2025年11月29日土曜日

All About McGuffin / mei ehara (2025)

5年ぶりの 3rd. アルバムらしいです。

前作の曲もちょっとだけ聴いたことありました。
ミニマルな曲調と音数の少ないサウンドが不思議な感じでした。

今回は10曲入りのアルバムですが、テンポはほぼ同じ(ように感じます)。だいたいスローです。
メロディは凝ってなくて単調で、どっちかと言うとループを繰り返すようなところもあります。
アンニュイって感じのような、そうでもないような。
歌詞は難解な言葉は排除しているものの、全体として何を言っているのか分かりづらい。
意外と打ち込みじゃなくて、バンドアンサンブル。

ユニークな音楽ですね。


  1. オープニングテーマ 
  2. After that…
  3. まだ早い果物
  4. 風景が
  5. ピクチャー
  6. 会いたい
  7. 悲しい運転手
  8. ゲームオーバー
  9. 巨大なものが来る
  10. エンディングテーマ


  • 作詞・作曲 : mei ehara


  • 鳥居真道 : G (トリプルファイヤー)
  • 浜公氣 : Dr
  • Coff : B
  • 沼澤成毅 : Key


2025年11月23日日曜日

Escape Room / Teyana Taylor (2025)

2020年の "The Album" 以降、音楽活動からは引退していたようですが、5年ぶりに復活しました。
その間、俳優業を中心にしていたようですが、アメリカのことはよく分かりません。その人脈を駆使してか、このアルバムでは多彩なゲストがナレーションパートに登場しています。

音楽的には、スロウからミドルテンポの曲が中心で、スロウ曲にいい曲が多いように感じました。
代表が Lucky Daye が参加している #7 "Hard Part" で、エフェクトのかかったギターがメロウです。
ミドルテンポの佳曲は、#12 "Pum Pum Jump" と #13 "Open Invite" でしょうか。"Pum Pum Jump" では、Jill Scott と Tyla が参加し、Drake がプロデュースしています。


  1. Taraji P. Henson's Narration
  2. Fire Girl
    • Lyrics by Taylor, Derrick Gray
    • Music by Taylor, Anthony, BrownGray
    • Produced by Daoud, Brown
  3. Sarah Paulson's Narration
  4. Long Time
    • Lyrics by Taylor
    • Music by Taylor, Richard Butler, Andrew Harr, Jermaine Jackson
    • Produced by Rico Love, The Runners, Brown, Mixx
  5. La La's Narration (La La Anthony)
  6. Niecy Nash's Narration
  7. Hard Part (with Lucky Daye)
    • Lyrics by Taylor, Christopher Wood, David Wood
    • Music by Taylor, Brown, Shawn Carter, Beyoncé Knowles-Carter, Gueringer, Foster, Phelps, Elbernita Clark-Terrell, Dion Wilson
    • Produced by Brown, Bssmn, Freaky RobD. Phelps
  8. Back to Life (with Tasha Smith)
    • Lyrics by Taylor, Butler
    • Music by Taylor, Brown, Butler, Jackson, Nembhard, Dwayne Nesmith, Phelps, Kavin Smith, Demetri Thomas
    • Produced by Rico Love, The Runners, Brown, Mixx, Demibby, Smith, D-Town, Phelps
  9. Jodie Turner-Smith's Narration
  10. All of Your Heart (with Taraji P. Henson)
    • Lyrics by Taylor, Gwendolyn Bunn
    • Music by Taylor, Brown, Bunn, Alexander John Chigbué
    • Produced by Brown, IAmNobodi, Bunn
  11. Shut Up
    • Lyrics by Taylor, Alexandria Dopson, Nakkia Mason
    • Music by Taylor, Brown, Antoine Darden, Dave Drake, Raymond Komba
    • Produced by Taylor, Brown, Ray Keys, Drake, Larrance Dopson, Boe$, Sage Skolfield
  12. Pum Pum Jump (with Jill Scott and Tyla)
    • Lyrics by Taylor, Tyla Seethal, Jill Scott
    • Music by Taylor, Brown, Matthew Burdette, Gray, Samuel Jean, Carl McCormick, Miranda Thomas, Kevin Wooten
    • Produced by Taylor, Brown, Drake
  13. Open Invite (with Kaytranada)
    • Lyrics by Taylor
    • Music by Taylor, Melvin Barcliff, Brown, Louis Celestin, Melissa Elliott, Timothy Mosley
    • Produced by Taylor, Kaytranada, Brown
  14. Issa Rae's Narration Part 1
  15. In Your Head
    • Lyrics by Taylor, Xenia Karungu, Kevin Likuyani
    • Music by Taylor, Karungu, Likuyani
    • Produced by Mixx, Paula Sophia, Crater, Kvn Hrtlss
  16. Final Destination
    • Lyrics by Taylor, Jocelyn Donald, Mason
    • Music by Taylor, Brown, Ronald Colson, Kristian Madsen, Chad Opperman
    • Produced by Brown, Flippa123, Dre Butterz, Mixx, Kristian Rose, Makli Beats
  17. Issa Rae's Narration Part 2
  18. Bed of Roses
    • Lyrics by Taylor, Denisia Andrews, Brittany Coney
    • Music by Taylor, Andrews, Coney, Machado Joseph, Smith
    • Produced by Phelps, XYNothing, Smith
  19. Kerry Washington's Narration
  20. In Your Skin
    • Lyrics by Taylor, Gabrielle Rodgers
    • Music by Taylor, Anthony
    • Produced by Daoud
  21. Regina King's Narration
  22. Always (with Rue Rose Shumpert and Junie Shumpert)
    • Lyrics by Taylor, Gilbert, Nate Jones, Junie Shumpert, Rue Rose Shumpert
    • Music by Taylor, Brown, Austin James Grider, Nembhard, Nicole Zuraitis
    • Produced by Taylor, Mixx, Met James, Brown, Zuraitis


  • "Hard Part" contains an interpolation of "Family Feud", written by Shawn Carter, Beyoncé Knowles-Carter, Dion Wilson, and Elbernita "Twinkie" Clark, and performed by Jay-Z and Beyoncé.
  • "Open Invite" contains a sample of "Beep Me 911", written by Melissa Elliott, Timothy Mosley, and Melvin Barcliff, and performed by Missy Elliott, 702 and Magoo.


2025年11月18日火曜日

Black Messiah / D'Angelo and the Vanguard (2014)

最近ミュージシャンの死には驚かないほど、続けて多くの偉大なミュージシャンが亡くなっていますが、D'Angelo の訃報には驚きました。
10月14日に膵臓癌で亡くなったとこと、51歳だったことが報じられていました。
死ぬには若いし、3枚しかアルバムを作っていないし、まだまだこれからですよね。
膵臓癌で死んだ伯母の葬儀で「膵臓は沈黙の臓器と言われます」と伯父が語っていたのを思い出しました。
もしかしたら D'Angelo も闘病生活は短く、発見されてからあっという間に亡くなったのかもしれません。

このアルバムも出てから10年経ってたのを迂闊にも死んでから気づきました。ついこの前出たような気がするのに。
Prince のように多作なら、もしかしたらもう十分かも、と思わせますが、至って寡作。
前2作とも、全然違う手触りのアルバムでしたが、このアルバムも全く違った感じです。
こういうのを1枚1枚作ってたら、そらなかなかできんわな、と思います。

今作は全部アナログ機材を使って録音したとのこと。
こういうこだわりが完成を遅らすんでしょう。
もっと良くなる、とアイデアを入れるたび録音し直して、前のを消して。
Prince といえば、今回のアルバムでは随分 Prince 寄りになったな、と感じました。
ファルセットとコーラスという D'Angelo 代名詞であるスタイル、タイトなサウンドとファンクネスが Prince 的なものと重なるんでしょうか。
評価的には、Sly & The Family Stone の "There's a Riot Goin' On" や Miles Davis の "On the Corner" に比されることが多いようですが、あそこまで削ったドラムマシンファンクやポリリズムでもありません。
ただ、少しズレたアフタービートが、強烈なグルーヴを生み出し、独特なファンクネスになっているのは確かです。

