西アフリカ、マリの歌手 Oumou Sangaré (ウム・サンガレ) の最新アルバムです。
Oumou Sangaré はワスル音楽の第一人者ですが、ワスル音楽とは、主に女性によって演奏される西アフリカのポピュラー音楽の一種です。歌詞の中で繰り返し出てくるテーマには、出産、多産、一夫多妻制などが含まれるようで、 Oumou Sangaré もフェミニズムの意味から歌詞に多用しているようです。
使われる楽器には、ソック、ジャンベ・ドラム、カメレ・ンゴニ(6 弦ハープ)、カリニャン(金属管パーカッション)、ボロン(4 弦ハープ) などがあるようですが、正直アフリカの楽器には詳しくないのでどれもよく分かりません。
このアルバムでは、カメレ・ンゴニの奏者 Mamadou Sidibé と共作の曲もいくつかあります。
カメレ・ンゴニはヤギの皮を張ったヒョウタンのボディに12本のナイロン弦が張ってある弦楽器で、どうもできてから60年ほどの新しい楽器のようです。ブルーズ色が強く、このアルバムの色合いを決めているように思います。
"Timbuktu" というのはマリのニジェール川流域にある都市の名。
サハラ西部を活動域とする遊牧民トゥアレグ族の都市ですが、中世に栄えたようです。トゥアレグ族というのは青い民とうので見たことがあります。青いターバンと服が鮮やかですよね。
ここでの Sangaré の歌声は、日本の民謡とかなり近いものがあります。民族音楽というのは何かしら共通項があるんでしょうね。ンゴニと三味線が音色が似ているということもあるんでしょう。
アフリカン・ポップではない、現代の西アフリカ音楽を感じられる一枚です。
- Wassulu Don
- Sira
- Degui N'Kelena *
- Gniani Sara
- Timbuktu *
- Sarama
- Kanou
- Demissimw
- Kêlê Magni
- Dily Oumou
- Sabou Dogoné
- All song written by Oumou Sangaré, except * by Mamadou Sidibé & Oumou Sangaré
- Ngoni : Mamadou Sidibé
- Djembe : Adama Diarra
- Dobro : Pascal Danaë
- Balafon : Bala Kouyate
- Soubassophone : Rafgee
- Drums : Baptiste Brondy
- Percussion : Abou Diarra, Baptiste Brondy, Mamadou Sidibé, Nicolas Quéré, Pascal Danaë, William Calhoun
- Slide Guitar : Pascal Danaë
- Guitar : Pascal Danaë, Rob Coltun
- Banjo : Cheick Diabata
- Bass : Guy Nsangué, Laurent Vernerey
- Keyboards : Eliéser Oubda, Mamadou Sidibé, Nicolas Quéré, Pascal Danaë
- Moog Synthesizer : Nicolas Quéré, Pascal Danaë
- Piano : Nicolas Quéré, Pascal Danaë
- Clarinet : Nicolas Quéré
- Flute : Diarra Moussa Saifal
- Violin : David Coltun
- Backing Vocals : Emma Lamadji, Mamadou Sidibé, Pascal Danaë
- Producer : Oumou Sangaré, Nicolas Quéré, Pascal Danaë
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