2023年8月28日月曜日

Greetings And Salutations / Thad Jones (1975)

Thad Jones, Swedish Radio Jazz Group Featuring Mel Lewis And Jon Faddis

Thad Jones はピアニスト Hank、ドラマー Elvin 3兄弟の次男のトランペッター。いずれも歴史的なレジェンドです。
Thad はその中でも、演奏家というよりは作曲、編曲で力を発揮した人です。
50年代から Count Basie オーケストラの作曲、編曲を手掛けており、そのスウィング感がこのアルバムにも活きています。煌びやかであり、複雑な音の重なりが深みを感じさせます。

このアルバムはスウェーデンに渡り、地元の楽団と録音したもの。全て Thad Jones の曲です。
ドラムには盟友の Mel Lewis もついて来ていますが、この後 Thad はコペンハーゲンに拠点を移し、 Mel Lewis とのオーケストラは中心を失うことになってしまいます。Lewis はそのことを予感していたのかどうか。

アルバム全体としては、ラージアンサンブル、というよりはやはりビッグバンド、と呼ぶ方がふさわしいスウィング感たっぷりの曲が揃っています。ソロで聴かせるところもありますが、やはり管楽器の重奏によるテーマの演奏が肝でしょうね。

モダンジャズとは違う、また Gil Evans のようなモダンなオーケストラとは違うジャズの楽しみ方を示してくれています。


  1. 61st And Rich'it
    • Soloist : Bengt Hallberg, Georg Riedel, Jan Allan
  2. The Waltz You Swang For Me
    • Soloist : Bengt Hallberg, Lennart Åberg, Rune Gustafsson
  3. Forever Lasting
    • Soloist : Erik Nilsson, Thad Jones
  4. Love To One
    • Soloist : Thad Jones
  5. Greetings And Salutations
    • Soloist : Egil Johansen, Erik Nilsson (2), Jon Faddis, Lennart Åberg, Mel Lewis, Rune Gustafsson, Torgny Nilsson


  • Composed and Conducted by Thad Jones
  • Trumpet : Americo Bellotto, Bertil Lövgren, Jan Allan, Jon Faddis
  • Cornet : Thad Jones
  • French Horn : Bengt Olsson (2), Håkan Nyquist*, Kurt Puke, Sven Åke Landström
  • Trombone : Bengt Edwardsson, Lars Olofsson, Sven Larsson, Torgny Nilsson
  • Soprano Saxophone : Lennart Åberg
  • Alto Saxophone : Claes Rosendahl, Wåge Finer
  • Tenor Saxophone : Claes Rosendahl, Lennart Åberg, Rune Falk, Wåge Finer*
  • Baritone Saxophone, Bass Clarinet : Erik Nilsson (2)
  • Tuba : Bo Juhlin
  • Clarinet : Rune Falk
  • Flute : Claes Rosendahl, Erik Nilsson (2), Lennart Åberg, Wåge Finer
  • Guitar : Rune Gustafsson
  • Piano, Electric Piano : Bengt Hallberg
  • Bass : Georg Riedel
  • Electric Bass : Stefan Brolund
  • Drums : Egil Johansen, Mel Lewis
  • Producer : Bosse Broberg


Recorded in Stockholm the 27 & 28 June 1975, Studio 4 in the Radio House

2023年8月20日日曜日

BUTTERFLY EFFECT / 佐藤千亜妃 (2023)

このアルバムのポイントは3つですね。

  1. 打ち込みサウンドが中心
  2. 宇多田ヒカルへのオマージュ
  3. テーマと曲調がポジティブ

前2作も良かったですが、今の自分にはこのアルバムがベストです。
3つのポイントが全部僕のツボにはまているからでしょうね。

1番好きなのは、EP "Night Tape" に入ってた "夜をループ"。ルーズなテンポとシンプルなメロディ、お気楽に聴こえる歌詞。バックのギターが超カッコいい。前半と後半で微妙に変えてきているのがすごいなと感心してしまいました。誰のギターか分からないのが残念。

"Time Leap" EP に入ってた "Eyes Wide Shut" もいいです。どうしょうもない世界で、希望を見ながら "Eyes Wide Shut"。前向きですね。もちろん Kubrick の同名映画とは全くテーマが異なります。

一番驚くのが最後の “Cheers!Cheers!“。これまでの作風とは全く違う、ポジティブポップです。これだけ違うので、最後に回したんでしょうね。でも「生きてるだけで100点だ」という歌詞には正直勇気づけられます。