僕が意識して D'Angelo を聴いたのは前作 "Voodoo" からでした。友人に勧められたんだと思います。
1にも2もなく、すぐに好きになりました。
キャッチーなメロディがある訳でもないのに、ずっと聴いていたくなるようなサウンド。
Electric Lady Studios を拠点にしていた Soulquarians の中心にいたのが D'Angelo。
全く無名だったファーストアルバム "Brown Sugar" はいわゆるネオソウルの先駆けになったと思います。
今回のこのサウンドも、その後至る所に与えた影響を感じます。
そういう、常にムーヴメントの中心になるべき才能を持っているのはすごいことです。

人間としては非常に控え目。少しナイーヴなところが、ドラッグやアルコールに弱いところに通じるんでしょうか。
前作以降、人目を避けるようになり、レコード会社からも見放され、突然14年ぶりにでた今作でしたが、素晴らしい出来です。
"Black Messiah" というタイトルが、人種問題を想起させ、人種問題トラブルからアルバム発売を早めた、とのことですから、当然社会問題を全面的に扱っているのかと思いきや、純粋ラブソング数曲あり、意外と硬派一辺倒ではないようです。
少し遊びの入ったサウンドの曲もありますし、エンターテインメントとしても十分成り立つ構成になっているのも才能がなせる技ですね。

本来はキーボードプレーヤーですが、人から遠ざかっている間、ギターの練習に明け暮れていたそうで、このアルバムでもほとんどの曲でギターを弾いているらしいです。
生きていたら、次ももっとアッと言わせるサウンドを作り出していたでしょうから、この才能が消えてなくなってしまったのは本当に残念なことです。


  1. Ain't That Easy
    • Lyrics by D'Angelo, Q-Tip, Kendra Foster
    • Music by D'Angelo
  2. 1000 Deaths
    • Lyrics by D'Angelo, Kendra Foster
    • Music by D'Angelo
  3. The Charade
    • Lyrics by D'Angelo, Kendra Foster
    • Music by D'Angelo, Questlove
  4. Sugah Daddy
    • Lyrics by D'Angelo, Q-Tip, Kendra Foster
    • Music by D'Angelo, Pino Palladino, James Gadson
  5. Really Love
    • Lyrics by D'Angelo, Gina Figueroa, Kendra Foster
    • Music by D'Angelo
  6. Back to the Future (Part I)
    • Lyrics by D'Angelo
    • Music by D'Angelo
  7. Till It's Done (Tutu)
    • Lyrics by D'Angelo, Kendra Foster
    • Music by D'Angelo
  8. Prayer
    • Lyrics by D'Angelo
    • Music by D'Angelo
  9. Betray My Heart
    • Lyrics by D'Angelo
    • Music by D'Angelo
  10. The Door
    • Lyrics by D'Angelo, Kendra Foster
    • Music by D'Angelo
  11. Back to the Future (Part II)
    • Lyrics by D'Angelo
    • Music by D'Angelo
  12. Another Life
    • Lyrics by D'Angelo, Kendra Foster
    • Music by D'Angelo, Questlove


  • D'Angelo : vocals, guitar, piano, organ, keyboards, synthesizers, bass, electric sitar, drum programming, percussion
  • Spanky Alford : guitar
  • Jesse Johnson : guitar
  • Mark Hammond : guitar
  • Isaiah Sharkey : guitar
  • Pino Palladino : bass, electric sitar
  • Ahmir "Questlove" Thompson : drums, drum programming, percussion
  • Roy Hargrove : trumpet, cornet, flugelhorn
  • James Gadson : drums
  • Chris Dave : drums, drum programming
  • Kendra Foster : background vocals
  • Jermaine Holmes : background vocals
  • Ahrell Lumzy : background vocals
  • Gina Figueroa : spoken word



2025年11月9日日曜日

Don’t Laugh It Off / 羊文学 (2025)

ドラムスのフクダヒロアが休養ということで実質2人体勢となった羊文学の5枚目のアルバム。
基本的には今までの羊文学らしさを踏襲した内容となっています。
そういう意味では前作の続きかな。

塩塚モエカの繊細な高音と力強い低音のアンビバレントさ、ノイジーなギターとベース、アンニュイなメロディラインと若者の戸惑いや揺らぎを捉えた歌詞世界。
リアルです。

シングルで出ていた既発の曲 #12 "Burning"、#11 "未来地図2025"、#5 "声"、#6 "春の嵐" の出来は素晴らしいですが、アルバム用に制作した曲もどれも落せず、アルバム全体として一体感があるのは、彼女らの実力を物語っています。

シューゲイザー的という意味では、きのこ帝国の後継者であり、サウンドとしては僕の好きなジャンルではないんですが、何か惹きつけられるものがあります。
特に #12 "Burning" は名曲で、「どんな痛みさえ輝きに変えながら命を燃やすの」というラインだけでもこのアルバムの価値があると思います。


  1. そのとき
  2. いとおしい日々
  3. Feel
  4. Doll
  5. 春の嵐
  6. 愛について
  7. cure
  8. tears
  9. ランナー
  10. 未来地図2025
  11. Burning
  12. don’t laugh it off anymore


  • 塩塚モエカ:Vo, G
  • 河西ゆりか:B
  • フクダヒロア:D
  • ユナ(ex. CHAI):D


2025年11月1日土曜日

Just Dennis / Dennis Brown (1975)

42年の短い生涯で75枚ものアルバムを作ったと言われている多作の Dennis Brown ですが、このアルバムを聴く限り、適当な曲を集めてアルバムを作っている風には見えません。
エクスパンデット ヴァージョンを聴きましたが、オリジナル アルバムにはない、いろんな曲を集めている割に、駄作がないというか。

彼のキャリアの中でも、比較的初期に位置付けされ、いわゆるルーツ レゲエ時代の傑作と言われているようです。
この時代のジャマイカのレゲエは、結構ラスタファリズム傾向が強く、ハードな感じを受けるのですが、Dennis Brown はその影が薄いのがいいですね。
何曲かは Jah を歌ったものや、アフリカ回帰の曲があったりするのですが、そいうものより、ロック ステディのカバーとかラブ ソングがいいです。なんか安心します。
エッジが立ってない感じというのかな。

60年代の終わり頃から、多作の Dennis Brown はいろんなプロデューサーのために多くの録音をしたそうです。どういうシステムでそうなるのか分かりませんが。
で、今回は Winston 'Niney' Holnes プロデュースで彼のレーベル Observer からです。
Niney は、ハウス バンドのセッション ミュージシャン集団 The Soul Syndicate を使い録音しますが、このアルバムもバックは The Soul Syndicate です。

レゲエには「リディム」という独特のものがあって、他の人の曲のドラムとベースからなるリズム体を使って、自分の曲を載せるみたいな感じで曲を作ったりするそうです。パクりと紙一重のような気がしますが、そういう文化なんですね。


  1. Show Us The Way [Dennis Brown]
  2. Cassandra [Dennis Brown]
  3. Run Too Tuff [Dennis Brown]
  4. Westbound Train [Dennis Brown, Winston Holness]
  5. Africa [Harris Seaton]
  6. Love Jah [Dennis Brown]
  7. No More WIll I Roam [Dennis Brown]
  8. Some Like It Hot [Dennis Brown]
  9. Conqueror [Dennis Brown]
  10. Only A Smile [Howard Barrett, John Holt, Tyrone Evans]
  11. Silver Words [Sixto Rodriguez]
  12. Yagga, Yagga (You'll Suffer) [Dennis Brown]


Produced by Winston 'Niney' Holness


2025年10月26日日曜日

Misslim / 荒井由実 (1974)

荒井由実の、ポップ メロディ センス炸裂のセカンド アルバムです。
“やさしさに包まれたなら” “12月の雨” “魔法の鏡” などの秀逸なポップスが揃っています。
10歳くらい年上の人が言うには、ファーストの”ひこうき雲”を聴いて「天才」だと思ったらしいです。
当時、売れなかったばんばひろふみが、荒井由実の才能に感動して曲を依頼した、というのも聞いたことがあります。(“いちご白書をもう一度”(1975))
このアルバムが出た時点で20歳!
しかも時代としては、歌謡曲、フォーク全盛で、その中でこのサウンド クオリティというのは2回りほど先を行っている感じです。
いわゆる「シティ ポップ」が形作られてきたのはようやく1970年代の終わりくらいですよね。

