2023年7月9日日曜日

A Woman Needs Love / Ray Parker Jr. and Raydio (1981)

"Raydio" はもちろん Ray Parker Jr. の "Ray" をモジってますよね。
そういう意味じゃ、ほぼ Ray Parker Jr. のワンマンバンドなんでしょうね。
メンバーチェンジを経て、前作からはついにバンド名に "Ray Parker Jr. and" がつくようになりました。これって、"Ray" の重複のワンマンが過ぎません?
でも、全ての作曲、アレンジ、さらにほとんどの楽器を彼自身が演奏してるということなので、もうソロプロジェクトと言ってもいいのかもしれません。
案の定、Raydio はこのアルバムを最後に解消、Ray Parker Jr. はソロの道に進みます。

このアルバムは、Raydio にとって最大のヒット曲 "A Woman Needs Love" を生み出しました。
この曲もそうですが、アルバム全体を通して、ソフト R&B の香が支配しています。
当時の日本の言い方だと、AOR、そしてブラックコンテンポラリー。
マイルドで引っ掛かりが少なく、リスニングイージー、アーバンな雰囲気。
当時の先端を行くというよりは、流行を大胆に取り入れて、売れる音楽を作りたかったんでしょうね。
Michael Jackson の "Rock With You" が出たのは1979年。Bobby Caldwell "What You Won't Do For Love" 1979年。Christopher Cross "Ride Like the Wind" 1980年。Chic "Le Freak" 1978年。
そんな世相だったんでしょう。

Ray Parker Jr. 自身はセッションギタリストだったわけですが、ギターを全面に出すことなく、柔らかなシンセやストリングスで曲をまとめています。その辺が George Benson と違うところですよね。
とは言っても、ところどころでこ気味いいカッティングギターを聴かせてくれます。

アルバムは、スローテンポな曲と、アップテンポな曲の繰り返し。
メロウさで言えばスローテンポな曲ですが、ファンク風味を付け加えたアップテンポな曲も捨てがたい。

僕が80年代当時行ってた輸入盤屋さんでは、ジャケットいっぱいに顔写真が写ったブラコンのLPがいっぱい出てたのを思い出します。あまり手を出しませんでしたが。音楽的にじゃなくて。


  1. A Woman Needs Love (Just Like You Do)
  2. It's Your Night
  3. That Old Song
  4. All In The Way You Get Down
  5. You Can't Fight What You Feel
  6. Old Pro
  7. Still In The Groove
  8. So Into You


  • Ray Parker Jr. : Producer, Song writrer, Engineer, Mixer, Vocals, Guitar, Bass, Drums, Piano, Synthesizer
  • Arnell Carmichael : Vocals
  • Cheryl Lynn, Darren Carmichael, Deborah Thomas, J.D. Nicholas, Jerry E. Knight, Josephine James, Sharon Jack : Backing Vocals
  • Gene Page : Strings arrange
  • Larry Tolbert : Drums
  • Ollie E. Brown : Drums, Percussion
  • Paul Jackson Jr. : Guitar
  • Sylvester Rivers : Piano, Synthesizer

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