2023年4月15日土曜日

'Til Shiloh / Buju Banton (1995)

ラスタファリズムに帰依した Buju Banton のサード・スタジオ・アルバム。
93年のヨーロッパ・ツアーでのあまりよくない経験がベースになっている模様。

"Shiloh" は救世主のことのようなので、「救世主が来るまで」という意味か。

「ルーツ・レゲエに回帰した傑作」と言われているようですが、どうも僕は、ダンス・ホール・スタイルが肌に合わないのか、それほどのインパクトは得ませんでした。

アメリカでは売れませんでしたが、ヨーロッパでは受け入れられたようです。


  1. Shiloh [Myrie]
  2. 'Til I'm Laid to Rest [Dixon, Myrie]
  3. Murderer [Dodd, Myrie]
  4. Champion [Myrie, Sibbles]
  5. Untold Stories [Germain, Myrie, Tucker]
  6. Not an Easy Road [Myrie]
  7. Only Man [Kelly, Myrie]
  8. Complaint (with Garnett Silk)
  9. Chuck It So [Myrie, Tucker, Tyrell]
  10. How Could You [Dodd, Myrie]
  11. Wanna Be Loved [Browne, Kelly, Myrie]
  12. It's All Over [Browne, Johnson, Myrie]
  13. Hush, Baby, Hush [Myrie, Williams]
  14. What Ya Gonna Do? (with Wayne Wonder)
  15. Rampage
  16. Sensemilia Persecution
  17. Champion (Remix) [Ice Cube, Life, Myrie, QDIII, Sibbles, Wansel]


  • Buju Banton : Vocals
  • Wayne Wonder : Vocals
  • Sly Dunbar : drums
  • Clevie : drums
  • Dave Fluxy : drums
  • Andre "Dreddy Ranks" Tyrell : drums
  • Handel Tucker : drums, Keyboards
  • Junior "Left Toe" Don : Bass
  • Steely : Bass, Keyboards
  • Leroy Mafia : Keyboards
  • Robert Lyn : Keyboards
  • Lloyd "Gitsy" Willis : Keyboards
  • Dalton Browne : Guitar
  • Glen Browne : Guitar (Acoustic)
  • Junior Chin : Trumpet
  • Dean Fraser : Saxophone


2023年4月8日土曜日

Classic Cuts Vol.2 / Rare Essence

ワシントン DC Go-Go の重鎮 Rare Essence のライブ集です。
1986年と1987年の2枚のライブ CD と、2003年のライブ CD から曲をチョイス。
全曲を集めればいいのにと思いますが、容量・時間的な問題で選抜方式となったんでしょうか。
少し後期の曲が多いのですが、個人的には前期の曲をメインにして欲しかった。

これを聴くと、DC Go-Go の真髄はライブにあり、ということがよく分かります。
コール&レスポンス多用の観客との近さ。
逆にこの近さが、DC Go-Go のワールド・ワイド化を妨げたとも言えます。

DC Go-Go の特徴である、バスドラの連打の裏打ちとコンガの多用は、まさにこのライブで表されていて、素晴らしいグルーヴを生み出しています。
一世を風靡したニュー・ジャック・スウィングの元になったとも言われている DC Go-Go。しかし、僕には全く違うものに聴こえます。リズムのヒントにはなっていると思いますが、本質は違いますよね。
それよりも、1989年の Miles の "Amandla"。Tommy LiPuma、Marcus Miller、George Duke らが作った本作は、DC Go-Go を研究した結果らしい。Soul Searchers の Ricky Wellman をスカウトしてドラムを叩かせましたが、パーカッションがない分、DC Go-Go からはかけ離れてしまいました。

個人的には、先に書いたようにちょっと不満はありますが、いい音源だと思います。
やっぱ80年代の音源(4曲)が好きですが、2000年代でも#7など、いい曲もあります。


