僕が Donald Byrd を初めて聴いたのは、確か大学生の頃、"Black Byrd" (1973) だったと思います。
以後、1976年の "Caricatures" まで続く、Sky High 時代というか Mizel 兄弟時代というか、この時代が彼の最高だと思ってきました。
しかし、最近、その前の時代の音楽を聴くにつれ、1969年の "Fancy Free" から始まる、何と言えばいいのか、このファンク・ロック時代が一番イケてるんじゃないかと思い直してます。
時代は電化 Miles。"Miles In The Sky" が1968年。 "In A Silent Way" 1969年、"Bitches Brew" 1970年、”On the Corner” 1972年。
Miles が歩み始めた全く新しい世界に Donald Byrd も強く影響されたものと思われます。
8ビートとポリリズム、カッティング・ギター&ワウワウ・ギター、エレクトリック・ベースとエレクトリック・ピアノ。
しかし、Miles バンドとはメンバーは全く違って、かつ Miles の二番煎じではないサウンドを作り上げるところが、やっぱスーパー・ミュージシャンですね。
アルバムは、15分を超える曲が2曲と、おそらく LP に収めるための4分弱の曲が1曲で構成されていますが、長い曲のファンク感が半端じゃありません。延々とリズム・パターンが続くあたり、James Brown の世界を彷彿とさせます。
Donald Byrd のミュートをかけない、オープンなブラスサウンドが、その下地に合ってます。
最高の時代における完成形かな。
- The Emperor
- Jamie
- The Little Rasti
- Bass : Wilton Felder
- Drums : Edward Greene
- Guitar : David Walker, Don Peake, Greg Poree
- Organ : Joseph Sample
- Piano : William Henderson III
- Tenor Saxophone : Harold Land
- Composed by Donald Byrd
- Produced by George Butler
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