2025年8月3日日曜日

Awa Come / チャットモンチー (2010)

最近ホント、日本語の曲聴くと安心するわ。
洋楽大好きなんやけど、疲れるようになってきた。
なんでやろな。言葉がスッと入ってきて、サウンドと歌詞が相まった曲の世界を感じやすいからなんかな...
それとも単に歳なだけか...

チャットモンチーの "Awa Come" は「徳島」をテーマにしたミニアルバム。
ミニアルバムといっても、8曲なので、LP時代だとフルアルバムでしょう。
"Awa" は当然「阿波」のこと。ジャケットは阿波踊りです。
明確に「徳島」をテーマにしていると分かるのは「青春の一番札所」のみ。
一番札所は八十八ケ所巡りの霊山寺のこと。鳴門やったかな。ちなみに我が郷里には八十八番札所大窪寺があり、自慢でした。
あとは「また、近いうちに」も故郷を歌ったものですが、こちらは「徳島」のモチーフは出てきません。
ただ、このアルバム自体は、メンバーで1ヶ月かけて徳島のスタジオで録音したものですので、強く徳島を意識していたのは確かです。

一番、いい曲だなあ、と感心したのは「相変わらず」です。高橋久美子の詞の素晴らしさが炸裂しています。
「Tシャツの裾なびいて」「チャイム鳴らす」「おろしたてのサンダルつっかけて」「自転車飛ばす」
短い詞の中で、関係性や情景が生き生きと描写されていて、目に浮かぶようです。しかも、しみじみドラマチックな結末まであり、ストーリーテリングとして秀逸だと思いました。

橋本絵莉子は、詞先の曲作りと言われているので、これも詞にメロディをつけたんでしょうか。リズム、メロディがない中で、曲として成り立つ詞を書くのって、どんな感じなんでしょう。少なくとも、Aメロ、Bメロは意識しないといけないでしょうし、小節が合ってないと曲として成り立たないし、なんか難しそうな気がします。詞のモチーフから曲を作って、詞を完成、修正していくのであればまだマシでしょうが。
また、この曲は、ストリングスをうまく使っているのも特徴だと思いました。初めはストリングスがなく進行するのですが、後半に入ってからは、ストリングスが入り、そのリフが印象的です。大学の後輩によるものらしいです。


  1. ここだけの話 [作詞・作曲:橋本絵莉子]
  2. キャラメルプリン [作詞:高橋久美子、作曲:橋本絵莉子]
  3. 青春の一番札所 [作詞:高橋久美子、作曲:橋本絵莉子]
  4. 雲走る [作詞:高橋久美子 作曲:橋本絵莉子]
  5. あいかわらず [作詞:高橋久美子、作曲:橋本絵莉子]
  6. セカンドプレゼント [作詞・作曲:福岡晃子]
  7. My Sugar View [作詞:福岡晃子、作曲:橋本絵莉子]
  8. また、近いうちに [作詞:高橋久美子、作曲:橋本絵莉子]


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