2017年6月24日土曜日

Emotion / Papa Wemba (1995)

アルバムジャケットで Papa Wemba が着ているのは、ユニオンジャックのパーカー。決意のほどがうかがえます。
インターナショナル・マーケットでの成功を目標にパリで活動していた Papa Wemba の転機となったアルバムです。

1989年に Peter Gariel が作った REALWORLD レコードからの2枚目のアルバムになりますが、彼はここで2つの大きな変革を決断します。
1つは Pascal Lokua Kanza の起用で、曲作りとヴォーカルスタイルに変化が現れました。
もう1つは アメリカのプロデューサー Stephen Hague の起用です。1980年代に、Pet Shop Boys, Malcolm McLaren, Orchestral Manoeuvres in the Dark, New Order などのイギリス勢と仕事をしています。Stephen Hague のプロデュースで、サウンドがグッとポップになりました。

このアルバムは彼の大きな転機となったとともに、大きなチャレンジの軌跡でもあります。
「25年歌ってきましたが、このアルバムは音楽的方向性がトータルに違っています。私は聴衆のリアクションが心配です。これはエモーショナルな時間です。だからこのアルバムを "Emotion" と呼ぶことになりました」と Papa Wemba は言っています。

残念ながら、 Papa Wemba は昨年コートジボアールのステージで倒れて、66才で亡くなりましたが、彼のハイトーンヴォイスとサウンドはこの先も忘れられないでしょう。

2017年6月11日日曜日

Automaton / Jamiroquai (2017)

7年ぶりだそうですが、僕自身はもう10数年聴いてませんでした。
したがって、前作までは知りませんが、今作の第一印象は「エレクトリックやなぁ」というものです。

本人は意識しているかどうかわかりませんが、 Daft Punk の影響が感じられます。Daft Punk の中でも特に、 Pharrell Williams や Nile Rodgers と一緒に作った "Random Access Memories" に寄っています。 "Random Access Memories" でも "Giorgio by Moroder" という曲がありましたが、 Daft Punk に寄っているというよりは、互いに Giorgio Moroder を意識しているから似通ってきたのかもしれないなあとも思います。

エレクトリック+ダンス・ディスコ+ファンク。いい線行ってます。
"Shake It On"、"Cloud 9"、"Dr Buzz" あたりがいいですね。

2017年6月3日土曜日

youth / 竹原ピストル (2015)

住生のCMは強烈でしたね。思わず聴いてしまいました。

ブルーハーツのようでもあり、吉田拓郎のようでもあり、スピードのあるコアパンクのようでもあり。

じゅうじか、十字架、十時か。この語呂合わせも好きですが、午前2時も時間です。

声がかっこよくて、それを活かすメロディとサウンドがばっちり合ったときに、いい曲になるんでしょうね。「よー、そこの若いの」なんてまさしくそんな曲じゃないでしょうか。

「高円寺」のように独白フォークもいいです。「月夜をたがやせ」のレゲエもいいです。

2017年5月29日月曜日

Ship Ahoy / The O'Jays (1973)

アフリカからの奴隷船を描いたのが表題曲です。
まるで、Roots のようです。小学校のときはやったよなぁ。
9分を超える大作で、このアルバムの核心となっています。

一方で、このアルバムの中のハイライトの曲はラブソングです。
"Now That We Found Love", "This Air I Breathe" は名曲ですね。

前作 "Back Stabbers" に続くフィリー・ソウルの傑作で、それに社会性を加えたような感じですかね。

2017年5月21日日曜日

Feats Don't Fail Me Now / Little Feat (1974)

1曲目の "Rock & Roll Doctor" からノック・アウトです。
サザン・ロックでありながら、根っからのウェスト・コースト。
僕はリアル・タイムでは知らないですが、そりゃカッコ良かったでしょうよ。
なんてったってスライド・ギターですから。

前作 "Dixie Chicken" で完成の域に達したレイド・バック & ニュー・オリンズ路線ですが、それをバンド的に発展させたのが本作と言えるのではないでしょうか。Lowell George が少し控えめになって、他のメンバーが前に出てきた感じです。バラエティに富んでいる分、聴きごたえがあります。

僕が初めて Little Feat を聴いたのは、 "Sailin' Shoes" で、 Robert Palmer の影響でした。同じくサザン路線を踏襲した "Sneakin' Sally Through the Alley" の1曲目が "Sailin' Shoes" のカヴァーでしたから。

それにしても、Neon Park 作のこのへんてこなジャケットは、 1971年の Ry Cooder "Into the Purple Valley" と何か関係あるのでしょうか?

2017年5月14日日曜日

King of Latin Soul / Joe Bataan with Los Fulanos (2009)

サルサ、ラテンというよりは、ロック、R&Bに近い感じがします。

ブーガルー界の大御所、 Joe Bataan が、スペインのラテン・ファンクバンド Los Fulanos をバックに、かつての自身の名曲をセルフ・カヴァーしています。
オリジナルにはオリジナルの良さがあるのですが、こちらはこちらで、カッコいいです。
少しずつ現代風にアレンジして、エッジが立っております。

"Subway Joe"、"Mestizo"、"Johnny's No Good"、"Special Girl"、"Rap-O-Clap-O" なんかは、こちらの方がフィール・グッドです。 Gil Scott-Heron のカヴァー "The Bottle" もよし。

ラテンとロックとR&Bの中間あたりで、ふわふわと浮遊している、そんな立ち位置に自分を見出しているのでしょうか。いい立ち位置です。

2017年5月2日火曜日

Journey Through the Secret Life of Plants / Stevie Wonder (1979)

環境ドキュメンタリー小映画「The Secret Life Of Plants」のサウンド・トラックとして製作されましたが、映画自体は公開されなかったようです。

サウンド・トラックらしく、いくつかの曲は(特に前半)インスツゥルメンタルですし、驚くことに日本の唱歌のようなものも入っています。そのあたりが、他の Stevie 作品と大きな相違があり、評価を分けているところなのでしょう。
前作 "Songs in the Key of Life" から3年待たされたファンとしては、「なんじゃこれは」という感覚だったのかもしれません。

そんな中でも、 "Send One Your Love" のような傑作を混ぜてくることろがスゴイですよね。
Syreeta Wright の歌声もあざやかな曲もいくつかあります。