Frankie Beverly が死んだそうです。
不勉強な僕は、情けないことに訃報を聞いて初めて Frankie Beverly を認識しました。
で、聴いてみたわけですが、本当に素晴らしい!
80年代らしく、打ち込み中心のサウンドなんですが、意外と古臭さを感じさせません。十分に消化しているというか。
世の中的には、ブラコンの時代が終わり、New Jack Swing とか、Jam & Lewis が流行ろうとしている時代。
そんな流れに見向きもせずに、打ち込みにはトライしているものの、自分たちの音楽を実直にやっている感じです。
バンド名を "MAZE" にしたら?と勧めたのは Marvin Gaye だったそうですが、タイトル曲の #1 "Silky Soul" はまさに Marvin Gaye へのオマージュと言っていいでしょう。
"What's Going On" や "Mercy Mercy Me" のサウンドエフェクトが垣間見れ、まんま Marvin Gaye の世界です。
Marvin Gaye は1984年に死んでますので、5年経って改めてリスペクトを表したんでしょうね。
#2 "Can't Get Over You" はファースト・シングルになった曲。ドラムのキックと、リズム・ギターが心地よいメロウ・ナンバーです。
アルバムのハイライトは、#1〜#4のスロウな曲の連続でしょうか。いやあメロウです。
LPだとA面全てがスロウな曲で、スロウ・ジャム・サイドということなんでしょうか。
ちなみに、LPは全8曲、A面4曲、B面4曲で構成されていますが、同時発売のCDは全10曲、ちょうどLP A面の最後と、B面の最後に1曲ずつインスト曲がプラスされています。
B面は一転ファンク・サイドと言うべき、ミッド・テンポの曲が並びます。
面白いのは、#9 "Mandela" でしょうか。”Mandela” とは言わずと知れた Nelson Mandela のこと。
1989年当時 Nelson Mandela はまだ獄中にいて、世界的に釈放が待ち望まれていました。それを応援する歌です。
アフリカン・アメリカンにとって、ルーツであるアフリカの黒人差別は我が身のことに感じられるんでしょうか。
続く曲はまさに "Africa" です。
- Silky Soul
- Can't Get Over You
- Bass : Randy Jackson
- Drums : Ricky Lawson
- Just Us
- Somebody Else's Arms
- Midnight
- Mixed by Bill Thompson
- Love's On The Run
- Synthesizer [Bass] : Wayne Linsey
- Change Our Ways
- Songs Of Love
- Bass : Robin Duhe
- Mandela
- Guitar : Ice
- Africa
- Backing Vocals : McKinley "Bug" Williams, Roame*
- Drums [Overdub] : Tony Beverly
- Keyboards : Wayne Linsey
- Executive-Producer : Benny Medina
- Producer, Vocals, Synthesizer, Drum Programming : Frankie Beverly
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