2017年10月29日日曜日

Déjà Vu / Crosby, Stills, Nash & Young (1970)

Rolling Stone 誌の選ぶ "オールタイム・グレーテスト・アルバム500" で147位にランクされたように、世の中的には傑作として愛されているアルバムですが、実は僕はそれほど好きではありません。 Stephen Stills や Neil Young はいいのですが、 Graham Nash のフォーク・カントリー傾向が強いのがちょっと、です。

一般的には、4人の個性がぶつかり合った奇跡の一枚のように言われています。実際4人が2曲ずつ持ち寄り、あと Joni Mitchell の曲と共作が1曲で全10曲になっていますが、ほとんどの曲は各人のソロに近いものです。そういう意味では、まとまりのないアルバムです。

聴きたいと思ったのは、 Neil Young の "Helpless" が入っていたから。いくつかのバージョンを試したようですが、最終的にはスローバージョンに落ち着いたようです。名曲です。
続く "Woodstock" もいいですね。少なくとも Joni Mitchell のオリジナルよりはロックしています。

2017年10月21日土曜日

The Woman I Am / Chaka Khan (1992)

NY、ロス、ドイツなどで録音され、 Marcus Miller や  Arif Mardin 、 David Gamson をプロデュースに迎えた、けっこうお金のかかっているアルバムです。
若い頃の熱唱スタイルは少し抑えられていますが、よくまとまった曲が多いように思います。
中でも "Love You All My Lifetime" が一番いいですかね。

ソロはずっと Warner Bros. からでしたが、ここでいったん Warner Bros. とはお別れとなり、次は反 Warner Bros. の急先鋒 Prince のレーベルからアルバムを出します。
したがって、"The Woman I Am" の次はベスト盤 "Epiphany" となります。

前作で Miles Davis が参加していますが、このアルバムの発売の前年に Miles Davis が亡くなったことから、このアルバムは彼に捧げられています。

2017年10月9日月曜日

Crawfish Fiesta / Professor Longhair (1980)

Longhair の心臓発作による突然の死の数か月前に録音されたラストアルバムです。
1950年代にヒットを飛ばした後、70年代後半にカムバックを果たしたリバイバル期第2作となります。

ゴキゲン系のロックンロールですが、そこは Longhair のテクで、ニュー・オーリンズになりますね。
それにしても、カニ祭、どういうことなんやろ。

Dr. Jphn がギターで参加しています。
"Professor Longhair"、通称"フェス"、ネーミングがカッコよすぎです!

2017年10月1日日曜日

Set / Youssou N'Dour (1990)

セネガルは西アフリカの、旧フランス領の国ですが、正直全くイメージがわきません。
パリ・ダカのダカールがあるところですが、パリ・ダカもほとんど興味なかったし。

ただ、このアルバムは素晴らしいです。
おそらく純粋なセネガルの民族音楽とは違って、かなり西洋化しているのは分かりますが、それでもリズムがかなり複雑です。ポリリズムっていうんでしょうか。

躍動感が心地よい1枚です。

2017年9月24日日曜日

Mellow Madness / Quincy Jones (1975)

これはもはやジャズではありません。高等なブラック・コンテンポラリーです。
60年代の終わりに Miles Davis が示した方向の、Quincy Jones なりの答なのかもしれません。
もちろん、これで終わりではなく、1978年の大傑作 "Sounds...And Stuff Like That!!" に拡張していきますし、1979年の "Off the Wall" 、1982年の "Thriller" にもつながっていきます。

今回のアルバムで一番色を出しているのは、ギターの George Johnson とベースの Louis Johnson かもしれません。翌年彼らは、"The Brothers Johnson" としてデビューします。

それにしても、"Mellow Madness" というタイトルは最高にカッコいいですね。
Quincy Jones 42才。挑戦してます。

2017年9月17日日曜日

ZabaDuo / Rafael Pereira & Charlie Wooton (2015)

"Pandeiro & Bass Duo" とサブタイトルに書かれてある通り、ブラジリアン・タンバリンを操るパーカッショニストの Rafael Pereira と、ベースの Charlie Wooton のデュオ・アルバムです。
2人とも存じ上げなかったのですが、Rafael Pereira はブラジルの人、 Charlie Wooton はルイジアナの人みたいです。

Peter Barakan 氏が紹介していたので聴いてみましたが、シンプルな曲ながらも、非常に心地よいサウンドでした。どうしてこういうフォーマットで音楽をつくろうと思ったのかは分かりませんが、いいアイデアだと思います。
2曲だけ Laura Reed のボーカルが入っていますが、これがまた心地よい。

ときどき聴きたくなりそうなアルバムです。

ちなみに昨年6月に、 Barakan 氏が主催する "Live Magic!" に出演のために来日されています。

2017年9月9日土曜日

Streetcore / Joe Strummer & the Mescaleros (2003)

Joe Strummer は2002年12月に、心疾患により急死しましたが、そのとき録音中だった音源を元に翌年に発表されたのが本作です。

The Mescaleros としてのそれまでの2作、すなわち "Rock Art And The X-Ray Style" と "Global A Go-Go" から趣を変え、ロック・テイストが主のアルバムとなっています。
『彼の作品としては、The Clash の "London Calling" 以来の傑作』と評論家から高く評価されているアルバムでもあります。
僕は、正直前2作のワールド・ミュージックを無理やり取り入れた作風の方が、 Mescaleros らしくていいなと思っています。
やはり、世の中の人たちは、The Clash が好きで、The Clash の Joe Strummer を愛していて幻想を追いかけているのでしょう。あるいは、彼の遺作に敬意を表して、傑作と言っているのかもしれません。

彼の死の4年後に発表された映画 "VIVA JOE STRUMMER" の中で、売れないワールド・ミュージックを仲間の The Mescaleros と一緒にライブで楽しそうに演奏している姿を見たことがあります。パンク・ロッカーという鎧を脱いで、本当にやりたい音楽をやってるんだな、と感じました。