サウンド面では、バックを務めるキャラメル・ママの功績は大きいんでしょうが、アレンジ的に全面に出る、というよりは歌に合わせたバックを務める、という感じでしょうか。
そんな中でも、アレンジ先行と思えるような曲が2曲あります。#1 “生まれた街で” と#6 “あなただけのもの” で、いずれもLPのAB面の1曲目になります。
“生まれた街で” は特徴的なキーボードとベースのユニゾンから始まり(そのパターンは曲中続きます)、洋楽かと見紛うばかりです。
“あなただけのもの” は、なんでこのメロディと歌詞に、このサウンド?と思うほどファンキーなアレンジが施されています。強烈なベースにワウワウ ギター、キーボードとホーン。キャラメル・ママは Sly をやりたかったんだそうです。

知りませんでしたが、#4 “海を見ていた午後” に出てくる「山手のドルフィン」は実在のレストランで、八王子の荒井由実としては憧れの場所だったんでしょうね。モーグ シンセを使ったバックが素晴らしいですが、松任谷正隆が言うには、当時モーグ(ミニ モーグ?)は単音しか出なかったので、和音にするために多重に被せたとのこと。アナログ時代の苦労が垣間見えます。

当時シュガーベイブの山下達郎に参加を依頼したところ、コーラス アレンジであればOKとのことで、全面的に山下達郎のアレンジが効いてます。この頃コーラスを研究していたんでしょうか。彼の敬愛する Brian Wilson の Beach Boys でのコーラス ワークは素晴らしいですからね。

“やさしさに包まれたなら” は後に “魔女の宅急便” で使われたことによりイメージが定着したきらいがありますが、映画で使われたのはこのアルバム バージョン。したがって今ではこのアルバム バージョンの方が有名です。

そういえば “魔法の鏡” は別れた彼氏の部屋を鏡で見る、という歌詞ですが、江口寿史がパロディにしてました。男の部屋なんか覗き見るものじゃない、と(その通り!)。バンジョーは松任谷正隆。昔ブルー グラスをやっていたとのこと。

ちなみに #9 “私のフランソワーズ” の “フランソワーズ” とはフレンチ ポップの Françoise Hardy。ユーミンの音楽とはイマイチ結びつきませんが、意外な音楽が好きだったんですね。


  1. 生まれた街で
    • Backing Vocals : 吉田美奈子, Sugar Babe
    • Cowbell : 細野晴臣
    • Finger Cymbals, Congas : 斎藤ノブ
    • Flute : 清水万紀夫
    • Timbales : 林 立夫
  2. 瞳を閉じて
    • Acoustic Guitar : 吉川忠英
    • Backing Vocals : Sugar Babe
    • Congas : 林 立夫
  3. やさしさに包まれたなら
    • Acoustic Guitar : 吉川忠英
    • Pedal Steel Guitar : 駒沢 裕城
    • Twelve Strings Guitar : 鈴木茂
  4. 海を見ていた午後
    • Bongos, Tambourine, Bells : 林 立夫
  5. 12月の雨
    • Acoustic Guitar : 吉川忠英
    • Backing Vocals : Sugar Babe
    • Cowbell : 細野晴臣
    • Twelve Strings Guitar : 鈴木茂
  6. あなただけのもの
    • Backing Vocals : 鈴木あきこ, 吉田美奈子, 大貫妙子, 山下達郎
    • Congas, Shaker : 斎藤ノブ
    • Vibraslap : 林 立夫
  7. 魔法の鏡
    • Mandolin : 松任谷正隆
  8. たぶんあなたはむかえに来ない
    • Backing Vocals : 吉田美奈子, Sugar Babe
    • Guiro : 林 立夫
  9. 私のフランソワーズ
  10. 旅立つ秋
    • Acoustic Guitar, Twelve Strings Guitar : 瀬戸龍介


  • Bass : 細野晴臣
  • Drums : 林 立夫
  • Guitar : 鈴木茂
  • Keyboards, Arrange(Rhythm, Horns, Strings) : 松任谷正隆
  • Backing Vocals Arrange : 山下達郎
  • Produce : 村井邦彦, 下河辺 晴三


2025年10月21日火曜日

Never Too Much / Luther Vandross (1981)

ファースト アルバムだそうです。
驚きのクオリティでとてもファーストとは思えません。しかもセルフ プロデュース!
サウンドが都会的。ヴォーカルもおしゃれ。ギターとベースの使い方が素敵。

70年代後半から80年代は、いわゆるブラック コンテンポラリーが流行った時代ですが、そのブラコンの真ん中にいたのが Luther Vandross という印象があります。
80年代ブラコンは、シンセ/キーボード/ドラムマシンを多用した、ちょっと安上がりな音作りが特徴かな、と思っていましたが、このアルバムは、そういったサウンドよりも腕ききのスタジオ ミュージシャンを使った洗練されたサウンドという感じです。

表題曲が特に素晴らしいですが、その他の曲も粒揃いで、ブラコンを前にちょっと食わず嫌いだったことを後悔しています。

これだけのアルバムを出したら、そら他のミュージシャンもほっとけないでしょう。
Aretha Franklin が再興を願って彼をプロデューサーに迎え作ったのが "Jump to It"。これは Aretha の願いを叶えました。2匹目のドジョウを狙った次の "Get It Right" はイマイチだったけど。

いずれも、ベースの Marcus Miller を相棒にしています。
この "Never Too Much" でも1曲を除きベースは Marcus Miller ですし、サウンドも Marcus Miller っぽい感じはするんですが、"Never Too Much" の曲のアレンジは Nat Adderley Jr. (高校時代の同級生)がやってたり、アルバム全体のプロデュースは Luther 本人がやったりしてますから、それほど Marcus Miller はイニシアチブをとっていない感じです。
むしろ、このアルバムで学習し、Luther と一緒にやる中で、サウンド クリエーターとしての腕を磨いていったのかもしれません。

Luther Vandross はバッキング ヴォーカルで頭角を表し、70年代は様々なアーティストのバックで歌っています。
75年には David Bowie の僕の大好きな "Young Americans" でバック ヴォーカルを務めるとともに、アルバムの中の1曲、ファンク ナンバーの "Fascination" を提供しています。勉強不足で知りませんでした。

いずれにしても、このアルバムは文句のつけようがありません。
セカンドも聴こうっと。


  1. Never Too Much
    • Written by Luther Vandross
    • Arranged by Luther Vandross, Nathaniel Adderley, Jr.
    • Guitar : Georg Wadenius
    • Keyboards : Nathaniel Adderley, Jr.
    • Bass : Marcus Miller
    • Drums : Buddy Williams
    • Congas : Bashiri Johnson
    • Percussion : Crusher Bennett
    • Strings, Horns :Paul Riser
  2. Sugar And Spice (I Found Me A Girl)
    • Written by Luther Vandross
    • Arranged by Luther Vandross, Nathaniel Adderley, Jr.
    • Guitar : Georg Wadenius
    • Keyboards : Nathaniel Adderley, Jr.
    • Synthesizer : Ed Walsh
    • Bass : Marcus Miller
    • Drums : Buddy Williams
    • Percussion, Congas : Bashiri Johnson
    • Strings, Horns : Paul Riser
  3. Don't You Know That?
    • Written by Luther Vandross
    • Arranged by Luther Vandross, Nathaniel Adderley, Jr., Paul Riser(Strings)
    • Guitar : Georg Wadenius, Steve Love
    • Keyboards : Nathaniel Adderley, Jr.
    • Bass : Marcus Miller
    • Drums : Buddy Williams
    • Congas : Billy King
  4. I've Been Working
    • Written by Luther Vandross
    • Arranged by Gary King, Luther Vandross, Nathaniel Adderley, Jr.
    • Guitar : Steve Love
    • Keyboards : Nathaniel Adderley, Jr.
    • Synthesizer : Ed Walsh
    • Bass : Marcus Miller
    • Drums : Buddy Williams
    • Congas, Percussion : Crusher Bennett
  5. She's A Super Lady
    • Written by Luther Vandross
    • Arranged by Luther Vandross, Nathaniel Adderley, Jr.
    • Guitar : Steve Love
    • Keyboards : Nathaniel Adderley, Jr.
    • Bass : Marcus Miller
    • Drums : Buddy Williams
    • Congas : Billy King
    • Percussion : Crusher Bennett, Bashiri Johnson
    • Strings, Horns : Paul Riser
  6. You Stopped Loving Me
    • Written by Luther Vandross
    • Arranged by Luther Vandross, Nathaniel Adderley, Jr., Leon Pendarvis(Strings)
    • Guitar : Steve Love
    • Keyboards : Nathaniel Adderley, Jr.
    • Bass : Marcus Miller
    • Drums : Buddy Williams
    • Congas : Billy King
  7. A House Is Not A Home
    • Written by Burt Bacharach And Hal David
    • Arranged by Luther Vandross, Leon Pendarvis(Strings & Horns)
    • Guitar : Georg Wadenius
    • Keyboards : Nathaniel Adderley, Jr.
    • Bass : Anthony Jackson, Marcus Miller
    • Drums : Buddy Williams
    • Percussion : Crusher Bennett


