マリのグリオのトリオです。
グリオは、西アフリカの歴史の口承音楽家とでもいう人たちで、伝統的に家系で伝承している様です。
琵琶法師みたいなもんでしょうか。
トリオなので、ほんと最小限の単位です。
楽器×2とボーカル。
楽器は、バラフォン(木琴)とンゴニ(弦楽器)で、ンゴニはンゴニ・ベースというユニークなもので、ベース・ギターのような役割です。
これらとボーカルとハーモニーがうまくミックスされて、いいサウンドを奏でています。
中でもバラフォンがすばらしい。
バラフォン奏者は Lassana Diabaté で、コラ奏者の Toumani Diabaté のグループ出身、トリオの音楽監督も担っています。素朴なサウンドと煌びやかな奏法がいい味を出しています。
ボーカルは Hawa Kasse Mady Diabaté で、アフリカの有名なシンガーである Kasse Mady Diabaté の娘だそうです。
ンゴニ・ベースは Madou Kouyaté。トリオの中では一番若いそうですね。このンゴニは電気処理されているのかもしれませんね。
3人中2人が Diabaté さんですが、これはグリオで多い名前の様です。
言葉は全く分かりません、何語なのかも。
CDなら解説ついてるんでしょうが、タイトルすら何を表しているのやら。
#1 "Bagola" は軽快な9/8拍子で社会風刺を描いている様です。
#4 "Tulunke" は穏やかな祈り。
#5 "Orpaillage" は金採掘による環境破壊を嘆いた曲。西アフリカでは金の違法採掘で田畑が荒らされ、水銀を使った採掘で最高不可能になっている土地が多いというテレビ番組を最近見ました。この曲はスタジオで即興的に生まれた曲だそうです。
#9 "Fakoly" は静かにグルーブします。
#11 "Deme" だけが10年ほど前に録音されたもので、3人の他にンゴニも入ったボーナストラックになっています。
伝統的な楽器を駆使しながら、メロディはトラディショナルとは違い、結構モダンに感じます。もちろん欧米的な感じはありません。以前バリに行ったときに聴いた竹楽器の音楽に近いものを感じました。
シンセやギターなどを混ぜたアフリカン・ポップとは一線を画し、あくまでアコースティックでありながら、モダンな音楽を作り出すことに成功しています。ほんとすばらしいです。
- BAGOLA [Madou Kouyaté]
- DADUNKAN [Hawa Kassemady Diabaté]
- CELA SIGUI [Trio Da Kali]
- TULUNKE [Lucy Durán]
- ORPAILLAGE [Trio Da Kali]
- DISSA [Hawa Kassemady Diabaté]
- WARA [Trio Da Kali]
- NANA TRIBAN [Lassana Diabaté]
- FAKOLY
- LATEGE [Lassana Diabaté]
- DEME [Trio Da Kali]
- Texts by Hawa Kasse Mady Diabaté
- Arranged by Trio Da Kali
- Vocals : Hawa Kassemady Diabaté
- Balafon : Lassana Diabaté
- N'goni bass & Backing Vocals : Madou Kouyate
- N’Goni : Harouna Samake Kamale
- Backing Vocals & Clap : Lucy Durán
- Clap : Javier Monteverde
- Produced by Lucy Durán
- Recorded at MidiLive Studios Paris in 13,14 and 15 January 2023.
- #11 "Deme" was recorded in Tikan Jah Fakoly’s studio, Bamako, 2015.