配信では、"Malfunction" というタイトルで2012 年に出たことになってますが、その実、内容は2004年に出た彼らのベストアルバム "Empire Road - The Best Of Matumbi" と同じです。
メジャーレーベルEMIでの4枚のアルバムがありますが、そのEMI時代のコンピレーションです。
実際に売れたのはファーストとセカンドなので、そこ中心ですかね。(1枚はDUBアルバムなので、実質それを除く3枚のアルバムからのセレクション)
元のタイトルが "Empire Road" になっているのは、英国のドラマとのタイアップ曲で、彼らの代名詞となった曲だから。そのあたり日本と似たような感じで、親近感が持てます。
初期のU.K.レゲエは、ルーツレゲエ感が強いのですが、もちろんそういうところもありますが、全体的にもっとソフトな印象です。ラヴァーズ・ロックに通じるような。
ラヴァーズ・ロックは、ロンドンで生まれたレーベル、その名も「ラヴァーズ・ロック」を中心に発展したようですが、起用されたうちの1人 Dennis Bovell は Matumbi のリーダーですので、近い感じがあるのは当たり前ですね。
また、DUB も多用されています。
DUB というのは、マスター音源に対して、特定の楽器を強調したり、ブラスを重複させたり、あるいはDJ用にヴォーカルを抜いたりするテクニックで、本家ジャマイカでは、DJごとに主催する「サウンドシステム」用にアレンジしたものを言うようです。この前初めて知りました。
同じ曲ででも「サウドシステム」ごとに違うミックスがされていて、そこにオリジナル性を求める、という何とも凝った文化です。
この DUB は本国よりもイギリス人が気に入ったようで、イギリスでは DUB が人気だったり、ヒットが出たりしています。
Dennis Bovell, はその後、Janet Kay の "Silly Games" をプロデュースしたり、坂本龍一の "B-2ユニット" のいくつかの曲のエンジニアをしたり、Bananarama、Thompson Twins、Fela Kuti、Orange Juice、Madness などのプロデュースをしたりと、多様な活動をしています。
- Bluebeat And Ska (Single Version) [Seven Seals 1978]
- Empire Road [Seven Seals 1978]
- Music In The Air [Seven Seals 1978]
- Malfunction [Matumbi 1981]
- Breakdown (Single Version) [Matumbi 1981]
- Points Of View (Squeeze A Little Lovin') (12" Dub Version) [Point of View 1979]
- Guide Us Jah [Seven Seals 1978]
- Straight To My Head [Matumbi 1981]
- Rock [Seven Seals 1978]
- Ordinary Man [Point of View 1979]
- Come With Me [Point of View 1979]
- War [Matumbi 1981]
- Nothing At All (12" Dub Version) [Matumbi 1981]
- Black Civilisation [Point of View 1979]
- Blackman [1978 "Empire Road" B Side]
- Bluebeat & Ska (12" Dub Version) [Seven Seals 1978]
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