"Automatic" からの引用が大胆な "タイムマシーン" をはじめとして、アルバム全体を覆う宇多田ヒカル感。宇多田ヒカルへのリスペクトをこれだけ素直に表現している人も珍しいんじゃないでしょうか。"ECLOSE"、"花曇り" なんかは「まんま」って感じです。

曲の小さな力が、誰かの世界を変えることに繋がれば、というこれまたポジティブなメッセージを込めたタイトル。

このアルバムはもっと多くの人が聴くべきです。


  1. ECLOSE
  2. 線香花火 feat.幾田りら
  3. 夜をループ
  4. S.S.S.
  5. タイムマシーン
  6. 花曇り
  7. 真夏の蝶番
  8. PAPER MOON
  9. 1DK
  10. EYES WIDE SHUT
  11. Cheers!Cheers! 

2023年8月18日金曜日

Weekend In L.A. / George Benson (1978)

ウェストハリウッド、サンセットストリップにある The Roxy Theatre でのライブ。
1977年9月30日、10月1日、2日のライブの模様を記録したものですが、金土日ということで、まさしく "Weekend In L.A."。このライブのために曲を作ったんでしょうか。
季節は秋ですが、夏の夕暮れ時を思わせるリラックスしたいい曲です。
似たようなタイトルで "California P.M." というのもありますが、こちらは軽快なリズミカルな曲。シンセが冴え渡ります。

僕はハリウッドはおろか、ロスにも行ったことがないので、もちろん Roxy がどんなところか肌感覚では分かりませんが、1973年にオープンしたナイトクラブとのこと。70年代は最盛期で、多くのロックの名ライブ盤が録音されています。
意外だったのは席数が500ということでかなり小さめの会場だったんですね。録音の声援から想像するともっと大きなホールかと思っていまいた。

ここでの Benson はいつもに増し滑らかでシャープなギタープレイが素晴らしい。神業ですね。
Wes 風のジャズギターを現代に適合させて、オリジナルの新しい音楽を作り出しています。

ヴォーカル曲も結構多く取り上げていて、これもなかなか素晴らしい。ライブの定番だった "On Broadway" はなんと10分超。表題曲とあわせて2枚組LPのA面を2曲で埋めています。後半のリズムパターンのループが盛り上がりがあり、最後にドラムの Harvey Mason とパーカッションの Ralph MacDonald を紹介しています。
その年に録音した "The Greatest Love Of All" もいいですね。もちろん Whitney のカバーの方が有名でかつ完成度も高いですが、一回スローダウンするパートなんかは Benson のオリジナルを踏襲してるんですね。

"Ode To A Kudu" はギターソロが全面に出たスローナンバー。じっくり聴かせます。
Neil Larson の "Windsong" もギターがきれいです。
最後は Ronnie Foster らしく、キーボードが中心のメロウな曲。サビ部分はギターですが、こういう曲で締めくくるところが、バンドとしての成熟度を感じさせます。 Ronnie Foster の紹介でアルバムは締め括られます。

バンドサウンドの素晴らしさ、タイトル、ジャケット写真、全てあわせて100点です。
スタジオアルバム含めても、これがベストじゃないでしょうか。


  1. Weekend In L.A. [George Benson]
  2. On Broadway [Jerry Leiber, Mike Stoller, Barry Mann, Cynthia Weil]
  3. Down Here On The Ground [Gale Garnett, Lalo Schifrin]
  4. California P.M. [George Benson]
  5. The Greatest Love Of All [Linda Creed, Michael Masser]
  6. It's All In The Game [Carl Sigman, Charles Dawes]
  7. Windsong [Neil Larson]
  8. Ode To A Kudu [George Benson]
  9. Lady Blue [Leon Russell]
  10. We All Remember Wes [Stevie Wonder]
  11. We As Love [Ronnie Foster]


  • Bass : Stanley Banks
  • Drums : Harvey Mason
  • Keyboards : Ronnie Foster
  • Percussion : Ralph MacDonald
  • Piano, Keyboards : Jorge Dalto
  • Rhythm Guitar : Phil Upchurch
  • Additional String Ensemble Arrangements : Nick De Caro
  • Producer : Tommy LiPuma


Recorded live at the Roxy Theatre on the Sunset Strip in West Hollywood, California, Sept. 30th, Oct. 1st, Oct. 2nd, 1977.

