2024年7月23日火曜日

Ethiopian Knights / Donald Byrd (1972)

僕が Donald Byrd を初めて聴いたのは、確か大学生の頃、"Black Byrd" (1973) だったと思います。
以後、1976年の "Caricatures" まで続く、Sky High 時代というか Mizel 兄弟時代というか、この時代が彼の最高だと思ってきました。
しかし、最近、その前の時代の音楽を聴くにつれ、1969年の "Fancy Free" から始まる、何と言えばいいのか、このファンク・ロック時代が一番イケてるんじゃないかと思い直してます。

時代は電化 Miles。"Miles In The Sky" が1968年。 "In A Silent Way" 1969年、"Bitches Brew" 1970年、”On the Corner” 1972年。
Miles が歩み始めた全く新しい世界に Donald Byrd も強く影響されたものと思われます。
8ビートとポリリズム、カッティング・ギター&ワウワウ・ギター、エレクトリック・ベースとエレクトリック・ピアノ。

しかし、Miles バンドとはメンバーは全く違って、かつ Miles の二番煎じではないサウンドを作り上げるところが、やっぱスーパー・ミュージシャンですね。

アルバムは、15分を超える曲が2曲と、おそらく LP に収めるための4分弱の曲が1曲で構成されていますが、長い曲のファンク感が半端じゃありません。延々とリズム・パターンが続くあたり、James Brown の世界を彷彿とさせます。

Donald Byrd のミュートをかけない、オープンなブラスサウンドが、その下地に合ってます。
最高の時代における完成形かな。


  1. The Emperor
  2. Jamie
  3. The Little Rasti


  • Bass : Wilton Felder
  • Drums : Edward Greene
  • Guitar : David Walker, Don Peake, Greg Poree
  • Organ : Joseph Sample
  • Piano : William Henderson III
  • Tenor Saxophone : Harold Land
  • Composed by Donald Byrd
  • Produced by George Butler


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