2024年6月22日土曜日

Dummy / Portishead (1994)

アルバム通してダウン・テンポです。
ロー・ファイ・サウンドに Beth Gibbons のヴォーカルがマッチしていて、いいサウンドを構成しています。
ある種心地よさを感じますが、一方でなんとも言えない不安や不穏さも感じさせます。
後に、トリップホップと呼ばれるダウン・テンポ・ビートの代表とみなされるようになりました。

Portishead というのは、中心メンバーの Geoff Barrow の出身地で、ブリストルの西にある港湾都市だそうです。
1991年に Barrow と Gibbons によってブリストルで結成されました。
Barrow はスタジオのエンジニアで、Massive Attack や Tricky との仕事を通じて、このダウン・テンポのサウンドのヒントを得たようです。
Gibbons はブリストルのパブで Bryan Adams のコピーを歌っていたということですから驚きです。Barrow と音楽的嗜好が合っていたのかどうかは知りませんが、ヴォーカルはこのサウンドにはベスト・マッチです。


  1. Mysterons
    • Theremin : Adrian Utley
  2. Sour Times
    • Rhodes, Hammond Organ : Neil Solman
    • Written by : H Brooks, L Schifrin, O Turner
  3. Strangers
    • Written by : W.Shorter
  4. It Could Be Sweet
    • Drum Programming : Richard Newell
  5. Wandering Star
    • Drums : Geoff Barrow
    • Hammond Organ : Gary Baldwin
    • Written by : M. Dickerson, C. W. Miller, H. R. Brown, H. Scott, J. Goldstein, L. Oskar, L. Jordan, S. Allen
  6. t's a Fire
  7. Numb
    • Hammond Organ : Gary Baldwin
  8. Roads
    • Strings Arrangement : Adrian Utley, Geoff Barrow
    • Rhodes : Neil Solman
    • Nose Flute : Dave McDonald
    • Strings : Adrian Utley, Strings Unlimited
  9. Pedestal
    • Trumpet : Andy Hague
  10. Biscuit
    • Written by : J. Ray
  11. Glory Box
    • Hammond Organ : Adrian Utley
    • Written by : I. Hayes


  • Program, Electric Piano (Rhodes) : Geoff Barrow
  • Guitar, Bass : Adrian Utley
  • Drums : Clive Deamer
  • Vocals – Beth Gibbons
  • Writer : A. Utley, B. Gibbons, G. Barrow
  • Producer : A Utley, Portishead


2024年6月15日土曜日

Live In NY 1991 / Whitney Houston

2nd アルバム "Whitney" は彼女に莫大なセールをもたらしましたが、自身のルーツである黒人コミュニティには散々な受けでした。
ライブでのブーイングが彼女を苦しめたと言います。

起死回生として出したのが 3rd アルバム "I'm Your Baby Tonight"。
プロデューサーに L.A. Reid & Babyface を迎え、本格的に黒人コミュニティ向けにアルバムを作ろうとしました。
アルバムジャケットもモノクロームで、派手さはありません。
曲もキャッチーさ、ポップさ、あるいはファーストアルバムのような白人マーケット目線は控え目です。
ただ、そこは Clive Davis のこと、売れることが前提のアルバムにはなってます。

3rd アルバムが出た後、Whitney はアルバムタイトルと同名のワールドツアーに出ます。
このアルバムは、そのツアーの U.S. での終盤、N.Y. マディソン・スクエア・ガーデンでのライブの様子を捉えています。
地元 FM、WNEW 用の音源が元になっているようです。

メドレーも合わせると、1stから3曲、2nd から3曲、3rd から5曲、ライブ用のカバー2曲の構成ですが、後半に集中させた 3rd の曲で盛り上がる仕掛けになっています。
"Anymore" なんかはアルバムでは目立たない曲でしたが、ライブでは盛り上がるファンクチューンになっています。

リラックスしたトークとこなれた歌い回し、客席の声援も効果的に取り入れて、まだ若く、初期の絶頂期のパフォーマンスを感じることができ、素晴らしいライブパフォーマンスになっています。


  1. I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me)
  2. Saving All My Love For You
  3. How Will I Know
  4. Love Medley : Didn't We Almost Have It All / A House Is Not A Home / Where Do Broken Hearts Go
  5. All The Man That I Need
  6. My Name Is Not Susan
  7. Anymore
  8. A Song For You
  9. Who Do You Love
  10. I'm Your Baby Tonight
  11. Greatest Love of All


  • Musical Director : Ricky Minor
  • Bass Guitar, Bass Sythesizer : Ricky Minor
  • Guitar : Ray Fuller
  • Keyboard : Michael Bearden, Bette Sussman, Kevin Lee
  • Saxophone : Kirk Whale
  • Drums : Ricky Lawson
  • Percussion : Bashiri Johnson
  • Background Vocalists : Gary Houston, Vonchita Rawls, Carmen Rawls, Tiawana Rawls
  • Dancers : Diesko Boyland, Bryant Cash-Welch, Jonathan Webbe, Luca Tommassini


Recorded July 23, 1991 at Madison Square Garden, New York City


2024年6月10日月曜日

The Gil Evans Orchestra Live at Fabrik Hamburg 1986 (2022)

Gil Evans はこの年、2度のヨーロッパツアーを行いましたが、今回の録音は2回目の10月のツアー時のものです(1回目は5月)。ちなみに5月のツアーの様子は "The Honey Man" に収められています。

"Fabrik" というのは、ハンブルクのイベント会場で、機械加工工場跡地をそのままの形で利用している場所だそうです。記念にクレーンがそのまま残されているという。Factry ですね。
アルバムジャケットでは、ステージに鉄骨が組まれていますが、演出ではなく、そういう理由によるものです。
比較的若い層向けのイベント会場らしく、このライブも少し若い人が多かったのかもしれません。

そのせいかどうか分かりませんが、Jimi Hendrix の曲を、全8曲中4曲も取り上げています(他はキーボードの  Pete Levin および Delmar Brownの曲、Tony Williams の曲、自作)。
Jimi Hendrix の曲とは言うものの、最近は Gil Evans アレンジのものしか聴かないので、もうオリジナルを聴いても分からないかも。

そしてなんと、Weather Report の "Birdland" も "There Comes A Time" からのメドレーで取り上げてます。若い層へのサービスでしょうか。初めて聞きました。

"Birdland" 以外はお馴染みのレパートリーなんですが、今回のライブのアレンジも素晴らしいです。
さすがアレンジャー、今まで聴いたのとはまた違ったアレンジが施されています。
色んなアレンジをして、それをバンドが消化していっていることに素直に感動しました。

さらに、録音がいい!
綺麗に録音されていて、アレンジ、ソロも最高。
傑作ライブと言っていいんじゃないでしょうか。

最後、メンバー紹介を Miles Evans が行なっているんですが、残念ながら半分より前はマイクが入ってなかったのか聞き取れません。マイクが入って以降は、
"Delmar Brown on DX7 Synthesizer, Hiram Bullock on Guitar, Shunzo Ohno on Trumpet,  Lew Soloff Trumpet, David Bargeron on Tenor Trombone, Mark Egan on Bass, Bass Trombone David Taylor, Victor Lewis on the Drums, Marilyn Mazur on Percussion, Pete Levin on DX7 Synthesizer, my name is Miles Evans, Leader Gil Evans"
という順で紹介されてます。席順でしょうか。
16人編成なので、残り4人が前半で紹介されてたんでしょうね。資料によるとサックス陣 alto Chris Hunter, tenor Bill Evans, baritone  Howard Johnson にフレンチホルンの John Clark でしょう。ジャケットではサックス陣が最前列にいそうです。


