"This is my thing" という意味だそうです。
ラテンに特化した Tico レコードから出ていますが、Tico は1974年に Fania に買収されていますので、ディストリビュートは Fania になります。
当時 Ismael Rivera は、Fania が鳴物入りで1973年に契約を獲得した Celia Cruz に次ぐ高給だったそうです。それまでの実績がありますからね。
Ismael Rivera はプエルトリコでレンガ職人の家の長男として生まれ、靴磨きをしながらレンガ職人を目指していたそうです。音楽が好きで、親友の Rafael Antonio Cortijo とよく歌を歌っていた関係で、後に Cortijo がアメリカで結成したバンドでリードシンガーとして呼ばれます。
曲作りの才能があった彼は、作曲家としても成功します。
1987年に56歳で亡くなった彼としては、このアルバムはソロとしての後期の作品になります。
流行に乗らず、ステディなラテン・ミュージックをストレートに表現しているところに好感が持てます。
基本はサルサなんでしょうが、プエルトリコのボンバも入っているんでしょう。
サルサ界の成功したヴォーカリスト達とは明らかに一線を画したヴォーカル・スタイルは独特です。
Héctor Lavoe や Ismael Miranda、Cheo Feliciano のようなハイ・トーンではなく、ナチュラル・トーンがホントいい感じなんですよね。
このアルバムでは、彼ら Fania のスーパースターがバックを務めています。Héctor Lavoe、Rubén Blades、Adalberto Santiago、Nestor Sanchez。コロ、と言うのかな、コール&レスポンスの。トーンがよく合っています。
僕が Ismael Rivera を初めて聴いたのはいつの頃だったか。1975年の "Feliz Navidad" を LP で聴き、すぐに大好きになりました。何で "Feliz Navidad" を聴くことになったのかは今となっては覚えていません。
その後聴いたアルバムはどれも素晴らしいものでした。
もちろん、このアルバムも素晴らしい。
- Las Caras Lindas [C. Curet Alonso]
- Comedia [Plácido Acevedo]
- De Medio Lao [Javier Vazquez]
- A Medias No [Mario Hernandez]
- La Perla [C. Curet Alonso]
- Ella No Merece Un Llanto [Bobby Capó]
- Angelica [Plácido Acevedo]
- Lead Vocals, Claves, Maracas, Produce : Ismael Rivera
- Piano, Music Director, Arrange : Javier Vazquez
- Coro : Adalberto Santiago, Héctor Lavoe, Nestor Sanchez, Rubén Blades
- Bass [Bajo] : Victor Venegas
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