Summer Walker のデビュー・アルバム。 2018年に発表したミックステープ "Last Day of Summer" と、 Drake との "Girls Need Love" のリミックスがヒットした後、満を持してのアルバム発表でした。
このアルバムからは、London on da Track がプロデューサーとなり、より色合いが鮮明になりました。London on da Track も同じアトランタなんですね。 90年代 R&B へのオマージュに加えて、抑揚のない平坦な曲調。今風です。 Bryson Tiller, Usher, 6lack, PartyNextDoor, A Boogie wit da Hoodie, Jhené Aiko といったゲストも色合いを象徴しています。
Usher と共演した "Come Thru"、Bryson Tiller との "Playing Games"、A Boogie wit da Hoodie との "Stretch You Out" がシングル・カットされてて、それぞれ素晴らしい出来ですが、これ以外も含めてアルバム全体としての仕上がりが素晴らしい。
このアルバムはスウェーデンに渡り、地元の楽団と録音したもの。全て Thad Jones の曲です。 ドラムには盟友の Mel Lewis もついて来ていますが、この後 Thad はコペンハーゲンに拠点を移し、 Mel Lewis とのオーケストラは中心を失うことになってしまいます。Lewis はそのことを予感していたのかどうか。
ヴォーカル曲も結構多く取り上げていて、これもなかなか素晴らしい。ライブの定番だった "On Broadway" はなんと10分超。表題曲とあわせて2枚組LPのA面を2曲で埋めています。後半のリズムパターンのループが盛り上がりがあり、最後にドラムの Harvey Mason とパーカッションの Ralph MacDonald を紹介しています。 その年に録音した "The Greatest Love Of All" もいいですね。もちろん Whitney のカバーの方が有名でかつ完成度も高いですが、一回スローダウンするパートなんかは Benson のオリジナルを踏襲してるんですね。
"Ode To A Kudu" はギターソロが全面に出たスローナンバー。じっくり聴かせます。 Neil Larson の "Windsong" もギターがきれいです。 最後は Ronnie Foster らしく、キーボードが中心のメロウな曲。サビ部分はギターですが、こういう曲で締めくくるところが、バンドとしての成熟度を感じさせます。 Ronnie Foster の紹介でアルバムは締め括られます。