  • Produced by Luther Vandross 


2025年10月12日日曜日

Flaco's Amigos / Flaco Jimenez (1988)

テックス メックスです。

Flaco Jimenez (フラコ ヒメネス)はアコーディオン奏者。テキサス州サンアントニオ出身ということですから、メキシコ国境に近く、人種的、文化的にメキシコと混じり合っている地域なんでしょう。
父親がコンフント(メキシコ音楽のバンド形式)のパイオニア Santiago Jiménez, Sr. ということで、7歳から父親のバンドで活躍していたそうです。
"Flaco" は父のあだ名で、彼はそれを引き継いだ形です。ちなみに "Flaco" は「痩せっぽっちの」といった意味のようですね。

テックス メックスは、つまりテキサス&メキシコという意味ですが、テハーノ ミュージックとも呼ばれます。
テハーノはスペイン語で「テキサスの人」という意味。
テハーノ ミュージックがスペイン系の音楽かと言えば、単純にそうにあらず。ドイツ系移民が演奏していたポルカやワルツを、メキシコ系住民が民族音楽に取り入れて生まれたようです。

このアルバムでは、そういったルーツ ミュージックに忠実に、かつ Ry Cooder との親交で得た新しいものを取り入れています。
Ry Cooder は "Paradise and Lunch" あたりからテックス メックスを取り入れ、"Chicken Skin Music" では Flaco Jimenez のアコーディオンをフィーチャし、その後のツアーでも Flaco Jimenez が参加しています。
このアルバムは3つのセッションでの録音をまとめたものですが、そのうちのセッションCと呼ばれるものは、Ry Cooder のバンドによるものになります。

セッションBはブルー グラスの Peter Rowan とのものになり、歌詞も概ね英語です。
そういう意味ではセッションAが一番ルーツ的であり、濃いのかな。


  1. La Tumba Sera El Final -Session A-
  2. The Free Mexican Air Force [Peter Rowan] -Session B-
  3. Lucerito [Santiago Jimenez] -Session B-
  4. Did I Tell You [A. Meyers, G. Povey] -Session B-
  5. Para Toda La Vida -Session A-
  6. Espero Tu Regresso [Daniel Garzes] -Session B-
  7. I'm Gonna Love You, Like There Is No Tomorrow [P. Rowan] -Session B-
    • Feature : Peter Rowan
  8. Jennette [Antoine Duroseau] -Session C-
    • Mandolin by Ry Cooder
  9. Mi Primer Amor [Jesus Ramos] -Session A-
  10. Yo Quisier A Saber [Gilberto Parra] -Session A-
  11. Poquita Fe -Session C-
    • Guitar by Ry Cooder
  12. Atotonilco -Session C-
    • Bajo Sexto by Ry Cooder
  13. Te Quiero Mas [Rafael Elizondo] -Session A-
  14. La Feria Polka -Session C-
    • Bajo Sexto by Ry Cooder


  • Session A
    • Accordion : Flaco Jimenez
    • Vocals : Fred Ojeda
    • Bajo Sexto : Fred Ojeda
    • Bass : Rubén Ovalle
    • Producer : Joe S. Lopez
    • San Antonio, Texas, 1986
  • Session B
    • Accordion : Flaco Jimenez
    • Vocals : Flaco Jimenez
    • Vocals : Oscar Telles
    • Vocals : Toby Torres
    • Vocals : Peter Rowan
    • Bajo Sexto : Oscar Telles
    • Guitar : Peter Rowan
    • Bass : Ruben Valle
    • Drums : Isaac Garcia
    • Producer : Chris Strachwitz
    • San Antonio, Texas, January 1988
  • Session C
    • Accordion : Flaco Jimenez
    • Piano : Van Dyke Parks
    • Bass : Jorge Calderon
    • Drums : Jim Seltner
    • Percussion : Miguel Cruz
    • Alto Saxophone : Don Garcia
    • Producer : Ry Cooder
    • Santa Monica, Ca. June 1987 


2025年10月4日土曜日

Live Under The Sky Tokyo '84 / Gil Evans & Jaco Pastorius (2016)

タイトルどおり 1984年のライブ アンダー ザ スカイでのライブです。

聴いて驚くのは、会場の盛り上がりです。ジャズのライブでこんなに盛り上がるのか、と。
日本でのフュージョン ブームの盛り上がりと、スーパー スター Jaco Pastorius の人気なんでしょうね。
客層が若そう。
映像を見ると確かに若い。女性も多い。いい時代だったんですね。

FM放送音源なので、アナウンサーの実況も入ってます。クレジットには NHK と書いてるのもありますが、FM東京?映像も日本テレビっぽい(映像の最初でなんと Peter Barakan 氏が解説されてます)。
映像にもあるし、アナウンスでも言ってますが、雨が降ってますね。ステージには屋根がありそうにも見えますが(2013に閉鎖されたよみうりランド野外音楽堂はドーム状の屋根があります)。
で、夜のステージです。

Gil Evans Orchestra に Jaco Pastorius が入りベースを弾いている、というもの。
3回ほど、彼のソロ・パートがあります。
その他、彼の持ち曲が2曲。それを Gil Evans Orchestra が演奏しているという点では貴重な音源です。
最後の "Dania" なんかは最高にカッコいいですね。僕はこれがハイライトと思います。

Gil Evans Orchestra には、Mark Egan というこれまた素晴らしいベース・プレーヤーがいるのですが、時に彼が前に出たり Jaco が前に出たり。いずれにせよ、Jaco のユニークな音色が混じることにより、Gil Evans Orchestra に新しい色がついているのは確かです。悪くないです。締まった感じもあります。

Jaco は 1981年にビッグ バンドの傑作 "Word of Mouth" を出し、’82年に Weather Report を脱退、自らのバンドを率いてソロ活動に入ります。この'82年、'83年あたりまでがピークで、そこからはドラッグ、アルコール、躁鬱病などでひどい状態になっていったようです。この'84年7月の段階ではどうだったんでしょう?このステージでも泥を被った姿でベースを弾いています。演奏は確かなように思えますが。

ちなみに、FMのアナウンスでは、"The Chicken" を Jaco のオリジナルと言っていますが、JB's のナンバー。いくつか曲も飛んでます。それとアナウンスの "Gone" は正しいように思いますが、なぜかクレジットは "Eleven" に。どうでもええけど。
アナウンスの最後に、次の日の放送予定で Herbie Hancock & Rockit Band の紹介がありました。そっちも気になるう。


  1. Stone Free [Jimi Hendrix]
  2. Up From The Skies [Jimi Hendrix]
  3. Orange Was The Color Of Her Dress, Then Blue Silk [Mingus]
  4. Jaco Solo
  5. Soul Intro / The Chicken [Pee Wee Ellis]
  6. Here Comes De Honey Man / Gone [Gershwin]
  7. Jaco Solo / Goodbye Pork Pie Hat [Mingus]
  8. Variations On The Misery [Gil Evans] / Jaco Solo
  9. Dania [Jaco]


  • Keyboards, Arranger : Gil Evans
  • Bass : Jaco Pastorius
  • Trumpet : Hannibal Marvin Peterson, Lew Soloff, Miles Evans
  • Saxophone : Chris Hunter, George Adams
  • Tuba, Baritone Saxophone : Howard Johnson
  • Trombone : George Lewis
  • Guitar : Hiram Bullock
  • Synthesizer : Peter Levin
  • Bass : Mark Egan
  • Drums : Adam Nussbaum


Recorded live at よみうりランド オープンシアターEAST(野外音楽堂), on "Select - Live Under The Sky, Gil Evans Orchestra With Jaco Pastorius" , 1984/7/28.