  1. Roll Call
  2. One On One
    • Live at Breeze's Metro Club 1986
  3. Still Gettin' Buzy
  4. Whip It
    • Live at Celebrity Hall 1987
  5. Uptown
    • Live at the Metro Club 1987
  6. Camay All Over []
  7. Display
  8. Mickey's Solo
  9. Heap Big Fun
  10. Glass House
  11. Back Up Against the Wall
    • Live at Club U 2003


Live in 1986 & 1987 Unit

  • James "Jas Funk" Thomas : lead vocals
  • Quentin "Footz" Davidson : drums
  • Milton "Go-Go Mickey" Freeman : congas, percussion
  • David Green : timbales, backing vocals
  • Michael "Funky Ned" Neal : bass
  • Andre "Whiteboy" Johnson : guitar
  • Byron "B.J." Jackson : keyboards
  • John "J.B." Buchanan : keyboards, flugelhorn
  • Derek Paige : trumpet
  • Donnell Griffin Floyd : saxophone

Live in 2003 Unit

  • James "Jas Funk" Thomas : vocals
  • Michael Muse : vocals
  • Kimberly "Ms. Kim" Graham : vocals
  • Charles "Shorty Corleone" Garris : vocals
  • Doug E. Fresh – guest vocals
  • Michael "Lil' Mike" : drums
  • Milton "Go-Go Mickey" Freeman : percussion, congas
  • Quentin "Lil' Dud" Ivey : timbales, cowbell, rototoms
  • Mike Baker : bass
  • Andre "Whiteboy" Johnson : guitar, vocals
  • Kent Wood : keyboards
  • Anthony "Lil' Benny" Harley : trumpet, guest vocals
  • Roy Battle : trombone, keyboards


2023年4月2日日曜日

Emanon / Wayne Shorter (2018)

追悼 Wayne Shorter。

ラスト・スタジオ・アルバムにして、なんとオーケストラとの共演です。
CD にして3枚組。しかもブックレットが付いていて、ものすごい大作です。

オーケストラは、ニュー・ヨークの Orpheus 室内楽団。2016年にニュー・ヨークとパナマで録音されたようです。
Shorter の指揮のもと、バンドメンバーがスコアを書いたようですが、美しく仕上がっています。
彼のバンド Footprints Quartet との共演ですが、融合というよりは、それぞれのパートを互いに尊重し合いながら進めるような形でしょうか。
ストリングス・アレンジが素晴らしい。

CD の2枚は、その Footprints Quartet のロンドンでのライブです。オーケストラは無しです。
前作 "Without a Net" に続くプロジェクトで、Barbican Centre での録音です。
"The Three Marias" の27分を筆頭に、10分超えの曲が目を惹きます。80歳を超えて、すごいパワーですね。

アルバムは2019年のグラミー、ジャズ・インストルメンタル・アルバム賞に選ばれています。
納得の超大作です。

アルバム・タイトル "Emanon" は、ブックレットのコミックの主人公の名前。真実とエンパワーメントのメッセージを世界に広げるというストーリー。
熱心な創価学会信者である Shorter はこれを学会に捧げるらしいです。


  1. Pegasus
  2. Prometheus Unbound
  3. Lotus
  4. The Three Marias
  5. The Three Marias (live)
  6. Lost and Orbits Medley (live)
  7. Lotus (live)
  8. She Moves Through the Fair (live)
  9. Adventures Aboard the Golden Mean (live)
  10. Prometheus Unbound (live)


  • Orpheus Chamber Orchestra
  • Wayne Shorter : tenor saxophone, soprano saxophone
  • John Patitucci : bass
  • Brian Blade : drums
  • Danilo Perez : piano


2023年3月26日日曜日

Magic in Your Eyes / Earl Klugh (1978)

僕が Earl Klugh を初めて聞いたのは、この1つ前のサード・アルバム "Finger Paintings" だったと記憶しています。
友達のお薦めでした。
高校生の時だったから、リアルタイムじゃなかったんですね。4〜5年遅れくらいかな。

当時も好きでしたけど、最近もどハマりしてます。特に寝る時の音楽として。
このイージー・リスニングさが非常に心地いいんです。
BGM として聴くのはもちろん、1曲1曲もメロディーが立っていて、ホント素晴らしい!