  1. Stone Free [Jimi Hendrix]
  2. Up From The Skies [Jimi Hendrix[
  3. Little Wing [Jimi Hendrix]
  4. Subway [Pete Levin]
  5. There Comes A Time & Birdland [Anthony "Tony" Williams & Joe Zawinul]
  6. Sometimes [Delmar Brown]
  7. Voodoo Chile [Jimi Hendrix]
  8. Orgone [Gil Evans]


  • Trumpet : Lew Soloff, Miles Evans, Shunzo Ohno
  • Alto Saxophone : Chris Hunter
  • Baritone Saxophone : Howard Johnson (3)
  • Tenor Saxophone : Bill Evans
  • Trombone :David Taylor
  • Trombone, Tuba : David Bargeron
  • French Horn : John Clark
  • Piano : Gil Evans
  • Synthesizer : Pete Levin, Delmar Brown
  • Guitar : Hiram Bullock
  • Bass : Mark Egan
  • Drums : Victor Lewis
  • Percussion : Marilyn Mazur
  • Vocals : Delmar Brown


Recorded October 26, 1986 at the FABRIK, Hamburg


2024年6月2日日曜日

Welela / Miriam Makeba (1989)

南アフリカ出身の歌手、Miriam Makeba が89年に出したアルバムです。
30年代生まれの人生は、アパルトヘイトが色濃く影を落としていたようです。
また、人生の初期には、若くして子供を授かり、乳がんも経験しています。
60年代にアメリカで評価され、グラミー賞にも選ばれます。主に南アフリカ以外での活動を中心にせざるを得なかったようです。

南アフリカがアパルトヘイト撤廃方針を出したのが1991年ですから、このアルバムはそれ以前になります。
ベルギーとイギリスに行って録音されてます。

60年代にヒットしたものの焼き直しが多く収録されている印象ですが、アレンジ、録音がモダンになっていて、80年代後半のワールドミュージックらしい、聞きやすいアレンジになっています。

何曲か英語バージョンの曲もありますが、英語じゃない方が趣がありますね。


  1. Amampondo [M. Makeba]
  2. African Sunset [S. Mabuse]
  3. Djiu De Galinha [J.C. Scwartz]
  4. A Luta Continua [M. Makeba]
  5. Soweto Blues [H. Masakela, S. Todd]
  6. Welela [Nelson Lee]
  7. Hapo Zamani [D. Masuka*, M. Makeba]
  8. Pata Pata [ M. Makeba]
  9. Saduva [ M. Makeba]
  10. Africa [K. Mathela]


  • Vocals, Backing Vocals : Miriam Makeba
  • Backing Vocals : Doreen Webster, Dorothy Masuka, Sipho Mabuse
  • Bass : Emmanuel "Chulo" Gatewood
  • Drums : Damon Duewhite
  • Percussion : Smith Haliar
  • Piano, Keyboards : Louis Laguerre
  • Guitar : Keith Matthew
  • Trumpet : Claude Deppa
  • Saxophone : Mike Rose
  • Producer :  Sipho Mabuse, Roberto Meglioli
  • Recorded at ICP Recording Studios and Raezor Studios


2024年5月26日日曜日

猫とアレルギー / きのこ帝国 (2015)

メジャー移籍後第一弾アルバムだそうです。
確かにEMI。
一つ前の「フェイクワールドワンダーランド」はレコード会社がUKプロジェクトだったようです。(ちなみに"UK"というのは英国のことじゃなくて "Unknown" 知られざる者を見つける、という主旨だそうで、野球の独立リーグの精神に近いのかもしれません。

で、メジャー、ということで、見事にポップになっています。見事にインディーズ感は払拭されています。
曲を作っている佐藤千亜紀も、多くの人が聞くようになることを意識したようなことを言っています。
賛否両論あるのかもしれませんが、バンドが成長していく上で、ポップさの獲得は必須でしょう。
逆にポップを感じさせる曲を作ることができなければ、おそらくバンドは終わっていくような気もします。

「猫とアレルギー」という曲が先にできていて、この曲の色でアルバムを作りたいと思ったそう。なんで、アルバムタイトルも「猫とアレルギー」。
アルバムに先行して「桜が咲く前に」を春にシングルで出して、秋にアルバム。
「フェイクワールドワンダーランド」で膨らんだ期待をシングルで繋げて、アルバムでしっかり期待に応えました。

ちなみに「桜が咲く前に」は青春の旅立ちの歌で、メジャーへの移籍の飛翔感も表しているのかもしれません。MVは佐藤の地元の岩手・盛岡が舞台になっています。ここから出て東京へ。

一番ポップなのは「怪獣の腕のなか」で、好きです。ループのキーボードが印象的ですが、「猫とアレルギー」といい「怪獣の腕のなか」といい、ストレートな表現じゃないところがいいですね。


  1. 猫とアレルギー
  2. 怪獣の腕のなか
  3. 夏の夜の街
  4. 35℃
  5. スカルプチャー
  6. ドライブ
  7. 桜が咲く前に
  8. ハッカ
  9. ありふれた言葉
  10. Youthful Anger
  11. 名前を呼んで
  12. ひとひら


  • 佐藤千亜妃:Vo. G. 作詞作曲
  • あーちゃん:G.
  • 谷口滋昭:B.
  • 西村"コン":D

2024年5月18日土曜日

Livin' Large / E.U. (1989)

D.C. Go-Go の中でもポップ、R&B 寄りのバンド、E.U. の89年のアルバムです。

これを聴くと、Go-Go とラップが近い存在だったことが分かります。
Isley の "It's Your Thing" を下敷きにした "Shake Your Thang" は大胆にラップを取り入れてますし、"Shaka Zulu" もラップです。
ちなみに "Shake Your Thang" は Hip-Hop グループ Salt-N-Pepa をフィーチャしていますが、Salt-N-Pepa のシングルでは、フィーチャリング E.U. といった表記になっています。

"Taste of Your Love" "Don't Turn Around" といったバラード曲もあり、R&B 色も強くなっています。

後半はどちらかというと Go-Go の比率が高く、"Da Butt 89" はパーカッションの多用もあり、アルバム中では一番 Go-Go 的ですね。Spike Lee の初期の作品 "School Daze" に起用されヒットした曲の焼き直し。なんと Marcus Miller が作曲に加わっています。

 Go-Go、ラップ、R&B が混沌としてなかなか楽しめるアルバムです。


  1. Buck WIld
    • Producer : Kent Wood, William House
    • Co-producer: Raymond Jones
  2. Livin' Large
    • Producer : Larry Robinson
  3. Shake Your Thang
    • Producer : Hurby Luv Bug
  4. Taste Of Your Love
    • Producer, Writer, Lead & Backing Vocals, Bass, Drum Programming, Horns, Keyboards : Marvin Ennis
    • Lead Vocals : Edward Henderson, Gregory "Sugar Bear" Eliot
  5. Shaka Zulu
    • Producer : Ivan Goff
  6. Come To The Go-Go
    • Producer : Marcus Miller
  7. Shake It Like A White Girl
    • Producer : Larry Robinson
  8. Da Butt '89
    • Producer : Ivan Goff, Kent Wood
  9. Don't Turn Around
    • Producer : Raymond Jones
  10. Express
    • Producer : Kent Wood, William House


  • Gregory "Sugar Bear" Elliot : vo, b
  • Ivan Goff : key
  • William "Ju Ju" House : ds
  • Genairo "Foxxy" Brown Foxx : congas
  • Timothy "Shorty Tim" Glover : per
  • Valentino "Tino" Jackson : g
  • Darryel "Tidy Boy" Hayes : tp
  • Michael "Go Go Mike" Taylor : tb
  • Kent Wood : key
  • Edward "Junie" Henderson : vo

2024年5月12日日曜日

The Glass Hours / Linda May Han Oh (2023)

