2024年2月18日日曜日

In the Heart of the Moon / Ali Farka Touré & Toumani Diabaté (2005)

マリの首都バマコにあるホテル・マンデ。その最上階の「バマコの屋根」という会議室で録音されたそうです。
と言っても、現在の写真で見る限り3階建てです。
ジャケットは、その会議室から見える眺望、ニジェール川の風景を写していると思われます。この風景自体、そんなに高い所からじゃなさそうですもんね。

サウンドは Ali Farka Touré のギターと、Toumani Diabaté のコラが中心です。
コラというのは西アフリカの伝統弦楽器です。
ギターはあくまで伴奏に徹していて、主役はコラ、という感じですかね。ハープと三味線が合わさったような、独特の綺麗な音色です。
そして時々、ベースやパーカッション。ほぼ気づかないくらい。Ry Cooder 親子も参加しています。

この絶妙なアンサンブルを、リハーサルなしでセッションしたというから驚きです。


  1. Debe [Ali Farka Touré & Toumani Diabaté]
  2. Kala [Toumani Diabaté]
  3. Mamadou Boutiquier [Toumani Diabaté]
  4. Monsieur le Maire de Niafunké [Toumani Diabaté]
  5. Kaira [Ali Farka Touré & Toumani Diabaté]
  6. Simbo [Ali Farka Touré & Toumani Diabaté]
  7. Ai Ga Bani [Ali Farka Touré]
  8. Soumbou Ya Ya [Ali Farka Touré & Toumani Diabaté]
  9. Naweye Toro [Ali Farka Touré & Toumani Diabaté]
  10. Kadi Kadi [Ali Farka Touré]
  11. Gomni [Ali Farka Touré]
  12. Hawa Dolo [Ali Farka Touré]


  • Ali Farka Touré : guitar, vocal (1, 7)
  • Toumani Diabaté : kora
  • Ry Cooder : Kawai piano (3, 7), Ripley guitar (12)
  • Sekou Kanté : bass guitar (7, 8, 9)
  • Orlando "Cachaíto" López : bass guitar (11, 12)
  • Joachim Cooder : percussion (3, 5, 11)
  • Olalekan Babalola : percussion (4, 11)
  • James Thompson : shaker (5)


Recorded at Hotel Mandé, Bamako, Mali, July 2004.
Additional recording at Sound City Studios, Los Angeles, Studio Bogolan, Bamako, Egrem Studios, Havana. Mixing and mastering at Livington Studios, London.


2024年2月10日土曜日

Black Diamond / Angie Stone (1999)

1961年生まれですから、僕よりだいぶ年上です。このアルバムを出したときは37歳。
ベテランシンガーの初ソロ、ということになりますが、圧巻の歌ではあるものの、サウンドはかなり攻めてまして、ベテラン然としてないのが素晴らしい。
しかも、作曲でアーティストに曲提供したり、プロデュースできたり、ということなので納得です。

いわゆるネオソウルになるんでしょうが、その中でも D'Angelo に近く、非常にクールなサウンドがかっこいい!
D'Angelo に曲も提供してますし、D'Angelo はこのアルバムにも参加しています。

一方で、"Man Loves His Money" ではキャッシュレジの音を効果的に入れてたり、"Love Junkie" でのワウワウギターを上手く使ってたりと、一筋縄ではいかないところも見せています。
Marvin Gaye の "Trouble Man" もいい感じ。そんなに捻りはないんですが、オリジナルの良さをさらに引き延ばしているように思います。
作曲できるのに、全曲自分の曲じゃなく、人の曲も歌っているあたり、サウンド作りと歌に自信ありなんですかね。