2025年9月27日土曜日

NIA / 中村佳穂 (2022)

なんか随分カラフルになったな、というのが第一印象です。
前作はアマチュアリズムあふれるアルバムでしたが、今回はそれをさらに前進させて、プロフェッショナルによるアマチュア作品、という感じになってます。
オーソドックスな旋律から突拍子もないギミックが突然挟まったり、意味がよく分からない歌詞が歌われたり、ホント自由だな、と思います。音楽は自由でいいんだ、と。

そんな中でも「さよならクレール」はかなり普通でポップな曲になってます。

シングルになってたんでしょうね、やっぱり。
でも売れたとは聞いたことがありません。

2021年に「竜とそばかすの姫」の主人公の声優と劇中歌の歌を担当し、一気に知名度を上げました。細田守監督が中村佳穂のファンだって聞いたことがあります。
当時は「中村佳穂って誰?」て感じでしたが、その続きで紅白にも出場しています。
世間の注目が上がった後のアルバムだけに、プレッシャーもあったでしょうが、結果それを感じさせない作りになっています。
サウンド的にはかなり作り込んでいるので、それなりにちゃんとしたものを作ろうとしてますが、全体的に遊んでる感じが伝わってきますので、それがリラックス感に繋がってるのかな。

僕が特に好きなのは、#5 "Hey日" 〜 #6 "Q日" 〜 #7 "ブラ~~~~~" と続くところ。
忘れ難い変な曲たちです。
"Hey日" は平日、"Q日" は休日、ほとんどのタイトルが、仮タイトルのままだそうです。
"Hank" に至っては、阪急百貨店からつけた仮タイトルらしいです。
"KAPO✌︎" だって自分の名前みたいです。


  1. KAPO✌︎
  2. さよならクレール featuring 石若駿
  3. アイミル
  4. voice memo #2
  5. Hey日
  6. Q日
  7. ブラ~~~~~
  8. 祝辞
  9. MIU
  10. Hank featuring 君島大空
  11. NIA
  12. voice memo #3


  • 作曲 : 中村佳穂・荒木正比呂・西田修大
  • 編曲 : 中村佳穂・荒木正比呂・西田修大
  • 作詞 : 中村佳穂


2025年9月23日火曜日

Ctrl / SZA (2017)

デビュー・アルバムということになります。
EPで、"S"、"Z" ときたので、当然 "A" やろうというところ、"Ctrl" ときました。(当初のアルバム名はやはり "A" だったようですが)

僕的には、これの次の "SOS" があまりに良かったので、一つ前も聴いてみよう、ということで聴きました。
結果、こちらも素晴らしい。

最近の R&B 同様、少しわかりづらいメロディ・ラインですが、何度も聴けばしっくりきます。
サウンドはアクースティック、エレクトリックと多様ですが、凝ったサウンドでも前に出過ぎることはなく、伴奏に徹しています。
先行シングル #4 "Drew Barrymore"、#2 "Love Galore"、アルバム発売後の #6 "The Weekend"、#9 "Broken Clocks"、#8 "Garden (Say It like Dat)" とも比較的キャッチーなサビを持っているものの、全体的には難解で、スローです。
どうしても僕はポップな #5 "Prom" のような曲に耳を奪われてしまいます。

アルバム制作のために数百曲の断片を記録していたらしいですが、レコード会社はそのハード・ディスクを没収してしまい、再度作り直したのが本作らしいです。多くの曲からどう選択していいのか、本人が不安になってしまったからのようです。
労作なんですね。

ちなみに、#15〜#21 はデラックス・エディションのボーナストラックです。


  1. Supermodel
    • Written by Solána Rowe, Tyran Donaldson, Terrence Henderson, Greg Landfair, Jr.
    • Produced by Scum
  2. Love Galore
    • Featuring Travis Scott
    • Written by Rowe, Jacques Webster II, Cody Fayne, Carter Lang, Donaldson, Henderson
    • Produced by ThankGod4Cody, Lang, Scum
  3. Doves in the Wind
    • Featuring Kendrick Lamar
    • Written by Rowe, Kendrick Duckworth, Cameron Osteen, Reggie Noble, John Bowman, Dana Stinson, Trevor Smith, James Yancey
    • Produced by Cam O'bi
  4. Drew Barrymore
    • Written by Rowe, Lang, Donaldson, Henderson, Macie Stewart
    • Produced by Lang, Scum
  5. Prom
    • Written by Rowe, Donaldson, Lang
    • Produced by Scum, Lang
  6. The Weekend
    • Written by Rowe, Fayne, Justin Timberlake, Timothy Mosley, Nathaniel Hills
    • Produced by ThankGod4Cody
  7. Go Gina
    • Written by Rowe, Donaldson, Lang, Adam Feeney
    • Produced by Scum, Lang, Frank Dukes
  8. Garden (Say It like Dat)
    • Written by Rowe, Daniel Tannenbaum, Craig Balmoris
    • Produced by Bēkon, Balmoris, The Donuts
  9. Broken Clocks
    • Written by Rowe, Fayne, Feeney, Thomas Paxton-Beesley, Ashton Simmonds
    • Produced by ThankGod4Cody, Frank Dukes
  10. Anything
    • Written by Rowe, Donaldson, Lang, Donna Summer, Giorgio Moroder, Pete Bellotte, Peter Wilkins
    • Produced by Scum, Lang
  11. Wavy (Interlude)
    • Featuring James Fauntleroy
    • Written by Rowe, James Fauntleroy II, Fayne, Lukasz Plas
    • Produced by ThankGod4Cody, Prophit
  12. Normal Girl
    • Written by Rowe, Lang, Donaldson, Henderson
    • Produced by Lang, Scum
  13. Pretty Little Birds
    • Featuring Isaiah Rashad
    • Written by Rowe, Isaiah McClain, Donaldson, Lang, Josef Leimberg
    • Produced by Scum, Lang, Leimberg
  14. 20 Something
    • Written by Rowe, Lang, Donaldson
    • Produced by Lang, Scum
  15. Love Galore (alt version)
    • Written by Rowe, Fayne, Lang, Donaldson, Henderson
    • Produced by ThankGod4Cody, Lang, Scum
  16. 2AM
    • Written by Rowe, Fayne, Aubrey Graham, Jahron Brathwaite, Noah Shebib
    • Produced by ThankGod4Cody
  17. Miles
    • Written by Rowe, Donaldson
    • Produced by Scum
  18. Percolator
    • Written by Rowe, Fayne, Donaldson, Charlene Keys, Craig Brockman, Nisan Stewart
    • Produced by ThankGod4Cody, Scum
  19. Tread Carefully
    • Written by Rowe, Fayne
    • Produced by ThankGod4Cody
  20. Awkward
    • Written by Rowe, Michael Uzowuru
    • Produced by Uzowuru
  21. Jodie
    • Written by Rowe, Tyler Okonma
    • Produced by Tyler, the Creator


  • Stix : additional drums (#1)
  • Pharrell Williams : programmatic drums (#1)
  • Macie Stewart : strings (#4)
  • Peter Cottontale : bass (#10)
  • Mommyçskit (#1, 4, 14)
  • Granny : skit (#3)


  • "Doves in the Wind" contains a sample of the recording "Let's Get Dirty (I Can't Get in da Club)", written by Reggie Noble, John Bowman and Dana Stinson and performed by Redman, and an interpolation from "Turn Me Up Some", written by Trevor Smith and James Yancey and performed by Busta Rhymes.
  • "The Weekend" contains elements of "Set the Mood (Prelude)", written by Justin Timberlake, Timothy Mosley and Floyd Hills and performed by Justin Timberlake.
  • "Broken Clocks" embodies portions of "West", written by Thomas Paxton-Beesley, Adam Feeney and Ashton Simmonds and performed by River Tiber featuring Daniel Caesar.
  • "Anything" contains a sample of the recording "Spring Affair", written by Giorgio Moroder, Pete Bellotte and Donna Summer and performed by Donna Summer.
  • "Normal Girl" contains an interpolation of "Controlla" by Drake.
  • "2AM" interpolates "Come and See Me" by PartyNextDoor and Drake.