で、この4枚目のスタジオ・アルバムですが、本当によくできています。
表題曲 #1 を含め、アルバム通してどの曲もいい!
彼のナイロン・ストリングスの音色は、人が歌っているかのよう。歌詞がないだけ、歌詞の出来に左右されず、逆にいいようにも思います。
バックのサウンド・アレンジも素晴らしく、アコースティック・ギターを邪魔せず、引き立てるフュージョン・サウンド。

今回は、Booker T. & The M.G.'s の Booker T. Jones がプロデュース。この辺のサウンド・プロデュースが絶妙なんでしょうかね。

終盤の #7 "Good Time Charlie's Got the Blues" では Chet Atkins がアコースティック・ギターを弾いています。
Chet Atkins は Earl Klugh が最も影響を受けたギタリストの1人。ギタリストがギタリストをゲストに呼ぶというのはよくわかりませんが、憧れの人との共演、って感じなんでしょうか。


  1. Magic in Your Eyes [Earl Klugh]
  2. Alicia  [Earl Klugh]
  3. Julie [Earl Klugh]
  4. Lode Star [Greg Phillinganes]
  5. Cast Your Fate to the Wind [Vince Guaraldi]
  6. Rose Hips [Earl Klugh]
  7. Good Time Charlie's Got the Blues [Danny O'Keefe]
  8. Mayaguez [Earl Klugh]
  9. Cry a Little While [Earl Klugh]


  • Earl Klugh : acoustic guitar
  • Chet Atkins : acoustic guitar #7
  • Lloyd Green : steel guitar #3,7,9
  • Scott Edwards : bass #1,2,4-6,8
  • Hubie Crawford : bass #3,7,9
  • Gene Dunlap : drums, percussion
  • Paulinho da Costa : castanets #5
  • Darryl Dybka : Rhodes piano #3
  • Greg Phillinganes : Rhodes piano, piano, synthesizer #1,2,4-8
  • Produced by Booker T. Jones


2023年3月18日土曜日

Painted / Lucky Daye (2019)

ニュー・オーリンズ出身の Lucky Daye のファースト・アルバム。
グラミーのベスト R&B アルバムにノミネートされ、リード・シングルの "Roll Some Mo" はベスト R&B ソングとベスト R&B パフォーマンスに、"Real Games" もベスト・トラディショナル R&B パフォーマンスにノミネートされました。
早くから Keith Sweat, Ne-Yo, Boyz II Men, Ella Mai, Mary J. Blige など有名アーティストへの楽曲提供で注目されていましたが、プロデューサーの D'Mile との出会いによって、その音楽性が初めて開花したといいます。

特徴は、スローでダークなサウンドですが、このアルバムではそれだけでなく、多彩な面も見せています。
どこか Prince 風の曲であったり、ストリングスを多用したり、アコースティック・ギターを前面に出したり。
セカンド・アルバムにも登場するようなヴォコーダーを使った独特の曲も披露しています。

"Roll Some Mo"、"Karma" あたりが Lucky Daye らしいんでしょうが、僕は #2 "Late Night" が一番好きです。他にも "Paint It"、"Call" など、おもしろくていい曲が揃っています。
なかなかの名盤だと思います。


  1. Roll Some Mo
  2. Late Night
  3. Extra
  4. Concentrate
  5. Ready for Love (Interlude)
  6. Karma
  7. Paint It
  8. Real Games
  9. Misunderstood
  10. Floods
  11. Call
  12. Try Your Fire
  13. Love You Too Much


  • All music composed by David Brown
  • Produced by D'Mile


2023年3月13日月曜日

À Paris / Mory Kante (1984)