既に10代の娘がいるらしく、"Diamond" というのは娘の名前からとっているらしいです。


  1. Freedom (Intro)
    • Produced by Angie Stone
    • Written by A. Stone
  2. No More Rain (In This Cloud)
    • Produced by Angie Stone
    • Written by B. Williams, A. Stone, G. Chambers, J. Weatherly
  3. Green Grass Vapors
    • Produced by Aaron "Freedom" Lyles, Angie Stone
    • Written by A. Lyles, S. Bolton
  4. Everyday
    • Produced by Russell Elevado
    • Written by A. Stone, D'Angelo
  5. Coulda Been You
    • Produced by Angie Stone, Phil Temple, Rex Rideout
    • Written by A. Stone, P. Temple, R. Rideout, S. Aiken
  6. Visions
    • Produced by U-Neek Entertainment
    • Written by J. Lind, M. White, T. Middleton, V. Davis Jr.
  7. Life Story
    • Produced by Gerry DeVeaux, Cutfather & Joe
    • Written by C. Ross, G. DeVeaux
  8. Just A Pimp
    • Produced by Aaron "Freedom" Lyles, Angie Stone
    • Written by A. Lyles, S. Bolton
  9. Trouble Man
    • Produced by Aaron "Freedom" Lyles, Angie Stone
    • Written by M. Gaye
  10. Bone 2 Pic (Wit U)
    • Produced by Ali Shaheed Muhammad
    • Written by A. S. Muhammad, A. Stone, C. Alford
  11. Man Loves His Money
    • Produced by Aaron "Freedom" Lyles, Angie Stone
    • Written by A. Lyles, S. Bolton
  12. Love Junkie
    • Produced by Aaron "Freedom" Lyles, Angie Stone
    • Additional arranged by A. Lyles
    • Written by A. Stone
  13. Black Diamonds & Blue Pearls (Interlude)
    • Produced by Angie Stone
    • Written by A. Stone
  14. Heaven Help (Bonus Track)
    • Produced by Gerry DeVeaux
    • Written by G. DeVeaux, T. Britten
  15. Don't Wanna Ride Without You (Hidden Track)
    • Produced by Angie Stone
    • Written by A. Stone


  • Musician : Chalmers "Spanky" Alford, Craig Ross, D'Angelo, Iran, Joe Quindy, Jonas Krag, Lenny Kravitz, Joe Belmaati
  • Backing Vocals : Gemini, Gerry DeVeaux, Juliet Roberts, Sekou Aiken, Stephanie Bolton, Tenita Jordan Dreher
  • Executive Producer : Angie Stone, Gerry DeVeaux, Peter Edge

2024年2月4日日曜日

フェイクワールドワンダーランド / きのこ帝国 (2014)

これ以前のきのこ帝国を聴いてないので知らないのですが、このアルバムから少しポップに路線変更した模様。
「爆音」がなくなったとのことですので、それまでは爆音路線だったのか?

シングルが評判良かった #1「東京」を起点に曲を作ったり、昔からの曲を集めたりしてできたアルバムのようです。
発展途上感が強く、メロディとアレンジが難しい感じの曲もいくつかあります。美しいメロディだと思っていたら突然ヘビーな感じになったり、マイナーな曲調に変わったり。

そんな中で出色の出来は #2「クロノスタシス」です。
繰り返すギターリフとコーラスが同じメロディで、リラックスした歌詞と相まっていい感じ。
ビールの「350ml」を「スリー・ファイブ・オー・エム・エル」と言うあたり、新しいですね。
同じバースで歩く速度を「BPM83」と言っているのもいいです。この曲はブロックごとにBPMを変えることをやってるらしいのですが、1つ目のサビが「BPM83」だそうです。

他にもフォーク・チューンがあったり、椎名林檎調の曲があったり、ダークな曲があったりと、なかなか色とりどりで飽きさせてくれません。なんとインスト曲も2曲入ってます。

少し原石的なところはありますが、これから、という勢いを感じる一枚です。


  1. 東京
  2. クロノスタシス
  3. ヴァージン・スーサイド
  4. You outside my window
  5. Unknown Planet
  6. あるゆえ
  7. 24
  8. フェイクワールドワンダーランド
  9. ラストデイ
  10. 疾走
  11. Telepathy/Overdrive