2025年9月14日日曜日

Grace / YonYon (2025)

今年の初めに "Old Friends" を聴いて、その後出た曲がみんな良かったので、アルバム出ると聞いた時は興奮しました。
最近、アルバムの価値って何?って時代になってきたので、アルバム重視の姿勢はありがたいです。
「ソウル生まれ東京育ち」という触れ込みですが、韓国と日本を行き来していたそうなので、「東京育ち」が正確なのかどうかは分かりません。
(そういえば、会社に「ヨンさん」ていてたな。)

本名は鄭 映恩、「映」がヨンなのかな。
その「恩」を恩恵と捉え、英語に直してみたのが "Grace"。音楽で恩返しを、という思いが込められているようです。

歌詞は、日本語と韓国語と英語のミックスで、初めは違和感あったけど、YonYon の優しいヴォーカルに韓国語が綺麗に合っていて、ホント韓国語が分からないのが残念な気分です。韓国語だけの曲も1曲あるし。

ファーストなので、かどうか知らないけど、結構「自分」を表出した歌詞が多いなと感じました。
#1 "Anchor" から出自の話だし、#12 "Life is Beautifu" はボーダレスの人生についての歌だし、#2 "Busy Girl" はおっちょこちょいの自分を曝け出しているみたいです。

その歌詞に優しいヴォーカル、シティ・ポップ的優しいサウンドがたまらなく心地いいです。
サウンドは、テクノ+アコースティックで、結構凝った作りになっている割には、前へ前へと尖った感じがなくて、最近のサウンド・メイクする人って、ほんとセンスあるなと感心します。

全14曲で、うち既発曲が5曲、ミックス曲が2曲、新発が7曲の構成。
随分前からアルバムを構想してたようなので、最近シングルで先行した3曲(#3, #6, #8)も、アルバム用に作ったトラックの出来が良かったものなのかもしれません。

様々な日韓アーティストとの共演、プロデュースも素晴らしい。
ナイス・アルバム、ありがとう!


  1. Anchor [Produced by Kota Matsukawa (w.a.u)]
  2. Busy Girl [Produced by A.G.O]
  3. U [Produced by Chaki Zulu]
  4. Dreamin’ (feat. SUMIN & ☆Taku Takahashi) [Produced by ☆Taku Takahashi]
  5. Memories [Produced by 80KIDZ]
  6. Old Friends (feat. SIRUP & Shin Sakiura) [Produced by Shin Sakiura]
  7. Echo [Produced by Stones Taro]
  8. Moonlight Cruising (feat. KIRINJI & Slom) [Produced by Slom]
  9. Sweet Vacation [Produced by Sam is Ohm]
  10. Orange (feat. PEAVIS) [Produced by DAUL]
  11. Eomma 엄마 [Produced by A-Bloom]
  12. Life is Beautiful (feat. ARIWA) [Produced by Chaki Zulu]
  13. Memories – Osamu Fukuzawa Remix
  14. Moonlight Cruising (feat. KIRINJI) – grooveman Spot Remix 


2025年9月9日火曜日

愛のゆくえ / きのこ帝国 (2016)

"猫とアレルギー"に続くメジャー2作目は、ポップ性を抑えて、情緒を全面に出したアルバムになりました。
曲調は全てスロー・テンポで、シュー・ゲイザー的ギター・サウンドもタイトル曲くらいかな。
レゲエにも挑戦しているなど、リズム面では少し工夫しているみたいです。

曲は全て何らかの形でラブ・ソング。「愛」をテーマに、「愛のゆくえ」を描いています。
不倫の曲、愛の先に生まれる子供をテーマにした曲、終わった愛への後悔の曲など。

#9 "クライベイビー" では「21Gはどこにゆくのだろう」という歌詞がありますが、これはおそらく2003年の Alejandro González Iñárritu 監督による映画 "21 Grams" の援用だと思われます。この映画は Duncan MacDougall 医師が行った人間が死ぬ際の体重の変化を記録することで魂の重量を計測しようと試みた実験」の結果、「人間の魂の重さは21グラムである」という説がテーマになっています。
なかなか興味深い。


  1. 愛のゆくえ
  2. Last Dance
  3. Moon Walk
  4. Landscape
  5. 夏の影
  6. 雨上がり
  7. 畦道で
  8. 死がふたりをわかつまで
  9. クライベイビー


  • 佐藤千亜妃 : Vocals, Guitar, 作詞, 作曲
  • 谷口滋昭 : Bass
  • 西村"コン" : Drums, Marimba & Bongos(#5)
  • あーちゃん : Guitar, Keyboards
  • 丸谷緑 : Clarinet(#5)
  • Mastered by 木村建太郎
  • Produced, Engineered by zAk, 井上うに(#1)


2025年8月25日月曜日

Love Power Peace - Live At The Olympia, Paris, 1971 / James Brown (1971)

これは貴重な音源です。
何が貴重かと言うと、Collins 兄弟が在籍した JB's の唯一のライブ音源だからです。
ベースの "Bootsy" Collins と兄でギターの Phelps "Catfish" Collins は1970年から71年の間の11か月だけ JB's に在籍していましたが、その間に  "Get Up (I Feel Like Being a) Sex Machine",  "Super Bad", "Soul Power", "Talkin' Loud and Sayin' Nothing" などの名曲を生み出しています。

と言って、このライブがその他のライブ音源に比べて特別な演奏か、というとそこまでは感じません。
JB's は James Brown のサウンドを形作る一つのピースではあるものの、James Brown の音楽は James Brown そのものが生み出すもの、だと思うからです。
そういう意味では、JB's はよく調教されたバンド、とも言えるかもしれません。

さて、"Love Power Peace" というヘンテコなタイトル名は、最初 LP の3枚組を想定して、それぞれの盤のタイトルが "Love" "Power" "Peace" になるはずだったことによるものらしいです。
1970年代の初頭の Love and Peace の時代らしいタイトルかもしれません。"Power" を挟むあたり JB らしいと言えばらしいのですが。

この LP 構想は、Collins 兄弟の脱退というか、レコード会社移籍により頓挫してしまいます。
元の3枚組LP(構想)は全31曲ですが、それをCD1枚分の17曲に再編成したのがこのアルバム。1992年版になります。
曲順は似たような感じですが、途中抜けてるパートもあります。当然ですが。
人によると、冗長な元の3枚組アルバムより、編集1992年版の方がいいという意見も。
オリジナルを聴いていないので何とも言えませんが、コンパクトにまとまっていていいのかも。

"Sex Machine" 当時のファンク路線で決めればいいのにと思いますが、アルバムは新旧取り混ぜた、オール・タイム・ベストの様相。
少しそこが残念ですが、コンサートではどうしてもそうならざるを得ないところもあるでしょう。

ファンク路線のダンス・チューンは最高、演奏も素晴らしい。
YouTubeで動画も一部見ることができますが、やはり JB は動きもセットで見ないと、というさすがのキレのあるダンスです。変なコスチュームは何だろな、と思いますが。
観客のノリもあわせて、ご機嫌なライブ・アルバムであることに間違いはありません。


  1. Intro
  2. Brother Rapp
  3. Ain't It Funky Now
  4. Georgia on My Mind [Hoagy Carmichael, Stuart Gorrell]
  5. It's a New Day
  6. Bewildered [Teddy Powell, Leonard Whitcup]
  7. Sex Machine [Brown, Bobby Byrd, Ron Lenhoff]
  8. Try Me
  9. Medley: Papa's Got A Brand New Bag / I Got You (I Feel Good) / I Got The Feelin'
  10. Give It Up Or Turnit A Loose [Charles Bobbit]
  11. It's A Man's Man's Man's World [Brown, Betty Jean Newsome]
  12. Please Please Please [Brown, Johnny Terry]
  13. Sex Machine (reprise) [Brown, Byrd, Lenhoff]
  14. Super Bad
  15. Get Up, Get Into It, Get Involved [Brown, Byrd, Lenhoff
  16. Soul Power
  17. Get Up, Get Into It, Get Involved (finale) [Brown, Byrd, Lenhoff]


  • James Brown : vocals, organ
  • Bobby Byrd : MC, vocals, organ
  • Darryl "Hasaan" Jamison : trumpet
  • Clayton "Chicken" Gunnells : trumpet
  • Fred Wesley : trombone
  • St. Clair Pinckney : tenor saxophone
  • Phelps "Catfish" Collins : lead guitar
  • Hearlon "Cheese" Martin : rhythm guitar
  • William "Bootsy" Collins : bass guitar
  • John "Jabo" Starks : drums
  • Don Juan "Tiger" Martin : drums


2025年8月17日日曜日

Gravy / BJ the Chicago Kid (2023)

"BJ the Chicago Kid" って言いにくい名前やな、と思ってましたが、「シカゴ小僧の Bryan James (Sledge)」てな感じだったんですね。
それにしてもミドルネームをイニシャルに入れる?