ジャズベーシスト Linda May Han Oh の6枚目のリーダー作ですが、ちゃんと聴くのは初めてです。

前作 "Aventurine" 後に彼女はコロナ下で子供を産み母となりました。
その経験が今回の音楽に反映されているかどうかは分かりませんが、大きな転機となりうる経験だったでしょう。

Linda May Han Oh はマレーシア生まれの中国系で、オーストラリア・パース育ち。
僕が大学生の時の生まれですが、もう40手前なんですね。当たり前か。
ウッドベースを軽やかに演奏する姿を YouTube で見ましたが、中華系のクールビューティでカッコいいです。

今回のアルバムは変則的なクインテット編成のバンドからなっています。
ベース、ドラムス、ピアノ、サックス、ヴォーカル
旧知のコラボレーターのようです。特にピアノの Fabian Almazan は学生の時からの知り合いで、夫でもあるんですね。今回のアルバムでは流れるような演奏で、このアルバムの音楽に大きな影響を与えています。
基本的にアコースティックであり、シンプルな楽器構成でありながら、複雑さを感じさせます。
繰り返すテーマは時にわかりづらく、他の楽器とユニゾンするスキャットのようなヴォーカルが独特の感じを醸し出しています。
静寂を思い起こさせるようでありながら、バックでは忙しく音が鳴っている、そんな感じ。
ジャズのような、ジャズではないような。
アクが強いですが、時折聞きたくなるような音楽です。


  1. Circles
  2. Antiquity
  3. Chimera
  4. Jus Ad Bellum
  5. The Glass Hours
  6. The Imperative
  7. Phosphorus
  8. Respite
  9. The Other Side
  10. Hatchling

Composed by Linda May Han Oh
Recorded at Brooklyn Recording on June 13th and 14th 2022

2024年5月6日月曜日

Stone Love / Angie Stone (2004)

年齢不詳、と言われるということは、結局年齢より若く見えるってことでしょ。
アルバム出たとき42歳。
だいたいデビューアルバムが30代後半ですもん。

"Black Diamond""Mahogany Soul" といずれも名作が続きましたが、今回のサードアルバムも名作です。
ネオソウルを基調としつつ、ちょっとずつずらしてもやっぱり Angie Stone やなあー、と感じられるのは何なんでしょう。
今回は、Snoop DoggAnthony HamiltonBetty WrightFloetry など豪華ゲスト陣をフィーチャー。いい味付けになってます。

Snoop Dogg フィーチャーの "I Wanna Thank Ya"、いいですねー。
Jonathan RichmondJuanita Wynn 作の "Remy Red" もいいです。
両曲とも跳ねてます。
Missy Elliott プロデュース "U-Haul" は、ブルージー R&B。確かグラミーノミニーなんですよね。

アルバムは当初、Gladys KnightChaka KhanRoberta FlackNatalie Cole らを迎えて、“Diary of a Soul Sister“ というコンセプトで作られる予定だったのが、レーベルの創始者 Clive Davis から反対されて路線変更したそうです。
"Diary" が同じ年リリースの Alicia Keys "The Diary of Alicia Keys“ と被るから。ちなみに Alicia は Davis のアリスたレコード。
"The Diary of Alicia Keys“ はかなりヒットしたので、当然ビジネスマン Davis としては、儲かる方を選んだんでしょう。

サンプルに使われている曲は多岐にわたります(ようそんな曲知ってるな、というのもいくつかあります)が、使い方がさりげないんですよね。ちょっと聴いただけでは分かりません。

  1. Stoned Love (Intro)
    • The Supremes cover
  2. I Wanna Thank Ya
  3. My Man
    • Featuring Floetry
    • Produced by Warryn "Baby Dubb" Campbell, Lilly
  4. U-Haul
    • Produced by Missy Elliott, Natalie Stewart, Craig Brockman, John "Jubu" Smith
  5. Stay for a While
    • Featuring Anthony Hamilton
  6. Lovers' Ghetto
    • Producedby Rufus Blaq Prince, Charles Alexander, Jamel "Melekeyz" Olive
  7. Little Bit of This, Little Bit of That... (Interlude)
    • Produced by Jonathan Richmond
  8. You're Gonna Get It
    • Featuring Diamond Stone
    • Produced by Walter Millsap III
  9. Come Home (Live with Me)
    • Produced by Supa Ugly K-Love
  10. You Don't Love Me
    • Produced by Jonathan Richmond
  11. Remy Red
    • Produced by Jonathan Richmond
  12. That Kind of Love
    • Featuring Betty Wright
    • Produced by Warryn "Baby Dubb" Campbell
  13. Touch It (Interlude)
    • Produced by Jonathan Richmond
  14. Cinderella Ballin'
    • Produced by Jonathan Richmond
  15. Karma
    • Featuring T.H.C.
    • Produced by Andreao "Fanatic" Heard, Sherrod Barnes
  16. Wherever You Are (Outro)
    • Produced by Jonathan Richmond
  17. I Wanna Thank Ya (No Rap)
    • Produced by Jazze Pha

Sample credits

2024年4月27日土曜日

SUPERMARKET / 藤原さくら (2020)

初めて真面目に藤原さくらのアルバムを聞いてみました。
メジャー3作目だそうです。
フォーキーなイメージがありましたが、そこそこロックな感じでした。

#2 "Ami" がダントツでいいですね。
Wilco を思わせる都会的ブルージーなギターサウンドと軽快なドラムスが特徴でしょうか。うまくハスキーヴォーカルに合ってます。
初めてエレキギターとエフェクターを使ったツアー用にバンドで作った曲だそうです。
そんな感じのMVがいい感じ。

これ以外の曲は、結構バラエティに富んでます。
ポップ、Lo-Fi HIPHOP、フォーク、インディー・ロック、ファンクなどなど。
これも、多くのアレンジャーが参加していることも影響しているでしょう。
冨田ラボ、Ovall、SPECIAL OTHERS、Yasei Collective、別所和洋、澤部渡、VaVa….何だかよく分かりませんが、バラエティに富んでいることだけは分かります。

なんでも売ってるスーパーを意識したタイトルですかね。

  1. Super good [Ovall]*
  2. Ami
  3. Waver [関口シンゴ]
  4. 生活 [VaVa]
  5. コンクール [冨田恵一]
  6. marionette
  7. Right and light [mabanua]*
  8. Monster [冨田恵一]*
  9. spell on me *
  10. ゆめのなか [澤部渡]
  11. BPM [YAGI & RYOTA (SPECIAL OTHERS)]
  12. Twilight
  13. 楽園

  • 曲:藤原さくら
  • 詞:藤原さくら、*& Michael Kaneko
  • 編曲:[ ]、無記名=藤原さくら

参加ミュージシャン

  • Shingo Suzuki(Ovall)
  • 須田洋次郎(ミツメ)
  • 猪爪東風(ayU tokiO)
  •  渡辺将人(COME BACK MY DAUGHTERS)
  •  松下マサナオ(Yasei Collective)
  •  中西道彦(Yasei Collective)
  •  斎藤拓郎(Yasei Collective)
  •  別所和洋
  •  秋田ゴールドマン(SOIL&"PIMP"SESSIONS)
  •  H ZETT M(H ZETTRIO)
  •  高桑圭(Curly Giraffe)
  •  小林創
  • 手島大輔(BimBomBam楽団)
  • 大内満春(GENTLE FOREST JAZZBAND)
  • 佐瀬悠輔(GENTLE FOREST JAZZBAND)
  • 佐久間裕太
  • 岩崎なおみ
  • 佐藤優介
  • シマダボーイ


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2024年4月20日土曜日

Tyla / Tyla (2024)

