これはジャズなのか。ジャズにインスパイヤされた現代音楽とも言えなくはないですが、本人が "Jazz Orchestra" と名乗っているので、ジャズなんでしょう。
ビッグバンドの静かなアンサンブルが素晴らしい。
Gil Evans と組んでいた時代の Miles にも少し通ずるような気がします。こういうの好きです。
Christine Jensen 自身はサックス・プレーヤーなのですが、サックスの楽自己主張がかなり抑制気味で、そこが普通のジャズと一線を画しているところかもしれません。
トランペットを吹いているのは、こちらの方が有名な姉の Ingrid Jensen。1966年生まれというから僕と同い年です。今回のアルバムは、この Ingrid のトランペットを大きくフィーチャした作りとなっています。が、こちらも抑制気味で、あくまでアンサンブル中心です。
サクソフォン・プレイヤー Jimmy Castor 率いる The Jimmy Castor Bunch の代表作。
"It's Just Begun" は多くのサンプリングに使われている模様。僕は詳しくありませんし、なぜそこまで使われるのかは分かりません。
サックス・プレイヤーだけあって、ホーンの使い方とフレーズがカッコいいからなんでしょうかね。
映画 FLAHDANCE のブレークダンスのシーンで使われている(当時全くきづきませんでしたが)のを見ると、意外と Hip & Hop と相性がいいみたいです。
Gil Evans にとって、この月曜の夜の定期演奏は、自身のパーマネント・オーケストラを持つという意味で、非常に大きなものだったと想像できます。実験と実証を自由にでき、各楽器パートの信頼関係の中で演奏できるというのは、ある意味彼にとって理想的な形だったのではないでしょうか。
ここで演奏されているのは、”Voodoo Chile”, “Orange was the Color of Her Dress the Silk Blue”, “Jelly Roll”, “Stone Free” など、後期 Evans が繰り返し演奏したレパートリーになりますが、どれを聴いてもすばらしいです。
彼のオーケストラは、ソロイストのソロの連続によって成り立っている、という特殊な形態をとっていたようで、ここでの演奏もそのような形です。この時期は、テナーの George Adams 中心に、ペットの Lew Soloff やチューバの Howard Johnson などが絡む形になっています。昔のようにカチッとオーケストレーションを決めて演奏するのではなく、自由が支配しています。