2022年9月17日土曜日

Naturally / J. J. Cale (1971)

元祖レイド・バック。

J. J. Cale は Eric Clapton のカバーが有名で、それしか聴いたことがなかったのですが、本物はやっぱり本物でした。
Clapton が一番影響を受けたミュージシャンと公言しているようですが、僕から見ると、影響を受けたレベルではなく、コピーをやっている印象です。
同じく Clapton は The Band のメンバーになりたかったと言っている通り、The Band にも多大な影響を受けています。
Clapton の活動を見ると、ブルーズへの傾倒が顕著ですが、彼自身は、自分の音楽をやっているというよりは、J. J. Cale や The Band のコピーをやっているという感覚に近いんじゃないかと思ったりします。

というわけで、初めてまともに J. J. Cale のアルバムを聞いたわけですが、改めて「素晴らしい!」という感想です。

この夏最大のヒットです。

フックの強いキャッチーさはまるでなく、派手な演奏もない。
ブルーズ、ジャズ、カントリーの要素はあるけど、それぞれのルーツに忠実なわけでもない。
売れるかと言われれば売れる要素はない。
ただ一点、レイド・バック感がものすごいんですね。
今の言い方で言うとチル・アウトですかね。
1曲目 "Call Me the Breeze" から "Call the Doctor"、"Don't Go to Strangers" へと続く流れは完璧です。

その他にも "Magnolia"、"Crazy Mama" という名曲もありますし、何よりも彼の名前を世に知らしめた Clapton がコピーした "After Midnight" も収録されています。

一発で好きになりました。


  1. Call Me the Breeze
  2. Call the Doctor
  3. Don't Go to Strangers
  4. Woman I Love
  5. Magnolia
  6. Clyde
  7. Crazy Mama
  8. Nowhere to Run
  9. After Midnight
  10. River Runs Deep
  11. Bringing It Back
  12. Crying Eyes


  • Drums Karl Himmel, Chuck Browning
  • Bass Tim Drummond, Carl Radle, Norbert Putnam
  • Keyboard Bob Wilson, David Briggs, Jerry Whitehurst
  • Steel guitar Weldon Myrick
  • Fiddle Buddy Spicher, Shorty Lavender
  • Dobro Walter Hayness
  • Slide guitar Mac Gayden
  • Harmonica Ed Colis


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