南アフリカの歌姫、Tyla のファーストアルバムです。

昨年、このアルバムにも入っている "Water" でブレークしました。
インド系とモーリシャス系の血を引く22歳。
まずそのキュートでオープンなルックス、ボディとダンスが目を引きますが、サウンド的には「アマピアノ」をベースとしているようです。

アマピアノという言葉自体は初めて聞きましたが、2020年代に入ってブレークした、南アフリカのハウスの一種のようです。
ハウス、南アフリカ独自のクワイト(Kwaito)、ラウンジなどが混じったサウンドで、「ログドラム」と呼ばれる木をベースにした打楽器を使っているのが特徴なんでしょうか。
確かにこのアルバム全般を通じて、ヘヴィーなドラムスは皆無で、遅めのBPMとライトなドラム、パーカッションが続きます。
ミュージックビデオ見ても、演奏シーンがないので、どんな奏法なのかはさっぱり分かりません。もしかしたら意外とほとんど打ち込みなのかもしれません。
そのチルさ具合が心地よいサウンドになっていて、いい感じです。

アルバムの曲は、"Water" の系統の曲を集めた感じ。中には "On And On" のようにR&Bもあり、彼女の好みも垣間見れます。
歌い方は多少エキゾチックなところもあり、その辺りも特徴かもしれません。

今後に大きく期待です。

  1. Intro [Featuring Kelvin Momo]
  2. Safer
  3. Water
  4. Truth Or Dare
  5. No.1 [Featuring Tems]
  6. Breathe Me
  7. Butterflies
  8. On And On
  9. Jump [Featuring Gunna, Skillibeng]
  10. Art
  11. On My Body [Featuring Becky G]
  12. Priorities
  13. To Last
  14. Water (Remix)


2024年4月13日土曜日

Straight Up Funk Go Go Style / Trouble Funk (1981)

いやあ、これは最高ですね。

多分これが一番最初に出たレコードだと思うのですが、今まで聞いた Trouble Funk の中では1,2を争う傑作です。
ライブアルバムですが、DC Go-Go のバンドはどれをとっても、スタジオ録音より、ライブの方が段違いにいいのはどうしてなんでしょう。

Trouble Funk の特徴は、パーカッションの多用、シャッフルビートを基礎とした3連打のドラムパターン、P-Funk に強く影響を受けたうねるシンセと永遠に続くループ、コール・アンド・レスポンス、でしょうか。
特に、コール・アンド・レスポンスと、エンドレスのループはライブならではのものになりますので、「ライブ最高」となるのは仕方のないことです。
このライブ・アルバムは、その特報を余すところなくパックしています。

一応4曲入っていますが、それぞれは曲名がなく、Part A〜D です。ただ、"Drop the Bomb" などの曲をエンドレスに続けている感じです。
当時出たのが 12inchの2枚組ということで、15分程度に編集した4パートとなっているんでしょう。
ただ、元は全部繋がっているのかもしれません。というのは、パートの終わりが次のパートの最初にフェード・アウト、フェード・インしているのが明らかなのが複数パートで認められます。

1981年は僕が高校1年の時。アメリカの一角でこんな音楽が生まれていたなんて、全く知らない生活を送ってました。
この前、佐野元春のライブ映像を見返していたのですが、1984年の "Visitors Tour" の "Complication Shake Down" のライブのパーカッションの多用は、明らかに Trouble Funk の影響を受けたものに感じました。彼が生活してた N.Y. に DC Go-Go の波が伝わっていたのかは謎ですが。
ちなみに 80 年代後半 New Jack Swing が DC Go-Go に対して N.Y.  Go-Go と呼ばれていたんですが、僕にはビート以外の共通点は分からず、全く別物に感じます。Teddy Riley は DC Go-Go に影響を受けたと言っているようですが。

いずれにしても、最高です!


  1. Part A
  2. Part B
  3. Part C
  4. Part D


  • Bass : Tony Fisher
  • Drums : Emmett Nixon
  • Keyboards : James Avery, Robert Reed
  • Lead Guitar : Chester Davis
  • Percussion : Mack Carey, Timothy David
  • Saxophone : David Rudd
  • Trombone : Gerald Reed, Robert Reed
  • Trumpet : Taylor Reed

2024年4月6日土曜日

He's Coming / Roy Ayers Ubiquity (1971)

Miles が "Bitches Brew" を出したのが1970年でしたかね。
それからほとんど日も経たない1971年に本作が出されているのは、Roy Ayers の先進性でしょうね。

Mizell Brothers が活躍するのも1972年以降。"On the Corner" も1972年です。
このアルバムで重要なパートとなっているフルートを使ったファンク・ジャズも当時それほどなかったはずです。

このアルバムでは、ニュー・ソウル・ムーヴメントにも呼応しているようにも思えます。
"What's Gong on" が1971年。 

そう言う意味で鬼才ですよね。

自身はヴァイブ奏者ですが、ここではその演奏は控え目。キーボードの方が目立っています。
ファンク・ジャズ、クロス・オーバー、フュージョン、スピリチュアル・ジャズ....なんとでも呼べます。
名曲は "We Live In Brooklyn Baby"。ヴィブラフォンとストリングスが特徴的です。


  1. He's A Superstar
    • Written by Myrnaleah Williams, Roy Ayers
  2. He Ain't Heavy He's My Brother
    • Written by Bobby Russell, Bobby Scott
  3. Ain't Got Time
    • Written by Roselle Weaver
  4. I Don't Know How To Love Him
    • Written by Andrew Lloyd Webber, Tim Rice
  5. He's Coming
    • Written by Roy Ayers
  6. We Live In Brooklyn, Baby
    • Written by Harry Whitaker
  7. Sweet Butterfly Of Love
    • Vocals : Sandy Hewitt
    • Written by Emily Jane Manning
  8. Sweet Tears
    • Written by Roselle Weaver, Roy Ayers
  9. Fire Weaver
    • Written by Roy Ayers


  • Electric Piano, Organ, Vocals : Harry Whitaker
  • Vibraphone, Organ, Vocals : Roy Ayers
  • Backing Vocals : Carol Smiley, Gloria Jones, Victoria Hospedale
  • Bass : John Williams (except on #6), Ron Carter (on #6)
  • Congas : Juma Santos
  • Drums : David Lee, Jr.
  • Drums, Percussion : Billy Cobham
  • Guitar : Bob Fusco (on #6), Sam Brown (except on #6)
  • Soprano Saxophone, Flute : Sonny Fortune
  • Strings : Selwart Clarke
  • Engineer : Rudy Van Gelder
  • Producer : Myrnaleah Williams
  • Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey


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2024年4月2日火曜日

告白 / チャットモンチー (2009)

3枚目のアルバム。
「シャングリラ」で大ブレークしたアルバム「生命力」の次とあって、期待が高まっていたでしょうね。

スピード感のある曲が多いように思います。
「風吹けば恋」なんかは最たるもの。いいノリです。自主作成CD「チャットモンチーになりたい」(2004年)収録曲の再録。資生堂「シーブリーズ」CMソングのようですが、覚えてません。

全員がヴォーカルをとる「長い目で見て」も面白いですね。ドラムパターンがカッコいい。
全体的にチャットモンチーはドラムが凝ってますね。何かしらギミックを入れてくる。

今まで作詞を誰がやっているのか気にしてなかったんですが、基本的には高橋と福岡が担当してるんですね。意外でした。曲を書いてる橋本が歌詞も書いているもんだと思ってました。

