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2021年5月27日木曜日

Latin-Soul-Rock / Fania All Stars (1974)

僕は、Fania All Stars のスタジオ録音を聴いたことがなかったのですが、ライブとはまた全然違ったアプローチで面白いと思いました。
タイトル通り、ラテンをスタート地点としつつ、ロックやジャズに近づいていった意欲作だと思います。
60年代のロックの隆盛が多きく影響を与えているのでしょう。
特に同じラテン・フィールドでありながら、全く違うロックの世界で成功した Santana は、彼らに「キューバではない道」を強く意識させたのではないでしょうか。

アルバムは、LPのA面(#1〜5)がスタジオ録音、B面(#6〜8)がライブとなっています。
#3 "Smoke" なんかは、ベースがかなりかっこいい、ラテン・フレーバーなほぼファンクですね。
#4 "There You Go" も ソウル・シンガー Edwin Starr の曲を歌なしでそのままなぞってます。

B面は一転、いつものサルサ祭です。
#6 "El Ratón" と #8 "Congo Bongo" はヤンキー・スタジアムのライブ、#7 "Soul Makossa" はこないだ聴いたプエルト・リコ、ロベルト・クレメンテ・コロシアムでのライブ。Manu Dibango の名曲です。
#6 "El Ratón" では Cheo Feliciano がヴォーカルをとり、Carlos Santana の弟、Maloのリーダー Jorge Santana のギター を大きくフィーチャしています。
#8 "Congo Bongo" は Larry Harlow 作、Mongo Santamaria、Ray Barretto のコンガが素晴らしいグルーブを生み出しています。

1. Viva Tirado (Gerald Wilson)
2. Chanchullo (Israel "Cachao" López)
3. Smoke (D. Ervin)
4. There You Go (Edwin Stars)
5. Mamá Güela (Tito Rodríguez)
6. El Ratón (Cheo Feliciano)
7. Soul Makossa (Manú Dibango)
8. Congo Bongo (Larry Harlow/Henry Álvarez)

Johnny Pacheco Chimes, Flute, Guiro, Percussion
Cheo Feliciano Vocals
Héctor Lavoe Vocals
Ismael Miranda Vocals
Pete "El Conde" Rodríguez Vocals
Justo Betancourt Vocals
Santos Colon Vocals
Bobby Cruz Vocals
Ismael Quintana Vocals
Ray Barretto Congas, Percussion
Nicky Marrero Percussion, Timbales
Mongo Santamaria Congas, Percussion
Roberto Roena Bongos, Percussion
Yomo Toro Tres
Billy Cobham Drums
Raymond Maldonado Trumpet
Luis "Perico" Ortíz Trumpet
Victor Paz Timbales, Trumpet
Lew Soloff Trumpet
Willie Colón Trombone
Lewis Kahn Trombone
Barry Rogers Trombone
Manu Dibango Saxophone
Jan Hammer Keyboards, Hammond Organ
Larry Harlow Keyboards, Organ, Piano
Ricardo Ray Piano
Richie Ray Keyboards
Jorge Santana Guitar
Bobby Valentín Bass

2022年2月12日土曜日

Cheo / Jose "Cheo" Feliciano (1971)

"Anacaona" を初めて聞いたのは、もちろん Fania All-Stars の "Live At The Cheetah" でした。そのときは全く意識してなかったのですが、そのヴォーカルは Cheo" Feliciano でした。自分の持ち歌を Fania All-Stars で歌ったということですね。

このアルバムは、ブラスを使っていない、という大きな特徴があります。Salsa ではキレのあるブラスが盛り上げるのがパターンですが、あえてブラスを外したことで、何か新鮮な色彩を出しています。
代わりにグルーヴを出しているのが Larry Harlow のピアノです。Louie Ramirez のビブラフォンと合わせてある種爽やかさを担当しているようにも思います。
(ちなみに、Fania All-Stars の "Anacaona" ではブラスが入っています)

Joe Cuba や  Eddie Palmieri のバンドで成功し、例に漏れずドラッグでキャリアを中断した後、カムバックで初めてソロ作を出したのがこのアルバムです。全面的に Fania のメンバーがバックアップしています。


  1. Anacaona
  2. Pienso En Ti
  3. Pa' Que Afinquen
  4. Mi Triste Problema
  5. Esto Es El Guaguanco
  6. Si Por Mi Llueve
  7. Franqueza Cruel
  8. Mano Caliente
  9. Medianoche Y Sol
  10. Poema De Otono


  • Piano – Larry Harlow
  • Vibraphone– Louie Ramirez
  • Tres – Charlie Rodriguez
  • Congas, Coro – Johnny Pacheco
  • Bongos – Johnny Rodriguez
  • Bass – Bobby Valentin
  • Coro – Justo Betancourt, Santos Colón
  • Timbales – Orestes Vilato
  • Maracas, Claves, Coro – Ismael Quintana
  • Electric Guitar – Vinnie Bell
  • Producer – Jerry Masucci, C. Curet Alonso


2021年2月27日土曜日

San Juan 73 / Fania All Stars (1973)