2023年8月2日水曜日

Really / J.J. Cale (1972)

暑いときにはやっぱりこの気だるさがいいですねぇ。

セカンドアルバムですが、この安定感は「何枚目」とか関係ありません。
1曲目 "Lies" だけが少しキャッチーで、唯一ホーンセクションが入っています。
あとは、ドラム、ベース、ピアノ、ギターを基本としたシンプルな構成の、シンプルな曲の連なりです。
ほとんどの曲が3分くらい。2分台の曲が大半を占めています。
といっても、飽きが来るようなものでもなく、ジーンズのように体に馴染んでくる感じのものです。

ジャンルレスというか、様々なジャンルが混じり、彼ならではの世界を作っているように思えます。
ブルーズ、カントリー、スウィングジャズ、ロックンロール、R&B….
ニューウェイブのように新しい何かではなく、ルーツミュージックの掛け算、そんな感じです。

2曲だけカバーがあります。いずれ最後に録音されてるみたいですね。
1つは "Goin' Down"。1969年のロックヒットです。Don Nix 作、オリジナルは Moloch。なぜこの曲を取り上げたのかは分かりませんが、原曲の60年代ロックな感じはなく、J.J. Cale オリジナルと言っていいほど仕上がっています。
もう1曲は "Mojo"。言わずと知れた Muddy Waters の “Got My Mojo Working” です。こっちは Waters へのリスペクトが感じられます。

いずれにせよ、1st. のレイドバック、タルササウンドの発展、というより継続です。すばらしい!


  1. Lies
    • Bass – David Hood
    • Drums – Roger Hawkins
    • Electric Piano – Barry Beckett
    • Rhythm Guitar – Jimmy Johnson
    • Voice [Voices] – Joann Sweeney
    • Voice, Lead Guitar – J.J. Cale
    • Recorded April 8, 1972 at Muscle Shoals Sound Studio, Muscle Shoals, Alabama
  2. Everything Will Be Alright
    • Bass – Norbert Putnam
    • Drums – Farrell Morris
    • Piano – Bobby Woods
    • Voice, Guitar – J.J. Cale
    • Recorded April 6, 1972 at Quadraphonic Studio, Nashville, Tennessee
  3. I'll Kiss The World Goodbye
    • Bass – Norbert Putnam
    • Drums – Kenneth Buttrey
    • Piano – David Briggs
    • Voice, Guitar – J.J. Cale
    • Recorded April 10, 1972 at Quadraphonic Studio, Nashville, Tennessee 
  4. Changes
    • Bass – Norbert Putnam
    • Congas – Farrell Morris
    • Piano – Bobby Woods
    • Voice, Guitar – J.J. Cale
    • Recorded April 6, 1972 at Quadraphonic Studio, Nashville, Tennessee
  5. Right Down Here
    • Bass – Bob Ray
    • Congas – Robert "Tarp" Tarrant
    • Drums – George Soule
    • Lead Guitar – Mac Gayden
    • Organ – Kossie Gardner
    • Rhythm Guitar – Jimmy Capps
    • Voice, Rhythm Guitar – J.J. Cale
    • Recorded April 7, 1972 at Quinvy Studio, Muscle Shoals, Alabama
  6. If You're Ever In Oklahoma
    • Bass – Joe Zinkan
    • Dobro – Josh Graves
    • Fiddle – Vasser Clements*
    • Percussion – Farrell Morris
    • Rhythm Guitar – Jimmy Capps
    • Voice, Lead Guitar – J.J. Cale
    • Recorded April 4, 1972 at Bradley's Barn, Mt. Juliet, Tennessee
  7. Ridin' Home
    • Harmonica – Charlie McCoy
    • Voice, Bass, Piano, Drums, Guitar – J.J. Cale
    • Recorded June 27, 1972 at Bradley's Barn, Mt. Juliet, Tennessee
  8. Going Down
    • Bass – Gary Gilmore
    • Drums – Jimmy Karstein
    • Rhythm Guitar – Bill Boatman
    • Voice, Electric Piano, Lead Guitar – J.J. Cale
    • Recorded July 9, 1972 at Moss Rose Studio, Nashville, Tennessee
  9. Soulin'
    • Bass – Bob Ray
    • Drums – George Soule
    • Slide Guitar – Mac Gayden
    • Tambourine – Robert "Tarp" Tarrant
    • Voice, Rhythm Guitar – J.J. Cale
    • Recorded April 7, 1972 at Quinvy Studio, Muscle Shoals, Alabama
  10. Playing In The Street
    • Bass – Joe Zinkan
    • Fiddle – Vasser Clements
    • Percussion – Farrell Morris
    • Rhythm Guitar – Jimmy Capps
    • Voice, Lead Guitar – J.J. Cale
    • Recorded April 4, 1972 at Bradley's Barn, Mt. Juliet, Tennessee
  11. Mo Jo
    • Bass – Gary Gilmore
    • Drums – Jimmy Karstein
    • Guitar – Bill Boatman
    • Voice, Lead Guitar – J.J. Cale
    • Recorded July 9, 1972 at Moss Rose Studio, Nashville, Tennessee
  12. Louisiana Women
    • Bass – Joe Zinkan
    • Congas – Farrell Morris
    • Dobro – Josh Graves
    • Fiddle – Vasser Clements*
    • Rhythm Guitar – Jimmy Capps
    • Voice, Lead Guitar – J.J. Cale
    • Recorded April 4, 1972 at Bradley's Barn, Mt. Juliet, Tennessee
  • Produced by Audie Ashworth