今回は亀田誠治といしわたり淳治の2人をサウンドプロデューサーに起用。ドライブ感とギターロック感のそれぞれの良さが曲に反映されていると思います。


  1. 8cmのピンヒール [高橋久美子/いしわたり淳治]
  2. ヒラヒラヒラク秘密ノ扉 [高橋久美子/いしわたり淳治]
  3. 海から出た魚 [福岡晃子/亀田誠治]
  4. 染まるよ [福岡晃子/亀田誠治]
  5. CAT WALK [高橋久美子/亀田誠治]
  6. 余談 [橋本絵莉子/亀田誠治]
  7. ハイビスカスは冬に咲く [高橋久美子/亀田誠治]
  8. あいまいな感情 [高橋久美子/チャットモンチー]
  9. 長い目で見て [福岡晃子/いしわたり淳治]
  10. LOVE is SOUP [福岡晃子/いしわたり淳治]
  11. 風吹けば恋 [高橋久美子/いしわたり淳治]
  12. Last Love Letter [福岡晃子/チャットモンチー]
  13. やさしさ [橋本絵莉子/いしわたり淳治]

作曲:橋本絵莉子 [作詞/プロデューサー]


  • 橋本絵莉子:Vocals, Guitars, Sauce Pan (#10), Finger Snap (#10)
  • 福岡晃子:Bass, Vocal (#9), Pan (#10), Finger Snap (#10)
  • 高橋久美子:Drums, Vocal (#9), Bongo (#7), Tambourine (#8.11), Wood Block (#8), Milk Pan (#10), Finger Snap (#10), Cow Bell (#11), Tongue Click (#12)


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2024年3月23日土曜日

A Toda Cuba le Gusta / Afro-Cuban All Stars (1997)

"Buena Vista Social Club" に連なる一連のセッションのうち、最初に行われたセッションで、最初にアルバムリリースされたものです。
2回目のセッションが "Buena Vista Social Club" となり、3回目が "Introducing...Rubén González" となりました。

イギリスの World Circuit レコードを主催する Nick Gold は、アフリカのミュージシャンをキューバに招待して、Ry Cooder とともに音楽を録音する計画でしたが、ビザが取れず、結局アフリカ・ミュージシャン除きでセッションを行うこととなった模様です。
バンド名に "Afro" がつくのはそういう意味かもしれません。
最終的にキューバ・オリジナルのサウンドができ、結果オーライでしょう。

バンドを結成するにあたり、リーダーの Juan de Marcos González はピアノの Rubén González やベースの Orlando "Cachaíto" López の他に、50年代のハバナで活躍した「忘れ去られた」ミュージシャンを集めます。
Ibrahim Ferrer、Pío Leyva、Manuel "Puntillita" Licea、Raúl Planas、Félix Baloy、José Antonio "Maceo" Rodríguez らです。
伝統的なキューバの音楽、ボレロ、チャチャ、ルンバなどが彼らのレパートリーの中心で、本当に素晴らしい曲と演奏が聴けます。

Rubén González のピアノで始まる "Amor Verdadero" は伝統的な50年代のアレンジで、途中でも Rubén González のソロが聴けます。

続く "Alto Songo" では Ry Cooder のスライド・ギターがフィーチャされています。

"Habana del Este" は Richard Egües のフルートを配した軽快な曲。Juan de Marcos González 自身のトレス・ソロもあります。

こんな感じで、全10曲。
"Buena Vista Social Club" とは少し味わいが違いますが、キューバ音楽のイントロデューシングという意味では最高のアルバムです。


  1. Amor Verdadero [José "Cheo" Marquetti
  2. Alto Songo [Luis "Lilí" Martínez]
  3. Habana del Este [Juan de Marcos González]
  4. A Toda Cuba le Gusta [Remberto Becquer, Juan de Marcos González]
  5. Fiesta de la Rumba [Traditional]
  6. Los Sitio' Asere [Silvio Pino]
  7. Pío Mentiroso [Miguel Ojeda]
  8. Maria Caracoles [Pío Leyva]
  9. Clasiqueando con Rubén [Juan de Marcos González]
  10. Elube Changó [Alberto Rivero


Musicians

  • Juan de Marcos González :tres, claves, vocals
  • Rubén González :piano
  • Orlando "Cachaito" Lopez :bass
  • Manuel "Guajiro" Mirabal :trumpet
  • Luis Alemañy :trumpet
  • Daniel Ramos :trumpet
  • Carlos "El Afrokán" Álvarez :trombone
  • Demetrio Muñiz :trombone
  • Javier Zalba :flute, baritone sax
  • Miguel "Angá" Díaz :congas
  • Julienne Oviedo Sánchez :timbales
  • Carlos González :bongos
  • Alberto Virgilio Valdés :chorus, maracas
  • Carlos Puisseaux :güiro

Guest musicians

  • Ry Cooder :slide guitar on "Alto Songo"
  • Richard Egües :flute on "Habana del Este"
  • Barbarito Torres :laúd on "Amor Verdadero"

Singers

  • Ibrahim Ferrer
  • Pío Leyva
  • Manuel "Puntillita" Licea
  • Raúl Planas
  • Félix Baloy
  • José Antonio "Maceo" Rodríguez
  • Luis Barzaga

Production

  • Juan de Marcos González    :producer, composer, arranger, director, lyrics transcription, song notes
  • Nick Gold    :producer


2024年3月17日日曜日

Back of My Mind / H.E.R. (2021)

 ジャケットと同じようにモノクロの世界。
ダークでクールで、アンビエント並みに淡々と進む音楽。
こういう世界が今のR&Bのメインストリームと言っていいでしょう。
H.E.R.の影響力なのか。

ギターを弾く彼女はおそらくギターで作曲していると思うのですが、どういうコード進行でこういった曲を作曲できるのか、ホント不思議です。

デビューアルバム、ということになっていますが、2016年のデビュー以来、結構な数のEPやシングルを発表してきた後でのこのアルバムなので、正直「デビュー」には驚いてしまいます。
EPにしても結構な曲数入ってましたし、EPやシングルのコンピレーションアルバムも複数枚出てますしね。

  1. We Made It
    • Written by Gabriella Wilson, Tiara Thomas, Elijah Dias, Darhyl Camper, Ronald Colson, David Foster, Carole Bayer Sager
    • Produced by DJ Camper, Flippa
  2. Back of My Mind (featuring Ty Dolla Sign)
    • Written by Wilson, Tyrone Griffin Jr., Camper, ColsonMichael SimpsonPatrick HillDaniel SteeleCorney C. Mims
    • Produced by DJ Camper, Flippa
  3. Trauma (with Hit-Boy featuring Cordae)
    • Written by Wilson, Cordae Dunston, Thomas, Chauncey Hollis
    • Produced by Hit-Boy
  4. Damage
    • Written by Wilson, Thomas, Anthony Clemons, Carl McCormick, Jeff Gitelman, James Harris, Terry Lewis
    • Produced by Cardiak, Jeff "Gitty" Gitelman
  5. Find a Way (featuring Lil Baby)
    • Written by Wilson, Dominique Jones, Thomas, Seandrea Sledge, Chidi Osondu
    • Produced by Chi Chi
  6. Bloody Waters
    • Written by Wilson, Stephen Bruner, Latisha Hyman, Louis Celestin, Gitelman
    • Produced by Kaytranada, Thundercat, Gitelman
  7. Closer to Me
    • Written by Wilson, McCormick, Brittany Coney, Denisia Andrews, Goapele Mohlabane, Anthony Anderson, Michael Aaberg
    • Produced by Cardiak, Nova Wav
  8. Come Through (featuring Chris Brown)
    • Written by Wilson, Chris Brown
    • Produced by Cardiak, Mike Will Made It, Wu10
  9. My Own
    • Written by Wilson, Thomas, Daniel Traynor, Michael Orabiyi
    • Produced by Grades, Scribz Riley
  10. Lucky
    • Writen by Wilson, Stacy Barthe, Camper
    • Produced by DJ Camper
  11. Cheat Code
    • Written by Wilson, Julia Michaels, Camper, Asa Taccone
    • Produced by DJ Camper, Asa Taccone
  12. Mean It
    • Written by Wilson, Charles Hinshaw, Gitelman
    • Produced by Gitelman
  13. Paradise (featuring Yung Bleu)
    • Written by Wilson, Jeremy Biddle, Luis Campozano, Brendan Walsh
    • Produced by Bordeaux, Non Native
  14. Process
    • Written by Wilson, Priscilla Hamilton, Gamal Lewis, Gitelman, Camper, Colson
    • Produced by DJ Camper, Flippa
  15. Hold On
    • Written by Wilson, Thomas, Maxx Moore, Campozano, Walsh
    • Produced by Bordeaux, Non Native
  16. Don't
    • Written by Wilson, Thomas, Camper
    • Produced by DJ Camper
  17. Exhausted
    • Written by Wilson, Nelson Bridges, Steven J. Collins, Vurdell Muller, Rodney Jerkins
    • Produced by Darkchild
  18. Hard to Love
    • Written by Wilson, Nasri Atweh, Gitelman
    • Produced by H.E.R., Gitelman
  19. For Anyone
    • Writen by Wilson, Camper, Hue Strother
    • Produced by H.E.R., DJ Camperm Hue Strother
  20. I Can Have It All (featuring DJ Khaled and Bryson Tiller)
    • Written by Wilson, Khaled Khaled, Bryson Tiller, Robert Williams, Thomas, Coney, Andrews, Nicholas Warwar, Tarik Azzouz, Gene Page, Billy Page, Dave Lewis
    • Produced by DJ Khaled, Street, Runner, Tarik Azzouz
  21. Slide (featuring YG)
    • Written by Wilson, Keenon Jackson, Thomas, Dias, Ronald LaTour, Steve Arrington, Charles Carter, Shawn Carter, Jermaine Mauldin, Waung Hankerson, Roger Parker
    • Produced by Cardo, Mario Luciano, Thurdi