3年後の1987年に、このアルバムにも入っている "Yé Ké Yé Ké" でブレークした Mory Kante。
"À Paris" はブレーク前とは思えない、非常に内容の濃いアルバムに仕上がっております。

全6曲ですが、全て6分超え、一番長い #2 "Gnaga Lemba" は8分を超えています。

Mory Kante はギニアのミュージシャン。ギニアは旧フランス領だったので、フランス語も話すんですね。
7歳の時にコラを学ぶために隣国マリに出され、15歳の時に、Salif Keita も在籍したことのある The Rail Band に参加しミュージシャンとしての道を歩み始めます。
コラとは、民族楽器であるアフリカン・ハープで、このアルバムでももちろん中心的役割を果たしています。
80年代の初頭にパリに移り住み、このアルバムを録音しました。

伝統的な民族音楽がどんなんかは知りませんが、欧米のダンス・ミュージックを取り入れ、いい化学反応を引き出しています。

すごい!


  1. Yé Ké Yé Ké
  2. Gnaga Lemba
  3. Wari Massilani
  4. Ça Va Là Bas
  5. M'Balou
  6. Soumba


  • All Music wrintten and arranged by Mory Kante
  • Bass : Penda Hilaire
  • Drums : Denis Hekemian
  • Guitar : Jules Kamga, Samba N'Diaye
  • Keyboards : Rato Venance
  • Percussion : Marcel De Souza
  • Saxophone : Johnny Sax, Michel Gaucher
  • Trumpet : Tete, Jean Brezon
  • Backing Vocals : Diaou Kouyate, Doh Albert, Fanta Kanoute, Gnama Makalou
  • Percussion, Kora : Mory Kante
  • Produced by Mory Kante


2023年3月5日日曜日

Sparkle / Aretha Franklin (1976)

70年代後半は、Aretha にとって厳しい時代でした。
いいレコードが作れなかったのです。
アトランティックも Aretha の売り方が分からなくなっていたのか。

それでも唯一気を吐いているのがこのアルバムです。
映画 "Sparkle" のサウンドトラックという形を取っていますが、Aretha のアルバムと言っていいでしょう。

特徴は、Curtis Mayfield プロデュースということ。
実は僕がこのアルバムを聴こうと思ったのは Curtis だったからです。
全曲 Curtis 作。
それでも、Aretha の歌が勝っています。
こういうのを聴くと、Aretha のヴォーカルの力というのを改めて認識させられます。
曲が勝っているんじゃなくて、歌が勝っている。
もちろん曲もアレンジも素晴らしいんですが、Aretha の鞠のような弾力のあるヴォーカルが強烈なグルーヴを作り出しています。

僕が一番気に入っているのは、#3 "Hooked on Your Love"。バックの Kitty Haywood Singers との掛け合いでものすごい高揚感を出しています。2枚目にシングルカットされた #6 "Jump" のB面だったそうです。

表題曲 #1 "Sparkle" もいいですね。Curtis はこの曲を77年の "Never Say You Can't Survive" でセルフカバーしています。これはこれで Curtis 節でいい味が出ているのですが、Aretha 版の方が明るく仕上がっているような気がします。

ちなみに、#4 "Look into Your Heart" は、Curtis Mayfield のトリビュートアルバムで、Whitney Houston がカバーしています。Whitney にとって Aretha はアイドルの1人だったんでしょう。

録音はシカゴのカートムスタジオ。カートムの腕利きミュージシャンが脇をガッチリ固めてます。 


  1. Sparkle
  2. Something He Can Feel 
  3. Hooked on Your Love
  4. Look into Your Heart
  5. I Get High
  6. Jump
  7. Loving You Baby
  8. Rock with Me


  • Rich Tufo : Arrange, Orchestration 
  • Kitty Haywood Singers : Backing Vocals
  • Lenard Druss : Horns
  • Sol Bobrov : Strings
  • Produced & Arranged by Curtis Mayfield