アルバムは、ソウル+ポップの絶妙なミックスって感じでしょうか。
完全ポップな曲もあれば、PJ Morton 的ソウルな曲もあるかと思えば、Prince 的あるいは Childish Gambino 的な曲、ギターサウンドの曲、ジャジーな曲等、かなりバラエティに富む曲の集まりになっています。
かと言って、散漫な印象ではなく、飽きさせない内容になっています。

ゲストも素晴らしい。中でも Philip Bailey は大御所を引っ張り出して来たな、と思います。
それと、女性ヴォーカルが光ってます。Coco Jones、Chlöe、 Andra Day。
彼女らが参加した曲はどれもいい。


  1. Best Night Of Your Life (Intro) [Charlie Bereal & Yeti Beats]
  2. Spend The Night (featuring Coco Jones) [Yeti Beats]
  3. Never Change (featuring Philip Bailey) [Yeti Beats]
  4. Forgot Your Name (featuring Cory Henry) [Charlie Bereal & Yeti Beats]
  5. Liquor Store In The Sky (featuring Freddie Gibbs) [Charlie Bereal & Yeti Beats]
  6. Get Loose [Yeti Beats]
  7. Who Cares [Yeti Beats]
  8. Honey (featuring Chlöe) [Yeti Beats]
  9. Long Time [Charlie Bereal & Yeti Beats]
  10. Smoke Break (featuring Robert Glasper) [Yeti Beats]
  11. Feel Something Do Something [Charlie Bereal & Yeti Beats]
  12. Feel Good [Yeti Beats]
  13. Crazy Love (featuring Andra Day [Yeti Beats]
  14. Nobody Knows [Charlie Bereal & Yeti Beats]
  15. We'll Be Alright (Outro) [Charlie Bereal & Yeti Beats]

[ ]:Producer


  • BJ the Chicago Kid : Arranger, Composer, Lyricist, Vocals
  • Yeti Beats : Producer, Programmer
  • Coco Jones : Vocals
  • Cory Henry : Composer, Keyboards, Lyricist
  • Alissia Benveniste : Co-Producer, Composer, Guitar, Guitar (Bass), Lyricist, Producer
  • Andra Day : Composer, Featured Artist, Lyricist
  • Boo Mitchell : Engineer, Piano, Producer
  • Charlie Bereal : Arranger, Composer, Guitar, Lyricist, Producer
  • Chloe Bailey : Composer, Featured Artist, Lyricist
  • Freddie Gibbs : Featured Artist
  • Philip Bailey : Composer, Featured Artist, Lyricist, Vocals
  • Robert Glasper : Featured Artist
  • Rogét Chahayed : Co-Producer, Composer, Keyboards, Lyricist, Producer, Strings

Recorded at Royal Studios in Memphis, Tennessee


2025年8月10日日曜日

Troubadour / J. J. Cale (1976)

「気だるい」サウンドを求めて、今年もまた J. J. Cale。
今年は格別に暑く、夏バテ気味によく合います。

4枚目のアルバムですが、サウンド的には色々試みをしているように思います。意外とバラエティに富んだ曲が集まっていますが、結局彼のやる気ミニマムな(に聞こえる)ヴォーカルで全てを包み込んでいます。
懐古趣味的なラグタイム調の曲もあれば、ロックな曲もあり、ブルーズあり、リズム中心の曲あり...なかなか一筋縄ではいきません。
Ry Cooder のようにルーツ・ミュージックに的を絞ったものではなく、あくまで「今」の時代の新たなサウンドなんですね。独特なので「タルサ・サウンド」と呼ばれるのも分かります。

Eric Clapton はこのアルバムから2曲カバーしています。
最初は、#6 "Cocaine"。このアルバムの翌年に出した "Slowhand" の1曲目で、今や Eric Clapton の代表曲のような扱いかも。ほぼオリジナル丸コピーですね。もちろんギター・ソロ部分は違いますが。
もう1曲は、#2 "Travelin' Light"。2001年 "Reptile" に収められています。こちらは、洗練されたアレンジが施されていて、J. J. Cale の曲とは気付きません。

1曲目 "Hey Baby" がまたいい。小気味のいいブラスと終盤の気持ちのいいギター・ソロがたまりません。
こういう曲を1曲目に持ってくる、というのは本人の意思なのか、プロデューサーの意図なのか。いずれにせよ、聴く側(特に僕のような)の求めるものを分かってる、ていう感じです。

"Troubadour" とは中世の宮廷を舞台とした恋愛抒情詩の詩人、作曲家、あるいは吟遊詩人のこと。タルサから離れない彼が何でそんなタイトルにしたのかは分かりませんが、確かに素朴な歌は吟遊詩人的でもあり、いくつかの曲はラブ・ソングです。


  1. Hey Baby
  2. Travelin' Light
  3. You Got Something
  4. Ride Me High
  5. Hold On
  6. Cocaine
  7. I'm A Gypsy Man [Sonny Curtis]
  8. The Woman That Got Away
  9. Super Blue
  10. Let Me Do It To You
  11. Cherry
  12. You Got Me On So Bad


  • Guitar : Doug Bartenfeld, Bill Boatman, Harold Bradley, Chuck Browning, J. J. Cale, Gordon Payne, Reggie Young
  • Steel guitar : Buddy Emmons, Lloyd Green
  • Bass : J. J. Cale, Tommy Cogbill, Charles Dungey, Joe Osborn, Bill Raffensperger
  • Keyboards : J. J. Cale, Bill Pursell, Don Tweedy, Bobby Woods
  • Drums : Kenny Buttrey, Buddy Harman, Karl Himmel, Jimmy Karstein, Kenny Malone
  • Percussion : J.I. Allison, Audie Ashworth, Farrell Morris
  • Saxophone : Billy Puett
  • Trumpet : George Tidwell
  • Trombone : Dennis Goode
  • Additional Vocals : Gary S. Paxton
  • Producer : Audie Ashworth


2025年8月3日日曜日

Awa Come / チャットモンチー (2010)

最近ホント、日本語の曲聴くと安心するわ。
洋楽大好きなんやけど、疲れるようになってきた。
なんでやろな。言葉がスッと入ってきて、サウンドと歌詞が相まった曲の世界を感じやすいからなんかな...
それとも単に歳なだけか...

チャットモンチーの "Awa Come" は「徳島」をテーマにしたミニアルバム。
ミニアルバムといっても、8曲なので、LP時代だとフルアルバムでしょう。
"Awa" は当然「阿波」のこと。ジャケットは阿波踊りです。
明確に「徳島」をテーマにしていると分かるのは「青春の一番札所」のみ。
一番札所は八十八ケ所巡りの霊山寺のこと。鳴門やったかな。ちなみに我が郷里には八十八番札所大窪寺があり、自慢でした。
あとは「また、近いうちに」も故郷を歌ったものですが、こちらは「徳島」のモチーフは出てきません。
ただ、このアルバム自体は、メンバーで1ヶ月かけて徳島のスタジオで録音したものですので、強く徳島を意識していたのは確かです。

一番、いい曲だなあ、と感心したのは「相変わらず」です。高橋久美子の詞の素晴らしさが炸裂しています。
「Tシャツの裾なびいて」「チャイム鳴らす」「おろしたてのサンダルつっかけて」「自転車飛ばす」
短い詞の中で、関係性や情景が生き生きと描写されていて、目に浮かぶようです。しかも、しみじみドラマチックな結末まであり、ストーリーテリングとして秀逸だと思いました。

橋本絵莉子は、詞先の曲作りと言われているので、これも詞にメロディをつけたんでしょうか。リズム、メロディがない中で、曲として成り立つ詞を書くのって、どんな感じなんでしょう。少なくとも、Aメロ、Bメロは意識しないといけないでしょうし、小節が合ってないと曲として成り立たないし、なんか難しそうな気がします。詞のモチーフから曲を作って、詞を完成、修正していくのであればまだマシでしょうが。
また、この曲は、ストリングスをうまく使っているのも特徴だと思いました。初めはストリングスがなく進行するのですが、後半に入ってからは、ストリングスが入り、そのリフが印象的です。大学の後輩によるものらしいです。


  1. ここだけの話 [作詞・作曲:橋本絵莉子]
  2. キャラメルプリン [作詞:高橋久美子、作曲:橋本絵莉子]
  3. 青春の一番札所 [作詞:高橋久美子、作曲:橋本絵莉子]
  4. 雲走る [作詞:高橋久美子 作曲:橋本絵莉子]
  5. あいかわらず [作詞:高橋久美子、作曲:橋本絵莉子]
  6. セカンドプレゼント [作詞・作曲:福岡晃子]
  7. My Sugar View [作詞:福岡晃子、作曲:橋本絵莉子]
  8. また、近いうちに [作詞:高橋久美子、作曲:橋本絵莉子]


