1965年に Coltrane のもとを離れ、2年置いて、新たに契約した Blue NOte から出した初めてのアルバムです。McCoy は「本物」という意味で、Real McCoy は「正真正銘の本物」。Blue NOte は McCoy Tyner を売り出すのに、いいタイトルをつけました。
音的にはピアノを前面に出した作りではなく、あくまでグループとしての音楽を表現しているようです。
やはり Coltrane カルテットの名残があるのか、テナー、ピアノ、ベース、ドラムのセットで、McCoy Tyner は快活に弾いてます。Coltrane カルテットの時と同じように、少しくぐもった、暗いトーンが特徴的です。
伴奏スタイルが合ってると自分では思っているんでしょうか。私なんかはテナーがなくてもいいのに、と思ってしまいます。
それにしても、Elvin Jones はすごいです。Tony Wiliams もすごいと思いましたが。リズムを刻むのではなく、楽器を奏でて、バンドを煽るという感じ。
私は熱心なジャズ・ファンではないので、ポスト Coltrane の McCoy Tyner を聴くのは初めてですが、ストレート・アヘッドな快作だと思います。ご冥福を祈ります。
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