「時空を超えて騒げ! 90年代から現代、海を超えてごちゃ混ぜに! 全人類の心を躍らせるアルバム。」というコンセプトだそうです。
「90年代」というのはよく理解できませんでしたが、彼らは Beastie Boys が大好きだそうで、そこから90年代、というのが出てきてるみたいです。と聞いても、僕は Beastie Boys を通って来てないので、そう言われても分からないんですけどね。
ただ、Rip Slyme 調の曲もあり、それも90年代を後押ししてるみたいですが、でも Rip Slyme はもっと後か。
そういえば、僕の大好きな Adidas の Campus は Beastie Boys が広めたので、親近感はあるかも。同じ Def Jam の Run-D.M.C. が オール Adidas だったのに乗っかったのかな。
「海を超えて」というのは、海外アーティストとのコラボが何曲かあるからです。
アメリカのラッパー MadeinTYO との #10、フロリダ南部拠点のヒップホップグループ South Strip のメンバー Coolboi との #11、フィンランドのDJ/プロデューサー Rony Rex との #12 がそれですね。
いずれも、CLWP らしさから少し外れた感じで、違う味わいを出すのには成功しています。
アルバム全体としては、ポップだけどオルタナティブ、オルタナティブ・ポップって感じかな。
メンバー(Whoopies1号、2号)はドラムスとベースですが、サウンドはキーボード・サウンドです。
電子音、ゲーム音なんかが表に出てますが、意外とトロンボーン、ピアノ、ギターなんかもフィーチャされてて、凝っていると言えば凝ってる音になってます。
ヒップ・ホップをベースにしながら、キャッチーなメロディを混ぜてる感じかな。
アルバムからの先行シングルとなった #5 なんかはハード系のギターが全面に出てて、UKロックを意識したみたいです。
先に触れた Rip Slyme 調の曲 #3 は、まんまやん、と思いましたが、本人 PES も参加しているのが面白いです。この曲は BPM を落としたバージョンが最後に入ってますが、僕はピアノ入りのこっちの方が好きです。MV のエンド・クレジット用に編集したものだと思います。これはパチスロの曲なんかな。僕はやらんからよく分からんけど。
アップ・テンポよりもミドルの方がいい感じで、一番のお気に入りは、#1 です。ゆるい感じというか、そこそこやってればいい、的なのと曲調が合ってるんでしょうね。
素晴らしいと思うのは、ヴォーカル Chi- のワード・センスと歌い方です。リズムに合った言葉を選び、リズムに最適の発声をする。歌詞は決してポップではなく、それがオルタナ感を出してます。ゲームやパチスロは共感しませんが、違う世界を生きてる感がします。
本人、もっと多くの人に聞いてもらいたい、と思っていて焦りもあるようですが、このオルタナ感とポップの両立がちょうどいいバランスで完成しているように思います。これからどう進んでいくのか。
- So-so Life
- Growing
- Ready Year feat. テークエム
- Cranky
- Donkey Song
- Sleepy Monkey
- Flower
- Secret March
- REACH feat. PES
- I Know feat. MadeinTYO
- Can't Hold Back
- Cookie Junkie
- Tin Toy
- REACH feat. PES (End Credits Edit)
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