2024年10月6日日曜日

ROUND 12 / paris match (2020)

paris match はやはり、The Style Council の曲からとったとのこと。
確か原題は "The Paris Match" と "The" が付いてましたね。
ミニ・アルバムの "Introducing" では Paul Weller が歌ってましたが、ファースト・アルバム "Café Bleu" では、テンポを落として Tracey Thorn が歌ってます。 Paul Weller たっての頼みは大成功、彼らの代表曲の1曲となっています。

"ROUND 12" は彼らの12枚目のアルバム、ということ。ボクシングの最終ラウンドですが、何らかの決意の表れなんでしょうか。彼らの最終アルバムにならないことを祈ります。
サウンドはAOR、あるいはシティ・ポップ。とても聴きやすいです。

テーマはラブソングかと思いきや、意外とラブソングばかりではありません。

#2 "スターダスト" は David Bowie にインスパイヤされているようで、「スターマン」「モダン・ラブ」「サウンド・アンド・ビジョン」「ダイヤモンド・ドッグス」などが歌詞に散りばめられています。

#6 "Mr. Dekard" は「ブレード・ランナー」の世界です。Philip K. Dick の小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか? Do Androids Dream of Electric Sheep?」をそのまま曲にしています。吉田美奈子が作詞した山下達郎の「夏への扉」が Heinlein の小説をそのまま曲にしていることのオマージュと理解しました。

#9 "Happy?" は環境問題、政治などを扱った社会派の歌。

#1 "さよならシーサイド" は松岡直也の "A Farewell To The Seashore" を思い起来させます。(もっとも、日本語代は「午後の水平線」でしたが)


  1. さよならシーサイド
  2. スターダスト
  3. 悲しい夜の過ごし方
  4. Bahia Sunrise
  5. 甘い予感
  6. Mr. Deckard
  7. 恋色の街
  8. Searchin’
  9. Happy?
  10. アパルトマンの女
  11. 砂の城
  12. Billion


  • ミズノマリ、杉山洋介
  • 古澤辰勲(作詞、アートディレクション)