アリスタ時代の Aretha を悪く言う人もいます。
事実、売れんがためのくだらないポップスも多くあります。
しかし、Aretha Franklin はアリスタで第2期黄金時代を築いたのも確かです。
アリスタ時代の Aretha は一通り聴きましたが、一番いいのはこのアルバムですね。
Clive Davis は売れためには何でもする男ですが、彼が今回 Aretha にぶつけたのは Luther Vandross。前年にソロ・デビューし、"Never Too Much" をヒットさせていました。
彼はプロデュースするにあたり、彼のチーム Marcus Miller と Nat Adderley Jr. を連れてきましたが、このチームがこのアルバムでは当たりました。
Miller の脅威的なベースもすごいですが、当時で言う”コンテンポラリー”なサウンドが素晴らしい。
ソウル・クイーンから、ブラック・コンテンポラリー・シンガーへの脱皮ですね。
ヒット曲 "Jump to It" が生まれ、R&B チャートではNo.1になりました。その名の通りのジャンプ・ナンバーです。
アルバムがヒットしたのも、この曲のリードのおかげでしょう。
昔のような鞠のような弾力のあるヴォーカルは聴けませんが、包容力のある広い声はさすがです。
Luther Vandross チームがいい仕事をする中、Aretha はなんとか自作の曲 "I Wanna Make It Up to You" を捩じ込むのに成功したようです。でも、これも悪くない。Four Tops の Levi Stubbs とのデュエットです。
ヒットに気を良くした Aretha と Clive は二番煎じで、自作 "Get It Right" も作ります。同じようなメンバーで、ジャケットまで同じテイストで。これも悪くないのですが、前作ほどは売れませんでした。
- Jump to It [Luther Vandross, Marcus Miller]
- Love Me Right [Vandross]
- If She Don't Want Your Lovin' [Sam Dees]
- This Is for Real [Vandross]
- (It's Just) Your Love [Vandross, Miller]
- I Wanna Make It Up to You [Aretha Franklin]
- It's Your Thing [O'Kelly Isley, Ronald Isley, Rudolph Isley]
- Just My Daydream [Smokey Robinson]
- Luther Vandross : keyboards (2), rhythm arrangements (2, 4, 5, 7), vocal arrangements (2, 3, 5, 8)
- Marcus Miller : synthesizers (1), synthesizer and rhythm arrangements (1), bass guitar (1, 2, 4–7)
- Nat Adderley Jr. : keyboards (1, 3–8), rhythm arrangements (3–8)
- keyboards (2)
- George Duke : acoustic piano (5)
- Reginald "Sonny" Burke : keyboards (8)
- Doc Powell : guitar (1–8)
- Steve Love : guitar solo (7)
- Francisco Centeno : bass guitar (3)
- Louis Johnson : bass guitar (8)
- Yogi Horton : drums (1, 3–8)
- Buddy Williams : drums (2)
- Errol "Crusher" Bennett : congas (1), percussion (3, 4, 5, 8)
- Paulinho da Costa : percussion (7)
- George Young : soprano saxophone (4)
- Four Tops : backing vocals and vocal arrangements (6)
- Levi Stubbs : lead vocals (6)
- Producers : Luther Vandross (1–5, 7, 8), Aretha Franklin (6)
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