  • Bass 谷口滋昭
  • Vocal, Guitar 佐藤千亜妃
  • Drum 西村“コン”
  • Guitar あーちゃん

2024年1月28日日曜日

Boneyard / Jim McNeely (2007)

 
一般的には Jim McNeely のアルバムということでしょうが、トリオのアルバムで、実際ジャケットの表記は3人の併記です。
ピアニスト Jim McNeely、ベース Kelly Sill、ドラム Joel Spencer のシンプルな構成のトリオで、ピアノトリオらしい引き締まった演奏を聴かせてくれます。

Jim McNeely はビッグバンドの作曲家でもあり、アバンギャルドの演奏も得意としているようですが、ここでの演奏はいたってストレートアヘッド。

自身の作曲した曲(Jim McNeely、Kelly Sill)の他、 Dizzy Gillespie、Dave Brubeck、Wayne Shorterなどの曲も取り上げています。

"Boneyard" というのの意味を考えたんですが、どうもイリノイの川の名前らしい。3人が出会ったイリノイという場所が起点となったアルバムだということでしょう。

先日経済界の集まりに柄にもなく出てみたんですが、静かなスピーチの中、iPhone のスピーカーでこのアルバムをずっと再生してしまってました。まさか自分の iPhone から音が出てたなんて!
でもその場の BGM として非常にオシャレでいい感じだったと思います。そんなサウンドです。


  1. Speak Low
  2. Con Alma [Dizzy Gillespie]
  3. In Your Own Sweet Way [Dave Brubeck]
  4. For Many [Jim McNeely]
  5. Fe Fi Fo Fum [Wayne Shorter]
  6. A Sense Of Fairness [Kelly Sill]
  7. Naomi [Kelly Sill]
  8. Ernie Banks [Jim McNeely]
  9. In The Wee Small Hours Of The Morning [Bob Hilliard, David Mann]


  • Bass : Kelly Sill
  • Drums : Joel Spencer
  • Piano : Jim McNeely

2024年1月20日土曜日

Jordan: The Comeback / Prefab Sprout (1990)

Prefab Sprout の頂点とみなされる5th.アルバム。

トータル時間が64分を超え、当時のLPとしては破格の長さだったはずです。おそらく限界近く、音も最高とは言えなかったんじゃないでしょうか。そういう意味では、CD時代あるいはダウンロード、サブスク時代がこのアルバムにとってはいい時代になったと思います。当時CDは主流になりつつあったと思いますが。ちなみに僕が初めてCDプレーヤーを手に入れたのが1989年1月でした。

全19曲は、"Straight pop"、"Elvis Presley"、"Love songs"、"Death and fate" という4つのコンセプト・パートに分かれるという独特の作りとなっています。

タイトルの "Jordan: The Comeback" は "Elvis" パートで、1977年に亡くなったプレスリーがまだ生きていて、ネバダの砂漠で隠遁生活を送っていると想像しているというもの。日本語表記が「ヨルダン」になっているのは、ヨルダン川も題材になっているからです。
僕にはちょっと想像できませんが、この時代のミュージシャンにとってはまだ Elvis の存在は大きかったんでしょうね。

独特の歌詞世界とシンクロするように、サウンドはなんというかロマンチック・ポップ。
アコースティック、コーラス、シンセの程よい融合、Paddy McAloon の中性的なヴォーカルが活きてます。
プロデューサーは Thomas Dolby です。80年代のシンセを使ったソロ曲とは違い、奇をてらわずに Prefab Sprout らしさを表現していると思います。

"Looking for Atlantis"、"Machine Gun Ibiza"、"Jordan: The Comeback" などの佳曲がちりばめられていますが、シングルとしてはそれほどヒットしていません。

アルバムとしては、コンセプチュアルさが評価され、"Pet Sounds"、"Sign o' the Times"、"White Album" などと比較されることがあるように、高い評価を得ています。


