ウェストハリウッド、サンセットストリップにある The Roxy Theatre でのライブ。
1977年9月30日、10月1日、2日のライブの模様を記録したものですが、金土日ということで、まさしく "Weekend In L.A."。このライブのために曲を作ったんでしょうか。
季節は秋ですが、夏の夕暮れ時を思わせるリラックスしたいい曲です。
似たようなタイトルで "California P.M." というのもありますが、こちらは軽快なリズミカルな曲。シンセが冴え渡ります。
僕はハリウッドはおろか、ロスにも行ったことがないので、もちろん Roxy がどんなところか肌感覚では分かりませんが、1973年にオープンしたナイトクラブとのこと。70年代は最盛期で、多くのロックの名ライブ盤が録音されています。
意外だったのは席数が500ということでかなり小さめの会場だったんですね。録音の声援から想像するともっと大きなホールかと思っていまいた。
ここでの Benson はいつもに増し滑らかでシャープなギタープレイが素晴らしい。神業ですね。
Wes 風のジャズギターを現代に適合させて、オリジナルの新しい音楽を作り出しています。
ヴォーカル曲も結構多く取り上げていて、これもなかなか素晴らしい。ライブの定番だった "On Broadway" はなんと10分超。表題曲とあわせて2枚組LPのA面を2曲で埋めています。後半のリズムパターンのループが盛り上がりがあり、最後にドラムの Harvey Mason とパーカッションの Ralph MacDonald を紹介しています。
その年に録音した "The Greatest Love Of All" もいいですね。もちろん Whitney のカバーの方が有名でかつ完成度も高いですが、一回スローダウンするパートなんかは Benson のオリジナルを踏襲してるんですね。
"Ode To A Kudu" はギターソロが全面に出たスローナンバー。じっくり聴かせます。
Neil Larson の "Windsong" もギターがきれいです。
最後は Ronnie Foster らしく、キーボードが中心のメロウな曲。サビ部分はギターですが、こういう曲で締めくくるところが、バンドとしての成熟度を感じさせます。 Ronnie Foster の紹介でアルバムは締め括られます。
バンドサウンドの素晴らしさ、タイトル、ジャケット写真、全てあわせて100点です。
スタジオアルバム含めても、これがベストじゃないでしょうか。
- Weekend In L.A. [George Benson]
- On Broadway [Jerry Leiber, Mike Stoller, Barry Mann, Cynthia Weil]
- Down Here On The Ground [Gale Garnett, Lalo Schifrin]
- California P.M. [George Benson]
- The Greatest Love Of All [Linda Creed, Michael Masser]
- It's All In The Game [Carl Sigman, Charles Dawes]
- Windsong [Neil Larson]
- Ode To A Kudu [George Benson]
- Lady Blue [Leon Russell]
- We All Remember Wes [Stevie Wonder]
- We As Love [Ronnie Foster]
- Bass : Stanley Banks
- Drums : Harvey Mason
- Keyboards : Ronnie Foster
- Percussion : Ralph MacDonald
- Piano, Keyboards : Jorge Dalto
- Rhythm Guitar : Phil Upchurch
- Additional String Ensemble Arrangements : Nick De Caro
- Producer : Tommy LiPuma
Recorded live at the Roxy Theatre on the Sunset Strip in West Hollywood, California, Sept. 30th, Oct. 1st, Oct. 2nd, 1977.
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