最近はCDが急激に入手しにくくなってます。
"Live at Cheetah" も Vol.2 を買おうと思ったらどこにも売っていない。
オンラインシフトなんでしょうか。悲しい世の中になってきました。

その Cheetah の71年のライブの2年後に行われた、プエルトリコでのライブ音源です。
かなり貴重なもので、2009年に奇跡的に発売されました。
一番脂の乗り切ったときの演奏と言っていいでしょう。

Cheetah のようなクラブではなく、1万人規模のスタジアムです。プエルトリコはニュー・ヨーク・サルサの故郷の一つ、熱狂的に迎えらているように聴こえます。それでもマネージャは一杯になるのか心配してたようですが、結果的には2千人もの人がチケットを買えなかったそうです。

未だに僕はラテンのリズムの基本が分かってませんが、このポリリズムの嵐は本当に気持ちいい。特にこれだけの人数が集まっての演奏ですから、そこが通常の演奏より、このオール・スターズがよりすごいところだと思います。演奏者が増えれば増えるだけ心地よくなる。奇跡ですね。


  1. Intro
  2. Mi Debilidad (featuring Ismael Quintana)
  3. El Raton   (featuring Cheo Feliciano)
  4. Pueblo Latino (featuring Pete "El Conde" Rodriguez)
  5. Mi Gente    (featuring Hector Lavoe)
  6. Que Rico Suena Mi Tambor (featuring Ismael Miranda)
  7. Soy Guajiro
  8. Soul Makossa
  9. Congo Bongo
  10. Ponte Doro (Roberto Roena Y Su Apollo Sound)
  11. Cui Cui   (Roberto Roena Y Su Apollo Sound)


  • Pete "El Conde" Rodriguez, Hector Lavoe, Ismael Miranda, Ismael Quintana, Justo Betancourt, Santos Colon, Cheo Feliciano (vocals)
  • Anibal Vazquez, Dizzy Sanabria, Symphony Sid (spoken vocals)
  • Yomo Toro (guitar, cuatro)
  • Manu Dibango (tenor saxophone)
  • Raymond Maldonado, Roberto Luis Rodriguez , Robert Rodriguez, Victor Paz (trumpet)
  • Barry Rogers, Willie Colon, Lewis Kahn (trombone)
  • Larry Harlow (piano)
  • Bobby Valentin (electric bass)
  • Mongo Santamaria, Ray Barretto (congas)
  • Roberto Roena (bongos, cowbells)
  • Johnny Pacheco (guiro, percussion)
  • Nicky Marrero (timbales)

Live at Coliseo Roberto Clemente Stadium, San Juan, Puerto Rico (11/13/1973)


2025年5月14日水曜日

Esto Sí Es Lo Mío / Ismael Rivera y Sus Cachimbos (1978)

"This is my thing" という意味だそうです。
ラテンに特化した Tico レコードから出ていますが、Tico は1974年に Fania に買収されていますので、ディストリビュートは Fania になります。
当時 Ismael Rivera は、Fania が鳴物入りで1973年に契約を獲得した Celia Cruz に次ぐ高給だったそうです。それまでの実績がありますからね。

Ismael Rivera はプエルトリコでレンガ職人の家の長男として生まれ、靴磨きをしながらレンガ職人を目指していたそうです。音楽が好きで、親友の Rafael Antonio Cortijo とよく歌を歌っていた関係で、後に Cortijo がアメリカで結成したバンドでリードシンガーとして呼ばれます。
曲作りの才能があった彼は、作曲家としても成功します。

1987年に56歳で亡くなった彼としては、このアルバムはソロとしての後期の作品になります。
流行に乗らず、ステディなラテン・ミュージックをストレートに表現しているところに好感が持てます。
基本はサルサなんでしょうが、プエルトリコのボンバも入っているんでしょう。

サルサ界の成功したヴォーカリスト達とは明らかに一線を画したヴォーカル・スタイルは独特です。
Héctor LavoeIsmael MirandaCheo Feliciano のようなハイ・トーンではなく、ナチュラル・トーンがホントいい感じなんですよね。
このアルバムでは、彼ら Fania のスーパースターがバックを務めています。Héctor Lavoe、Rubén BladesAdalberto SantiagoNestor Sanchez。コロ、と言うのかな、コール&レスポンスの。トーンがよく合っています。

僕が Ismael Rivera を初めて聴いたのはいつの頃だったか。1975年の "Feliz Navidad" を LP で聴き、すぐに大好きになりました。何で "Feliz Navidad" を聴くことになったのかは今となっては覚えていません。

その後聴いたアルバムはどれも素晴らしいものでした。
もちろん、このアルバムも素晴らしい。


  1. Las Caras Lindas [C. Curet Alonso]
  2. Comedia [Plácido Acevedo]
  3. De Medio Lao [Javier Vazquez]
  4. A Medias No [Mario Hernandez]
  5. La Perla [C. Curet Alonso]
  6. Ella No Merece Un Llanto [Bobby Capó]
  7. Angelica [Plácido Acevedo]