2025年7月28日月曜日

American Dreamers: Voice Of Hope, Music of Freedom / John Daversa Big Band Featuring DACA Artists (2018)

DACA とは  Deferred Action for Childhood Arrivals のことで、16歳未満でアメリカに不法移民の子として連れて来られた子供を保護するためのプログラムです。
この DACA の対象となった人を "Dreamer" と呼びます。
このプログラムはオバマ民主党政権下で成立した、実に民主党らしい政策でしたが、例に漏れずトランプ共和党政権下で廃止されそうになります。

このアルバムは明らかに DACA プログラムを支援する目的で作られています。
アルバムには18タイトル入っていますが、内半分は DACA Dreamers のコメントです。
メキシコ、ベネズエラ、パキスタン、セネガル、ブラジル等々の国から違法入国した家族の子供が、自らのストーリーを語っています。
みんな何らかの楽器の演奏者で、ジャズへの想いを語ると同時に、そういう機会を与えてくれた DACA プログラムへ感謝を述べています。

曲は、ほとんどがカバー曲で、アメリカや移民についての曲です。
James Brown の "Living in America" に始まり、Cole Porter の "Don't Fence Me In"、Led Zeppelin の "Immigrant Song" のラップバージョン、"Stars and Stripes Forever"、ウエストサイドストーリーから "America"、古典の "America the Beautiful" へと続きます。

John Daversa はトランペット奏者でかつマイアミ大学で音楽を教えている教師でもあります。そのキャリアの中で、何人かの DACA Dreamers に出会い、興味を持ったのかもしれません。
アルバムのアイデアはプロデューサーのベーシスト Kabir Sehgal と 弁護士の Doug Davis がもたらし、John Daversa Big Band により形になりました。


  1. Salvador
  2. Living In America
  3. Saba
  4. Don’t Fence Me In
  5. Caliph
  6. Immigrant Song
  7. Daisy
  8. Deportee (Plane Wreck at Los Gatos)
  9. Denzel
  10. Stars And Stripes Forever
  11. Alicia
  12. America (West Side Story)
  13. Juan Carlos
  14. America The Beautiful
  15. Maria
  16. All Is One
  17. Edson
  18. Red, White, and Remixed


  • Miguel Martinez: vocals, guitar, percussion
  • Israel Arce: vocals, violin, percussion
  • Maria Moreno: vocals, flute, percussion
  • Edson Alvarado Fierro: vocals, trumpet, percussion
  • Saba Nafees, Daniella Santos Vieira: vocals, piano, percussion
  • Victor Acosta, Guillermo Martinez, Ana Rodriguez, Doug Davis , Arturo Fernandez, Tomas Monzon, Manny Macias Sandoval, Karina Macias Sandoval, Brisa Ledezma, Patricia Jimenez, Claudia Jimenez, Adrian Escarte, Abdou Doumboya, Juana Delgado Hoyo, Raymond Partolan, Francis Tume, Andrea Seabra, Rixa Rivera Sandoval, Ana Sanchez, Ray Pineda: vocals, percussion
  • Julie Kim, Edwin Alvarez, Michael Hernandez, Mannywellz, Tobore Oweh, Jocelyn Guzman, Tifany Del Rio, Daisy Cardozo, Hareth Andrade Ayala, Kevin Alavrez, Maribel Serrano, Pablo Saldana, Gaby Pacheco, Kate Ried: vocals
  • Zach Larmer: guitar
  • Henry Mancini: strings
  • Jose “Pepe” Carlos Ramirez: accordion
  • Salvador Perez Lopez: clarinet, percussion
  • Jesus Cortez Sanchez: clarinet
  • Melvin Butler, David Leon, Josiah Boornazian, Tom Kelley, Chris Thompson Taylor: saxofone
  • Jean Caze, Jack Wengrosky, Michael Dudley, Jesus Mato, Jr.: trumpet
  • Denzel Mendoza: trombone, percussion
  • Paul Young, Wesley Thompson, Jessica Hawthorne, Derek Pyle: trombone
  • Tal Cohen: piano, keyboards
  • Juan Carlos Alarcon Moscoso: piano, percussion
  • Haziel Andrade: piano
  • Gene Coye: drums
  • Andreas Magnusson, Kabir Sehgal, Michael Angel, Murph Aucamp, Denea Joseph, Leezia Dhalla, Alicia Del Aguila, Eunsoo Yeong, Antonia Riviera: percussion

  • Recorded March – July, 2018, at Frost School of Music, Coral Gables, FL
  • Producers: Kabir Sehgal and Doug Davis


53 Dreamers were featured in the album from 17 different states and 17 different countries.
Some of the countries include Belize, Brazil, Canada, Mexico, Pakistan, Senegal, and Venezuela.
Dreamers sang, performed poetry, and even rapped.


2025年7月20日日曜日

Dindin / Kimi Djabaté (2023)

先日関西万博に行ってきました。
一番気分が上がったのは、写真でしか見たことがなかった楽器の実物を見れたこと。マリのブースでは、コラを置いてたし、ブルキナファソではンゴニを飾ってました。カリンバ(リケンべ)もどっかにあったかな。
それと、実際に触って音が出せたのも興奮しました。トリニダード・トバゴでは、スチールパンを叩け、他でもバラフォンやコンガを叩け、カリンバを弾いてみることもできました。
それだけでも行った価値がありました。
知らない国もたくさんありましたし。

そんな国の一つ、ギニア・ビサウのミュージシャン、Kimi Djabaté の久々のアルバム。
楽器演奏と歌詞による歴史伝承を託されたグリオの家系で、バラフォンを専門としていた家だったようです。
アルバム・ジャケットでも彼自身がバラフォンとマレットを持っています。

歌詞はマンディンガ語。全く分かりませんが、マンディンガ族の言葉です。
マンディンガ族は、中世にマリ帝国を築いた民族の末裔で、西アフリカに点在しているようです。
「ルーツ」(Alex Haley) のクンタ・キンテはマンディンガ族とされているようですが、西アフリカは、アメリカ大陸への奴隷貿易の一大拠点だった歴史があります。ポルトガル植民地時代のことです。
独立後のギニア・ビサウは政情が不安定で、そのせいでもあるんでしょう、Kimi Djabaté はある時からポルトガル在住です。
ちなみに、ビサウは首都で、ギニア、赤道ギニアと区別するために、ギニア・ビサウという国名にしたようです。ギニア、赤道ギニア、ギニア・ビサウとも離れた国なのに、なぜギニア?(一説では、ギニアは黒人たちの土地というベルベル語から来ている)

伝統楽器と地元言語の曲ですが、聴きやすく、モダンな感じがするのは、ポルトガル在住という地理的なものが影響しているのでしょうか、あるいは Kimi Djabaté のポップ・センスの成せる技なのか。
結構タイトル名は繰り返し発音語が多いですね。"Dindin" とか "Mana Mana" とか "Djugu Djugu" とか。
#4 "Kambem" は団結がテーマ。飢餓、戦争の終結、正義、誇りを歌ってます。
タイトル曲 #6 "Dindin" は子供たち。グリオの家系に生まれ、音楽を強制された経験から、子供たちからの搾取を訴えています。
#7 "O Manhe" は強制結婚への反対を歌っています。アフリカでは経済的な要因で若い女性が人身売買の被害者となることが深刻な社会問題となっていることを訴えています。

アルバム全体として、宗教、女性の権利、貧困、教育、政治などの社会的なテーマを扱いながら、ダンス、ポップ・ミュージックとして成立させているところが素晴らしいと思います。


  1. Afonhe
  2. Yensoro
  3. Alidonke
  4. Kambem
  5. Dindin
  6. O Manhe
  7. Sano
  8. Mbembalu
  9. Mana Mana
  10. Djugu Djugu


  • Kimi Djabaté : vocals, acoustic guitar, bongos, bala, claps, mola
  • Marcos Alves : percussion
  • Chico Santos : bass
  • Mamadi Djabaté : electric guitar
  • Paulo Borges : keyboards, accordion
  • Miroca Paris : congas, bongos
  • Fernando Fafe : vocals
  • Mbye Ebrima : kora
  • Elmano Coelho : saxophone
  • Daniel Salomé : saxophone