"Straight pop"#1-5, "Elvis Presley" #6-9, "Love songs" #10-14, "Death and fate" #15-19
  1. Looking for Atlantis
  2. Wild Horses
  3. Machine Gun Ibiza
  4. We Let the Stars Go
  5. Carnival 2000
  6. Jordan: The Comeback
  7. Jesse James Symphony
  8. Jesse James Bolero
  9. Moon Dog
  10. All the World Loves Lovers
  11. All Boys Believe Anything
  12. The Ice Maiden
  13. Paris Smith
  14. The Wedding March
  15. One of the Broken
  16. Michael
  17. Mercy
  18. Scarlet Nights
  19. Doo Wop in Harlem


Prefab Sprout

  • Paddy McAloon
  • Martin McAloon
  • Wendy Smith
  • Neil Conti

Additional musicians

  • Luís Jardim – percussion
  • Judd Lander – harmonica (on "Looking for Atlantis")
  • Jenny Agutter – spoken word (on "Wild Horses")
  • The Phantom Horns – horns (on "Carnival 2000")

Produced by Thomas Dolby

2024年1月13日土曜日

Life After Love, Pt.1 / Victoria Monét (2018)

父親がフランス人なんで Monét なんですね。うらやましい名前です。

エンターテインメント系のSNS、MySpace で Rodney Jerkins とつながり、この道に入ったようです。今どきですねぇ。
ソングライターとして活動していた彼女が初期に出した EP のうちの1つがこのミニアルバム。

"Pt.1" とあるように "Pt.2" も同じ時期に出していて、じゃあアルバムにすればええやん、と思いますが。

Cool なサウンドは Rodney Jerkins ゆずりか。

思った以上にフックのある曲はありませんでした。
そんな中でも、"Freak" は唯一いい曲だなあと思います。

この後の活躍はすばらしい。


  1. Intro
  2. Wish I Never Met You
  3. Freak
  4. No Good
  5. Water Fall Out of Love
  6. Next Thing: Bet You Didn't Know
  7. Ten New Friends
  8. Let Her Go
  9. Open Your Eyes (Interlude)

2024年1月6日土曜日

Over The Rainbow / SUKISHA x Kiki Vivi Lily (2019)

世界は「コロナ前」と「コロナ後」に分かれてしまったような気がします。
このミニアルバムは、コロナ前。と言っても、12月に出たので、コロナ直前ですね。
コロナでアルバム発表パーティをやる予定が流れて、コロナ後の2023年に行われたとのこと。

一応10曲入ってるのに「ミニ」アルバムというのは、歌詞付きの曲の間に、1分程度のインタールードが入るという構成になっていることと、最後10曲目はリミックスバージョンだから。
実質4曲ですが、これがまた全曲レベルが高い。いい曲ばかりです。
全曲 SUKISHA の作詞作曲。Kiki Vivi Lily との相性バッチリです。
ライト R&B の流れるような曲調に、無理やり詰め込んだ歌詞。それを歌いこなすスウィートヴォイス。

さりげなく "Mother Ship Connection" が歌詞に出てくるあたり、侮れません。

インタールードは次の曲のイントロダクションになっていて、
"Departure" → "Rainbow Town" へ
"The Summer Storm ...ing"  → "Blue in Green" へ
"Falling Asleep" → "Pink Jewelry Dream" へ
"Winter Stroll" → "Gray Spring" へ
そして最後 "Destination" へ
と繋がっています。

また、色がコンセプトで、"Rainbow” "Blue in Green" "Pink" "Gray" と繋がって行っています。

もう一度やってくれたらいいのに。


  1. Departure
  2. Rainbow Town
  3. The Summer Storm ...ing
  4. Blue in Green
  5. Falling Asleep
  6. Pink Jewelry Dream
  7. Winter Stroll
  8. Gray Spring
  9. Destination
  10. Rainbow Town (Tofubeats Remix)


  • Compose, Lyrics, Arrange : SUKISHA
  • Vocals : Kiki Vivi Lily
  • Artwork : Shota Nemoto

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