"Raydio" はもちろん Ray Parker Jr. の "Ray" をモジってますよね。
そういう意味じゃ、ほぼ Ray Parker Jr. のワンマンバンドなんでしょうね。
メンバーチェンジを経て、前作からはついにバンド名に "Ray Parker Jr. and" がつくようになりました。これって、"Ray" の重複のワンマンが過ぎません?
でも、全ての作曲、アレンジ、さらにほとんどの楽器を彼自身が演奏してるということなので、もうソロプロジェクトと言ってもいいのかもしれません。
案の定、Raydio はこのアルバムを最後に解消、Ray Parker Jr. はソロの道に進みます。
このアルバムは、Raydio にとって最大のヒット曲 "A Woman Needs Love" を生み出しました。
この曲もそうですが、アルバム全体を通して、ソフト R&B の香が支配しています。
当時の日本の言い方だと、AOR、そしてブラックコンテンポラリー。
マイルドで引っ掛かりが少なく、リスニングイージー、アーバンな雰囲気。
当時の先端を行くというよりは、流行を大胆に取り入れて、売れる音楽を作りたかったんでしょうね。
Michael Jackson の "Rock With You" が出たのは1979年。Bobby Caldwell "What You Won't Do For Love" 1979年。Christopher Cross "Ride Like the Wind" 1980年。Chic "Le Freak" 1978年。
そんな世相だったんでしょう。
Ray Parker Jr. 自身はセッションギタリストだったわけですが、ギターを全面に出すことなく、柔らかなシンセやストリングスで曲をまとめています。その辺が George Benson と違うところですよね。
とは言っても、ところどころでこ気味いいカッティングギターを聴かせてくれます。
アルバムは、スローテンポな曲と、アップテンポな曲の繰り返し。
メロウさで言えばスローテンポな曲ですが、ファンク風味を付け加えたアップテンポな曲も捨てがたい。
僕が80年代当時行ってた輸入盤屋さんでは、ジャケットいっぱいに顔写真が写ったブラコンのLPがいっぱい出てたのを思い出します。あまり手を出しませんでしたが。音楽的にじゃなくて。
- A Woman Needs Love (Just Like You Do)
- It's Your Night
- That Old Song
- All In The Way You Get Down
- You Can't Fight What You Feel
- Old Pro
- Still In The Groove
- So Into You
- Ray Parker Jr. : Producer, Song writrer, Engineer, Mixer, Vocals, Guitar, Bass, Drums, Piano, Synthesizer
- Arnell Carmichael : Vocals
- Cheryl Lynn, Darren Carmichael, Deborah Thomas, J.D. Nicholas, Jerry E. Knight, Josephine James, Sharon Jack : Backing Vocals
- Gene Page : Strings arrange
- Larry Tolbert : Drums
- Ollie E. Brown : Drums, Percussion
- Paul Jackson Jr. : Guitar
- Sylvester Rivers : Piano, Synthesizer
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