2023年7月24日月曜日

odds and ends / にしな (2021)

にしなのデビュー・アルバム。
2020年10月の "ランデブー" から "真白" 、"夜間飛行"、"ケダモノのフレンズ"、"ダーリン"、"centi"、"ヘビースモーク"まで、毎月デジタル・リリースを続けてきて、最終的に4月にこのアルバムに結実しました。
デビュー・アルバムらしく、書き溜めた曲の寄せ集め的なバラエティに富んだ内容になっています。

歌詞が少し硬いのとアレンジがプロっぽいのはしょうがないところですが、その声がそれらを凌駕しています。
歌手を職業にしようと思った本人も偉いですが、この声を発掘したレコード会社?事務所?の人も偉い!
何かに「中毒性」のある声、と書いてありましたが、「中毒」というよりは、ハートに引っかかるというか、ぐいっと楔を打ち込まれるというか、僕の場合はそんな感じ。
声ってホント不思議だな、と初めて思える歌声でした。
人を個別に認識する力、例えば顔を識別する、声を識別する力は人類が生まれてから数百万年の間に特に発達させてきたんでしょうね。
強力な個性の一つの声がこんな形で僕に迫ってきます。

アルバム・タイトルは「ガラクタ」。「にしな自身が、いろんな人が普通だったら捨ててしまう気持ち、切れ端とかガラクタみたいな感情を拾って、それを繋ぎ合わせてできていった曲たち、また以前は自分の中の余計な感情や欲求が膨らめば膨らむほどそれを醜く感じていたけれど、今はそんな無駄に思えるガラクタみたいな気持ちが自分に色を与え、それらが縫い合わさって自分も形成されているように感じ、それらが集まってできたアルバムみたいだと感じた所から、このタイトルが名付けられた」そう。

"ケダモノのフレンズ"、"centi"、"真白"、"ヘビースモーク"の4曲が特に素晴らしいです。


  1. 秘密基地
  2. ランデブー
  3. 真白
  4. 夜間飛行
  5. ケダモノのフレンズ
  6. ダーリン
  7. centi
  8. ヘビースモーク
  9. 透明な黒と鉄分のある赤
  10. 桃源郷

2023年7月9日日曜日

A Woman Needs Love / Ray Parker Jr. and Raydio (1981)

"Raydio" はもちろん Ray Parker Jr. の "Ray" をモジってますよね。
そういう意味じゃ、ほぼ Ray Parker Jr. のワンマンバンドなんでしょうね。
メンバーチェンジを経て、前作からはついにバンド名に "Ray Parker Jr. and" がつくようになりました。これって、"Ray" の重複のワンマンが過ぎません?
でも、全ての作曲、アレンジ、さらにほとんどの楽器を彼自身が演奏してるということなので、もうソロプロジェクトと言ってもいいのかもしれません。
案の定、Raydio はこのアルバムを最後に解消、Ray Parker Jr. はソロの道に進みます。

