このアルバムはちょっとややこしい。
1979年に Sly & Robbie のレーベル Taxi から "Showcase" というアルバムを出します。2nd. アルバムなのかな。
で、UK で売り出すにあたって、元の曲に "Shine Eye Gal" を付け足して、"Black Uhuru" というタイトルで出します。
そのリイシューがこの "Guess Who's Coming To Dinner" というわけですが、実質 "Black Uhuru" と全く同じ、"Showcase" に1曲足しただけ、ということになります。
Black Uhuru はメンバーチェンジが激しいグループですが、この頃は、Michael Rose、Duckie Simpson、Puma Jones です。ジャケットに写ってる3人ですね。ちなみにこの頃までのメンバーの変遷は次のとおりです。
(1972) Garth Dennis → (1977) Michael Rose
(1972) Don Carlos → (1977) Errol Nelson → (1977) Sandra "Puma" Jones
(1972) Duckie Simpson
基本的にはヴォーカルグループなので、3人ともヴォーカルです。
Black Uhuru はジャマイカのキングストンで結成されたレゲエグループです。
Uhuru はスワヒリ語で Freedom を意味するらしいです。ラスタファリズムに影響を受けている彼らですが、ラスタの源流のエチオピアはスワヒリ語圏ではありません。ただ、自分たちはアフリカから連れて来られた移民の子、という意識が強いんでしょうね。最初は "Uhuru" を名乗っていましたが、後に "Black Uhuru" に改名します。
このアルバムは Sly & Robbie の影響が強いアルバムです。
基本的にはダブですね。
レゲエがワールドワイドで大衆性を得たのが70年代中盤。ただそれは UK を中心としたロック寄りのレゲエで、ジャマイカではサウンドシステムを基本としたダブの世界が繰り広げられていたことでしょう。
それを洗練された形で提示したのが Sly & Robbie ではないでしょうか。
ハイハットとバスドラ、ベースを強調し、重たいのが特徴。
当時最新鋭だったんでしょうね。
僕は Sly & Robbie の音楽が正直それほど好きではないのですが、このアルバムはダブと UK レゲエの混合のような形で、好感が持てます。
#1、#4、#7などは耳に残るメロディですよねー。ちょっとクセありますが。
ちなみに、#1は Keith Richards が参加してるらしいです。売り出すのに必死だったんですね。
- Shine Eye Gal
- Leaving To Zion
- General Penitentiary
- Guess Who's Coming To Dinner
- Abortion
- Natural Reggae Beat
- Plastic Smile
- Vocals : Duckie Simpson, Michael Rose, Puma Jones
- Bass, Guitar : Robbie Shakespeare
- Drums : Sly Dunbar
- Lead Guitar : Radcliffe "Dougie" Bryan
- Organ : Keith Sterling, Winston Wright
- Composed by Black Uhuru
- Produced by Robbie Shakespeare, Sly Dunbar, #1 by Delroy Witter
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