2024年3月10日日曜日

Handsworth Revolution / Steel Pulse (1978)

"Handsworth" って何だろう、と思いましたが、地名なんですね。
イギリス バーミンガムの都心の地区の名前。
そこで結成されたグループが Steel Pulse で、アルバム・ジャケットも Handsworth の風景が描かれている模様。

スカ、レゲエというのはイギリスではパンクと近く、スキン・ヘッドの怖い兄ちゃんが好んでいた音楽だったようですが、それを Bob Marley が一変させます。
「レゲエ」というジャンルを、ワールド・ミュージックの一形態として確立させました。
チャンスが回ってきた Steel Pulse は、Bob Marley と同じアイランド・レコードと契約し、Bob Marley の音楽を下敷きにこのファースト・アルバムを完成させます。

内容は非常に充実していて、すばらしいレゲエを聴かせてくれます。
レゲエはジャマイカで生まれた音楽ですが、世界に広めたのはイギリスですし、イギリスのロック色が入り、よりポピュラーな音楽に変身したとも言えます。
イギリスはレゲエの第2の故郷なのです。
ジャマイカのミュージシャンじゃないとオリジナルのレゲエではない、と思うなかれ。
僕には ASWAD や Steel Pulse のようなバンドがレゲエの本流、とまで思えます。

スカのような簡単なサウンドではなく、多彩な音を出すドラムや効果的なギターやキーボードが生み出すサウンドは複雑でかつ魅力的です。
レゲエが注目され始めたばかりの時代で、これだけ完成度の高いサウンドを作れるのは驚きです。


  1. Handsworth Revolution
  2. Bad Man
  3. Soldiers
  4. Sound Check
  5. Prodigal Son
  6. Ku Klux Klan
  7. Prediction
  8. Macka Splaff


  • David Hinds : lead vocals
  • Alphonso Martin, Mykaell Riley : vocals, percussion
  • Basil Gabbidon : vocals, lead guitar
  • Ronald McQueen : bass, percussion
  • Selwyn Brown : keyboards, vocals, percussion
  • Steve Nisbett : drums
  • Steve Lillywhite, Godwin Logie : producers on "Ku Klux Klan"
  • Pete King : executive producer


2024年3月3日日曜日

MS / 鈴木真海子 (2021)

ラップ・ユニット chelmico の鈴木真海子のソロプロジェクトです。
だいたい chelmico 自体知らないのですが、これを機に聴いてみたら、結構ハイパー・ラップで、随分このアルバムとは違ったもので驚きました。

このソロでは、脱力系のラップ+歌もの、って感じでしょうか。
曲調も、ハイトーンではなく、自然に話すような音階が中心で、落ち着きます。
声の感じや歌詞の内容から、そこそこの年齢かな、と感じたんですが、まだ20代、若いんですね。

このアルバムではそれほどではありませんが、ネットを見てると最近ジャズにも傾倒している模様。今後のジャズ系の脱力ラップに期待です。


  1. Lazy river
  2. judenchu
  3. じゃむ (feat. iri)
  4. mani
  5. 空耳
  6. どっかの土曜日
  7. 山芍薬
  8. R
  9. untitled


2024年2月25日日曜日

Riding With the Wind / The Gil Evans Orchestra (Live at Montreal 1987)

モントリオールのセントデニス・シアターでのライブを、FM番組「ジャズ・オン・ザ・ムーブ」でオンエアーしたときの音源を元にデジタル化したものだそうです。
1987年6月27日にモントリオール・フェスティバルに参加したときのものです。
どうもマスター音源はカセットテープらしい、ということなので、音の分離は望みませんが、それでもいい音で再現していると思います。

最初に思ったのは、エレクトリック・ベースの音が大きいこと。ライブのミックスがベースを強調するようにしていたのか、音源からミックスする際に増幅させたのかは分かりません。
しかし、このバランスのおかげで、すばらしいグルーブが出ています。
最初の "Little Wing" からベースがブンブンうなり、アルバムの最後までうねりまくります。

途中でバンドメンバー紹介が入っているのもライブ感があっていいですね。FMだからこういうところをカットせずにあえて入れたのか。
バンドメンバーは、この時期のマンデーナイトのメンバーで、ステディな演奏、卓越のソロを聴かせてくれます。
注目のベースは Mark Egan。Pat Metheny Group からの盟友 Danny Gottlieb とフュージョングループ Elements を結成しますが、そこに参加したのがサックスの Bill Evans と キーボードの Gil Goldstein。したがって、今回の演奏では、旧来の Gil Evans のバンドと Elements が合体したバンド構成になっています。
これをまとめているのが Lew Soloff。もちろん Gil Evans がバンドリーダーですが、サブバンマスというかなんというか、中心的な役割ですね。Gil Evans  は演奏中あまり目立った動きをしませんが  Lew Soloff  が細かく指示を出している動画を見たことがあります。

この時期定番の曲目と、気心知れたメンバーでのこなれた演奏。素晴らしいの一言に尽きます。

残念なのは、最後の曲 "London" が突然フェードして切れること。この後の演奏にハプニングがあったのか、録音にトラブルがあったのか、あるいはFM番組の尺の都合か。


  1. Little Wing
  2. Summertime
  3. Half Man Half Cockie
  4. Bang Introduction
  5. London


  • Gil Evans (direction, keyb)
  • Lew Soloff (tp)
  • Miles Evans (tp)
  • Alex Brofsky (fh)
  • Chris Hunter (as)
  • Bill Evans (ts)
  • Hamiet Bluiett (bs)
  • Dave Bargeron (ttb)
  • Dave Taylor (btb)
  • Gil Goldstein (synth)
  • Mark Egan (b)
  • Dan Gottlieb (dr) 

2024年2月18日日曜日

In the Heart of the Moon / Ali Farka Touré & Toumani Diabaté (2005)

