2022年3月19日土曜日

Steve McQueen / Prefab Sprout (1985)

初めてちゃんと聴きました、Prefab Sprout。
なんで今まで聴いてこなかったんだろう、と強く後悔しました。
素晴らしいアルバムです。
当時はほとんど売れなかったと思います。それなりに売れてたら、僕も聴いてたでしょうから。

曲調はネオアコ。Sprout の名前通り、青臭さが表現されています。
当時よく聞いた Pale Fountains の "Pacific Street" が出たのが1984年。
Aztec Camera が "High Land, Hard Rain" で売れたのが1983年。
Tracey Thorn が "A Distant Shore" を出したのが1982年。
確実にその流れに乗りつつ、ちょっと登場が遅かったのかなあ。

しかし、Paddy McAloon のソング・ライティング力や、ギターの使い方は並のものじゃないですね。
Michael Head と並ぶと言ってもいいように思います。(アルバム1枚だけじゃわからんけど)

1曲目 "Faron Young" こそロカビリー調ですが、2曲目 "Bonny" からはアッコースティック・ポップが続きます。

1番のお気に入りは "Goodbye Lucille #1"。シングル化されるときに改題したように "Johnny Johnny ooh" のメロディが切ない、カッコいい。

他にもアルバムを印象づける "Bonny" や、ファースト・シングルの "When Love Breaks Down"、柔らかいシンセのイントロ "Appetite"、明るいポップ ”When the Angels” など、佳曲がそろっています。

プロデュースはなんとThomas Dolby。シンセ・ポップが思い浮かびますが、ここでは彼らの良さを出すためのサポートに徹しているのでしょうか、綺麗なサウンド・バランスになっているのは Dolby の力かもしれません。


  1. Faron Young
  2. Bonny
  3. Appetite
  4. When Love Breaks Down
  5. Goodbye Lucille #1 (Johnny Johnny)
  6. Hallelujah
  7. Moving the River
  8. Horsin' Around
  9. Desire As
  10. Blueberry Pies
  11. When the Angels


  • Paddy McAloon : Vo, G
  • Martin McAloon : B
  • Wendy Smith : Key, Vo, G
  • Neil Conti : D
  • Produced by Thomas Dolby


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