このアルバムは、Raydio にとって最大のヒット曲 "A Woman Needs Love" を生み出しました。
この曲もそうですが、アルバム全体を通して、ソフト R&B の香が支配しています。
当時の日本の言い方だと、AOR、そしてブラックコンテンポラリー。
マイルドで引っ掛かりが少なく、リスニングイージー、アーバンな雰囲気。
当時の先端を行くというよりは、流行を大胆に取り入れて、売れる音楽を作りたかったんでしょうね。
Michael Jackson の "Rock With You" が出たのは1979年。Bobby Caldwell "What You Won't Do For Love" 1979年。Christopher Cross "Ride Like the Wind" 1980年。Chic "Le Freak" 1978年。
そんな世相だったんでしょう。

Ray Parker Jr. 自身はセッションギタリストだったわけですが、ギターを全面に出すことなく、柔らかなシンセやストリングスで曲をまとめています。その辺が George Benson と違うところですよね。
とは言っても、ところどころでこ気味いいカッティングギターを聴かせてくれます。

アルバムは、スローテンポな曲と、アップテンポな曲の繰り返し。
メロウさで言えばスローテンポな曲ですが、ファンク風味を付け加えたアップテンポな曲も捨てがたい。

僕が80年代当時行ってた輸入盤屋さんでは、ジャケットいっぱいに顔写真が写ったブラコンのLPがいっぱい出てたのを思い出します。あまり手を出しませんでしたが。音楽的にじゃなくて。


  1. A Woman Needs Love (Just Like You Do)
  2. It's Your Night
  3. That Old Song
  4. All In The Way You Get Down
  5. You Can't Fight What You Feel
  6. Old Pro
  7. Still In The Groove
  8. So Into You


  • Ray Parker Jr. : Producer, Song writrer, Engineer, Mixer, Vocals, Guitar, Bass, Drums, Piano, Synthesizer
  • Arnell Carmichael : Vocals
  • Cheryl Lynn, Darren Carmichael, Deborah Thomas, J.D. Nicholas, Jerry E. Knight, Josephine James, Sharon Jack : Backing Vocals
  • Gene Page : Strings arrange
  • Larry Tolbert : Drums
  • Ollie E. Brown : Drums, Percussion
  • Paul Jackson Jr. : Guitar
  • Sylvester Rivers : Piano, Synthesizer

2023年7月1日土曜日

Né La Thiass / Cheikh Lô (1996)

Cheikh Lô はブルキナファソ生まれのセネガル・ミュージシャン。
このデビュー・アルバムは、セネガルのスター Youssou N’Dour のプロデュースで、Youssou のセネガルの Studio Xippi で録音されています。
セネガルではカセットが当時主流だったようで、6曲入りのカセットとして発売され、のちに3曲追加されています。そのあたりの音楽業界事情がおもしろいですね。したがって何が違うのか分かりませんが、カセットを前提としたミックスだそうです。

タイトルの "Né La Thiass" というのは「一瞬のうちに消え去る」という意味だそうで、どうも「ネラチャス」と発音してますね。

アフリカン・ポップにありがちな、エレクトリックな感じは最小限に抑え、アコースティック中心です。
かつ、地元マーケットを意識した割には伝統音楽に忠実というわけではなく、西洋あるいはラテンを大幅に取り入れた曲調です。ラテンの元になっているキューバのソンも、さらに源流を辿ればアフリカですもんね。

ゆったりとしたフォーキーな曲が多く、ポリリズムのパーカッションとベースにギターが絡み、暑いというよりは涼しげ。
リラックスした時に安心してきける一枚です。

ちなみに、Cheikh Lô はムスリムで、その精神はいくつかの曲と本人のドレッドヘアにも反映されているそうです。曲にもなっている "Cheikh Ibra Fall" というのはその活動家のようです。


  1. Boul Di Tagale
  2. Né La Thiass
  3. Ndogal
  4. Doxandeme
  5. Sant Maam
  6. Set
  7. Cheikh Ibra Fall
  8. Bamba Sunu Goorgui
  9. Guiss Guiss


  • Cheikh 'N'Digel' Lô : Lead Guitar, Drums, Rhythm Guitar
  • Mbaye Dieye Faye : Percussion
  • Assane Thiam : Talking Drum [Tama]
  • Pathe Diassy : Double Bass
  • Habib Faye : Bass, Keyboards
  • Omar Sow : Guitar
  • Youssou N'Dour : Guitar (5,6)
  • Ibrahima N'Dour : Keyboards (4)
  • N'Deye Marie Ndiaye : Vocals
  • Thierno Kouyate : Saxophone
  • Thomas Vahle : Flute


  • All songs written by Cheikh 'N'Digel' Lô
  • Produced by Youssou N'Dour
  • Recorded at Studio Xippi