  • Lead Vocals, Claves, Maracas, Produce : Ismael Rivera
  • Piano, Music Director, Arrange : Javier Vazquez
  • Coro : Adalberto Santiago, Héctor Lavoe, Nestor Sanchez, Rubén Blades
  • Bass [Bajo] : Victor Venegas


2025年12月7日日曜日

Live at Yankee Stadium / Fania All Stars (1975)

1973年のライブです。
N.Y. サルサですので、本場 N.Y.。
Fania が一番盛り上がったのが70年代前半ですので、Yankee Stadium は大興奮だったことでしょう。

8月の暑い夜に4万人が集まりました。
ただ話によると、観衆が傾れ込んでライブ自体は30分程度で打ち切られたと言います。
グランドにアリーナ席は設けられてなかったでしょうから、スタンドからだと遠いですしね。
プエルト・リコで11月に、同じフォーマットでライブを行いますが、実はこのアルバムはプエルト・リコでのライブと混合です。
クレジットに表記されていないし、ちゃんと聴き比べてないんで正確には分かりませんが、半分くらいはプエルト・リコとちゃうかな。
それを堂々と "Live at Yankee Stadium" と言い切ってしまうあたり、サルサのいかがわしさが垣間見れますね。

プエルト・リコのライブは、それ単独でも聴くことができます。こちらも素晴らしいライブ・アルバムです。
ビデオもありますが、こちらも N.Y. とプエルト・リコの混合。ライブ開始の時に一人一人が入場してくるあたり、やっぱオール・スター・グループですね。

それにしても、Fania All Stars 自体はレーベル所属アーティストの混成集合体のはずですが、この一体感は何でしょう。
いくつかの素晴らしいライブ・アルバムを残してくれていますが、どれも水準が高く、歴史的名演奏ばかりです。
それぞれの技量が高く、主催者の Johnny Pacheco が素晴らしい力でまとめているのはもちろんですが、多くのメンバーが絶頂期にあったことと、サルサのグルーブを完全に共有していることが大きいんじゃないかな。

ライブのハイライトの一つは、#5 "MI GENTE"、LP だと Vol.1 の B 面最後になります。
これはプエルト・リコでのものになりますが、Hector Lavoe の若々しいヴォーカルが効いた Johnny Pacheco の曲ですが、Hector のノリがすごい。ビデオでは、途中でジャケットを脱いで、終盤のコール&レスポンス(コロ&カンタ)は大盛り上がりです。


  1. Que Rico Suena Mi Tambor
    • Vocals : Ismael Miranda
    • Written by Ismael Miranda
    • Arranged by Bobby Valentin
    • Timbales : Nicky Marrero
  2. Soy Guajiro
    • Vocals : Santos Colon
    • Written by Ismael Miranda
    • Arranged by Bobby Valentin
    • Tres : Yomo Toro
  3. Diosa Del Ritmo
    • Vocals : Celia Cruz
    • Written by Johnny Pacheco
    • Arranged by Bobby Valentin, Johnny Pacheco
  4. Pueblo Latino
    • Vocals : Pete "Conde" Rodriguez
    • Written by C. Curet Alonso
  5. Mi Gente
    • Vocals : Hector Lavoe
    • Written by Johnny Pacheco
    • Arranged by Bobby Valentin, Johnny Pacheco
  6. Hermandad Fania
    • Vocals : Bobby Cruz
    • Written by Bobby Cruz, Ricardo Ray
    • Arranged by Ricardo Ray & Bobby Cruz
    • Piano : Ricardo Ray
    • Timbales : Nicky Marrero
  7. Bemba Colorá
    • Vocals : Celia Cruz
    • Written by José Claro Fumero
    • Arranged by Bobby Valentin
  8. Mi Debilidad
    • Vocals : Ismael Quintana
    • Written by Ismael Quintana
    • Arranged by Bobby Valentin
  9. Echate Pa'llá
    • Vocals : Justo Betancourt
    • Written by Johnny Pacheco
    • Arranged by Bobby Valentin, Johnny Pacheco
    • Tres : Yomo Toro
  10. Congo Bongo
    • Vocals : Cheo Feliciano, Hector Lavoe
    • Written by Heny Alvarez, Larry Harlow
    • Saxophone : Manu Dibango


  • Bass : Bobby Valentin
  • Bongos, Percussion : Roberto Roena
  • Conductor, Percussion : Johnny Pacheco
  • Congas : Ray Barretto, Mongo Santamaria
  • Cuatro : Yomo Toro
  • Piano : Larry Harlow
  • Timbales : Nicky Marrero
  • Trombone : Barry Rogers, Lewis Kahn, Willie Colón
  • Trumpet : Luis "Perico" Ortíz, Ray Maldonado, Roberto Rodríguez, Victor Paz
  • Recording Director : Johnny Pacheco
  • Producer : Jerry Masucci, Larry Harlow


Recorded Live at Yankee Stadium in New York on August 23, 1973
Recorded Live at Coliseo Roberto Clemente Stadium in San Juan, Puerto Rico on November 13, 1973