マリの首都バマコにあるホテル・マンデ。その最上階の「バマコの屋根」という会議室で録音されたそうです。
と言っても、現在の写真で見る限り3階建てです。
ジャケットは、その会議室から見える眺望、ニジェール川の風景を写していると思われます。この風景自体、そんなに高い所からじゃなさそうですもんね。

サウンドは Ali Farka Touré のギターと、Toumani Diabaté のコラが中心です。
コラというのは西アフリカの伝統弦楽器です。
ギターはあくまで伴奏に徹していて、主役はコラ、という感じですかね。ハープと三味線が合わさったような、独特の綺麗な音色です。
そして時々、ベースやパーカッション。ほぼ気づかないくらい。Ry Cooder 親子も参加しています。

この絶妙なアンサンブルを、リハーサルなしでセッションしたというから驚きです。


  1. Debe [Ali Farka Touré & Toumani Diabaté]
  2. Kala [Toumani Diabaté]
  3. Mamadou Boutiquier [Toumani Diabaté]
  4. Monsieur le Maire de Niafunké [Toumani Diabaté]
  5. Kaira [Ali Farka Touré & Toumani Diabaté]
  6. Simbo [Ali Farka Touré & Toumani Diabaté]
  7. Ai Ga Bani [Ali Farka Touré]
  8. Soumbou Ya Ya [Ali Farka Touré & Toumani Diabaté]
  9. Naweye Toro [Ali Farka Touré & Toumani Diabaté]
  10. Kadi Kadi [Ali Farka Touré]
  11. Gomni [Ali Farka Touré]
  12. Hawa Dolo [Ali Farka Touré]


  • Ali Farka Touré : guitar, vocal (1, 7)
  • Toumani Diabaté : kora
  • Ry Cooder : Kawai piano (3, 7), Ripley guitar (12)
  • Sekou Kanté : bass guitar (7, 8, 9)
  • Orlando "Cachaíto" López : bass guitar (11, 12)
  • Joachim Cooder : percussion (3, 5, 11)
  • Olalekan Babalola : percussion (4, 11)
  • James Thompson : shaker (5)


Recorded at Hotel Mandé, Bamako, Mali, July 2004.
Additional recording at Sound City Studios, Los Angeles, Studio Bogolan, Bamako, Egrem Studios, Havana. Mixing and mastering at Livington Studios, London.



2024年2月10日土曜日

Black Diamond / Angie Stone (1999)

1961年生まれですから、僕よりだいぶ年上です。このアルバムを出したときは37歳。
ベテランシンガーの初ソロ、ということになりますが、圧巻の歌ではあるものの、サウンドはかなり攻めてまして、ベテラン然としてないのが素晴らしい。
しかも、作曲でアーティストに曲提供したり、プロデュースできたり、ということなので納得です。

いわゆるネオソウルになるんでしょうが、その中でも D'Angelo に近く、非常にクールなサウンドがかっこいい!
D'Angelo に曲も提供してますし、D'Angelo はこのアルバムにも参加しています。

一方で、"Man Loves His Money" ではキャッシュレジの音を効果的に入れてたり、"Love Junkie" でのワウワウギターを上手く使ってたりと、一筋縄ではいかないところも見せています。
Marvin Gaye の "Trouble Man" もいい感じ。そんなに捻りはないんですが、オリジナルの良さをさらに引き延ばしているように思います。
作曲できるのに、全曲自分の曲じゃなく、人の曲も歌っているあたり、サウンド作りと歌に自信ありなんですかね。

既に10代の娘がいるらしく、"Diamond" というのは娘の名前からとっているらしいです。


  1. Freedom (Intro)
    • Produced by Angie Stone
    • Written by A. Stone
  2. No More Rain (In This Cloud)
    • Produced by Angie Stone
    • Written by B. Williams, A. Stone, G. Chambers, J. Weatherly
  3. Green Grass Vapors
    • Produced by Aaron "Freedom" Lyles, Angie Stone
    • Written by A. Lyles, S. Bolton
  4. Everyday
    • Produced by Russell Elevado
    • Written by A. Stone, D'Angelo
  5. Coulda Been You
    • Produced by Angie Stone, Phil Temple, Rex Rideout
    • Written by A. Stone, P. Temple, R. Rideout, S. Aiken
  6. Visions
    • Produced by U-Neek Entertainment
    • Written by J. Lind, M. White, T. Middleton, V. Davis Jr.
  7. Life Story
    • Produced by Gerry DeVeaux, Cutfather & Joe
    • Written by C. Ross, G. DeVeaux
  8. Just A Pimp
    • Produced by Aaron "Freedom" Lyles, Angie Stone
    • Written by A. Lyles, S. Bolton
  9. Trouble Man
    • Produced by Aaron "Freedom" Lyles, Angie Stone
    • Written by M. Gaye
  10. Bone 2 Pic (Wit U)
    • Produced by Ali Shaheed Muhammad
    • Written by A. S. Muhammad, A. Stone, C. Alford
  11. Man Loves His Money
    • Produced by Aaron "Freedom" Lyles, Angie Stone
    • Written by A. Lyles, S. Bolton
  12. Love Junkie
    • Produced by Aaron "Freedom" Lyles, Angie Stone
    • Additional arranged by A. Lyles
    • Written by A. Stone
  13. Black Diamonds & Blue Pearls (Interlude)
    • Produced by Angie Stone
    • Written by A. Stone
  14. Heaven Help (Bonus Track)
    • Produced by Gerry DeVeaux
    • Written by G. DeVeaux, T. Britten
  15. Don't Wanna Ride Without You (Hidden Track)
    • Produced by Angie Stone
    • Written by A. Stone


  • Musician : Chalmers "Spanky" Alford, Craig Ross, D'Angelo, Iran, Joe Quindy, Jonas Krag, Lenny Kravitz, Joe Belmaati
  • Backing Vocals : Gemini, Gerry DeVeaux, Juliet Roberts, Sekou Aiken, Stephanie Bolton, Tenita Jordan Dreher
  • Executive Producer : Angie Stone, Gerry DeVeaux, Peter Edge


2024年2月4日日曜日

フェイクワールドワンダーランド / きのこ帝国 (2014)

これ以前のきのこ帝国を聴いてないので知らないのですが、このアルバムから少しポップに路線変更した模様。
「爆音」がなくなったとのことですので、それまでは爆音路線だったのか?

シングルが評判良かった #1「東京」を起点に曲を作ったり、昔からの曲を集めたりしてできたアルバムのようです。
発展途上感が強く、メロディとアレンジが難しい感じの曲もいくつかあります。美しいメロディだと思っていたら突然ヘビーな感じになったり、マイナーな曲調に変わったり。

そんな中で出色の出来は #2「クロノスタシス」です。
繰り返すギターリフとコーラスが同じメロディで、リラックスした歌詞と相まっていい感じ。
ビールの「350ml」を「スリー・ファイブ・オー・エム・エル」と言うあたり、新しいですね。
同じバースで歩く速度を「BPM83」と言っているのもいいです。この曲はブロックごとにBPMを変えることをやってるらしいのですが、1つ目のサビが「BPM83」だそうです。

他にもフォーク・チューンがあったり、椎名林檎調の曲があったり、ダークな曲があったりと、なかなか色とりどりで飽きさせてくれません。なんとインスト曲も2曲入ってます。

少し原石的なところはありますが、これから、という勢いを感じる一枚です。


  1. 東京
  2. クロノスタシス
  3. ヴァージン・スーサイド
  4. You outside my window
  5. Unknown Planet
  6. あるゆえ
  7. 24
  8. フェイクワールドワンダーランド
  9. ラストデイ
  10. 疾走
  11. Telepathy/Overdrive


