prod. & Arr. ESME MORI]
  5. 婀娜婀娜 [作曲:にしな & Yaffle, Prod. & Arr. Yaffle]
  6. in your eyes [Prod. & Arr. 関口シンゴ]
  7. ドレスコード [Prod. & Arr. 横山裕章]
  8. 輪廻 [Prod. & Arr. Tomi Yo]
  9. 春一番 [Prod. & Arr. 永澤和真]
  10. 音になっていくよ [Prod. & Arr. 永澤和真]
  11. わをん [Prod. & Arr. GeG]
  12. 今日も今日とて remix [Remix PARKGOLF]
  13. クランベリージャムをかけて [作曲:にしな & 100kaiOuto, Prod. & Arr. 100kaiOuto]
  14. plum [Prod. & Arr. Yaffle]
  15. パンダガール [Prod. & Arr. 100kaiOuto]
  16. ホットミルク [Prod. & Arr. 横山裕章]
  17. It’s a piece of cake [Prod. & Arr. Tomi Yo]
  18. ねこぜ [Prod. & Arr. 横山裕章]
  19. つくし [Prod. & Arr. 横山裕章]
  20. グローリー [Prod. & Arr. Tomi Yo]
  21. Twinkle Little Star


  • 作詞作曲:にしな