Bill Withers が亡くなりました。"Lovely Day", "Lean on Me" は素晴らしい名曲です。
"Lean on Me" を初めて聴いたのは、Club Nouveau のバージョンで、"Lovely Day" は "The Bodyguard" のサントラでした。どちらも今も大好きですが、曲がいいから誰がカバーしてもいいアレンジになる。もちろん Bill Withers のオリジナルも最高です。
というわけで、Bill Withers のカバーアルバムを出している José James です。
Blue Note とたもとを分かち、自身のレーベルからの再出発の第1段。Blue Note からの1st "No Beginning No End" に "2" をつけ、新たな門出のタイトルとしています。もちろんこれは特別なことでないという意味も込めて。
2曲目 "You Know What It Do" は Prince へのトリビュートらしいですが、いきなり「イチ、ニイ、イチ、ニイ、サン、シー」で始まるので、びっくりしてしまいました。最後の "Oracle" では高尾山での自然録音が生かされているようですし、かなり日本に特別な感覚を持っているんでしょうか。
"Just the Way You Are" のカバーはイマイチですが、全体的には、ダークな Rap, R&B が全盛の今、好感が持てます。
Roberta Flack と Donny Hathaway は当時のニュー・ソウルと言われる音楽運動の中では、かなり近い音楽性を持っていると思うので、ベスト・マッチだと思います。
Roberta Flack の音楽は、それまでのいわゆる黒人音楽、Black Music のカテゴリーからはかなり逸脱した、リリカル、フォーキー、クラシカルなものなので、その当時の人は驚いたことでしょう。
The Beatles 以降のロックの隆盛とともに、R&B ×ロック、ジャズ×ロック、ラテン×ロック、クラシック×ロックの掛け算ムーヴメントが起こり、一気にポピュラー・ミュージックの可能性が広がりました。Roberta Flack の音楽はその一形態であり、残念ながら十把一絡げにニュー・ソウルにカテゴライズされてしまいましたが、かなりユニークです。
Roberta Flack 自身はあまり曲を書かないので、当然アルバムも他人の曲、あるいはカバーが中心になります。
このアルバムでは、Carole King の "You've Got a Friend" や "Where Is the Love" あたりが有名ですが、僕は黒人アイデンティティーを強調した、"Be Real Black for Me" や "I (Who Have Nothing)" が好みです。Nina Simone にも通ずるところがあります。
それと、"You've Lost That Lovin' Feelin'" ですよね。僕の世代では、なんと言っても、Hall & Oates のカバーですが、この The Righteous Brothers の名曲を見事に自分流にアレンジしているのは素晴らしいです。