  • Bass 谷口滋昭
  • Vocal, Guitar 佐藤千亜妃
  • Drum 西村“コン”
  • Guitar あーちゃん


2024年1月28日日曜日

Boneyard / Jim McNeely (2007)

 
一般的には Jim McNeely のアルバムということでしょうが、トリオのアルバムで、実際ジャケットの表記は3人の併記です。
ピアニスト Jim McNeely、ベース Kelly Sill、ドラム Joel Spencer のシンプルな構成のトリオで、ピアノトリオらしい引き締まった演奏を聴かせてくれます。

Jim McNeely はビッグバンドの作曲家でもあり、アバンギャルドの演奏も得意としているようですが、ここでの演奏はいたってストレートアヘッド。

自身の作曲した曲(Jim McNeely、Kelly Sill)の他、 Dizzy Gillespie、Dave Brubeck、Wayne Shorterなどの曲も取り上げています。

"Boneyard" というのの意味を考えたんですが、どうもイリノイの川の名前らしい。3人が出会ったイリノイという場所が起点となったアルバムだということでしょう。

先日経済界の集まりに柄にもなく出てみたんですが、静かなスピーチの中、iPhone のスピーカーでこのアルバムをずっと再生してしまってました。まさか自分の iPhone から音が出てたなんて!
でもその場の BGM として非常にオシャレでいい感じだったと思います。そんなサウンドです。


  1. Speak Low
  2. Con Alma [Dizzy Gillespie]
  3. In Your Own Sweet Way [Dave Brubeck]
  4. For Many [Jim McNeely]
  5. Fe Fi Fo Fum [Wayne Shorter]
  6. A Sense Of Fairness [Kelly Sill]
  7. Naomi [Kelly Sill]
  8. Ernie Banks [Jim McNeely]
  9. In The Wee Small Hours Of The Morning [Bob Hilliard, David Mann]


  • Bass : Kelly Sill
  • Drums : Joel Spencer
  • Piano : Jim McNeely


2024年1月20日土曜日

Jordan: The Comeback / Prefab Sprout (1990)

Prefab Sprout の頂点とみなされる5th.アルバム。

トータル時間が64分を超え、当時のLPとしては破格の長さだったはずです。おそらく限界近く、音も最高とは言えなかったんじゃないでしょうか。そういう意味では、CD時代あるいはダウンロード、サブスク時代がこのアルバムにとってはいい時代になったと思います。当時CDは主流になりつつあったと思いますが。ちなみに僕が初めてCDプレーヤーを手に入れたのが1989年1月でした。

全19曲は、"Straight pop"、"Elvis Presley"、"Love songs"、"Death and fate" という4つのコンセプト・パートに分かれるという独特の作りとなっています。

タイトルの "Jordan: The Comeback" は "Elvis" パートで、1977年に亡くなったプレスリーがまだ生きていて、ネバダの砂漠で隠遁生活を送っていると想像しているというもの。日本語表記が「ヨルダン」になっているのは、ヨルダン川も題材になっているからです。
僕にはちょっと想像できませんが、この時代のミュージシャンにとってはまだ Elvis の存在は大きかったんでしょうね。

独特の歌詞世界とシンクロするように、サウンドはなんというかロマンチック・ポップ。
アコースティック、コーラス、シンセの程よい融合、Paddy McAloon の中性的なヴォーカルが活きてます。
プロデューサーは Thomas Dolby です。80年代のシンセを使ったソロ曲とは違い、奇をてらわずに Prefab Sprout らしさを表現していると思います。

"Looking for Atlantis"、"Machine Gun Ibiza"、"Jordan: The Comeback" などの佳曲がちりばめられていますが、シングルとしてはそれほどヒットしていません。

アルバムとしては、コンセプチュアルさが評価され、"Pet Sounds"、"Sign o' the Times"、"White Album" などと比較されることがあるように、高い評価を得ています。


"Straight pop"#1-5, "Elvis Presley" #6-9, "Love songs" #10-14, "Death and fate" #15-19
  1. Looking for Atlantis
  2. Wild Horses
  3. Machine Gun Ibiza
  4. We Let the Stars Go
  5. Carnival 2000
  6. Jordan: The Comeback
  7. Jesse James Symphony
  8. Jesse James Bolero
  9. Moon Dog
  10. All the World Loves Lovers
  11. All Boys Believe Anything
  12. The Ice Maiden
  13. Paris Smith
  14. The Wedding March
  15. One of the Broken
  16. Michael
  17. Mercy
  18. Scarlet Nights
  19. Doo Wop in Harlem


Prefab Sprout

  • Paddy McAloon
  • Martin McAloon
  • Wendy Smith
  • Neil Conti

Additional musicians

  • Luís Jardim – percussion
  • Judd Lander – harmonica (on "Looking for Atlantis")
  • Jenny Agutter – spoken word (on "Wild Horses")
  • The Phantom Horns – horns (on "Carnival 2000")

Produced by Thomas Dolby


2024年1月13日土曜日

Life After Love, Pt.1 / Victoria Monét (2018)

父親がフランス人なんで Monét なんですね。うらやましい名前です。

エンターテインメント系のSNS、MySpace で Rodney Jerkins とつながり、この道に入ったようです。今どきですねぇ。
ソングライターとして活動していた彼女が初期に出した EP のうちの1つがこのミニアルバム。

"Pt.1" とあるように "Pt.2" も同じ時期に出していて、じゃあアルバムにすればええやん、と思いますが。

Cool なサウンドは Rodney Jerkins ゆずりか。

思った以上にフックのある曲はありませんでした。
そんな中でも、"Freak" は唯一いい曲だなあと思います。

この後の活躍はすばらしい。


  1. Intro
  2. Wish I Never Met You
  3. Freak
  4. No Good
  5. Water Fall Out of Love
  6. Next Thing: Bet You Didn't Know
  7. Ten New Friends
  8. Let Her Go
  9. Open Your Eyes (Interlude)



2024年1月6日土曜日

Over The Rainbow / SUKISHA x Kiki Vivi Lily (2019)

世界は「コロナ前」と「コロナ後」に分かれてしまったような気がします。
このミニアルバムは、コロナ前。と言っても、12月に出たので、コロナ直前ですね。
コロナでアルバム発表パーティをやる予定が流れて、コロナ後の2023年に行われたとのこと。

一応10曲入ってるのに「ミニ」アルバムというのは、歌詞付きの曲の間に、1分程度のインタールードが入るという構成になっていることと、最後10曲目はリミックスバージョンだから。
実質4曲ですが、これがまた全曲レベルが高い。いい曲ばかりです。
全曲 SUKISHA の作詞作曲。Kiki Vivi Lily との相性バッチリです。
ライト R&B の流れるような曲調に、無理やり詰め込んだ歌詞。それを歌いこなすスウィートヴォイス。

さりげなく "Mother Ship Connection" が歌詞に出てくるあたり、侮れません。

インタールードは次の曲のイントロダクションになっていて、
"Departure" → "Rainbow Town" へ
"The Summer Storm ...ing"  → "Blue in Green" へ
"Falling Asleep" → "Pink Jewelry Dream" へ
"Winter Stroll" → "Gray Spring" へ
そして最後 "Destination" へ
と繋がっています。

また、色がコンセプトで、"Rainbow” "Blue in Green" "Pink" "Gray" と繋がって行っています。

もう一度やってくれたらいいのに。


  1. Departure
  2. Rainbow Town
  3. The Summer Storm ...ing
  4. Blue in Green
  5. Falling Asleep
  6. Pink Jewelry Dream
  7. Winter Stroll
  8. Gray Spring
  9. Destination
  10. Rainbow Town (Tofubeats Remix)


  • Compose, Lyrics, Arrange : SUKISHA
  • Vocals : Kiki Vivi Lily
  • Artwork : Shota Nemoto