2019年1月4日金曜日

Working Nights / Working We Aek (1985)

Working Week は1983年に結成され、これは初フルアルバムとなります。
ギタリストとサックスプレーヤーとヴォーカリストによる変則バンドですが、Simon Booth によるジャズへの傾倒が、サックスプレーヤーとのタッグに結びついたのでしょう。

当時のイギリスでは、ニューウェーヴの嵐の影響下にありながらも、新しい流れを模索する動きが多発していたと思います。ラテン、ジャズ、フォーク、ソウル、ラップ、レゲエ、テクノ...
シンセサイザーとラテン、ファンクが融合したファンカラティーナがポップシーンを席巻する一方で、アコースティックとジャズも大きな潮流となっていきました。ジャズの流れはラップと融合し、その後アシッドジャズへと向かいます。
Simon Booth の指向したラテン、ソウル、ジャズの融合は時代と見事にマッチし、Working Week は時代をリードしていったように思います。

Marvin Gaye の "Inner City Blues" のファンク的な解釈に始まり、"Sweet Nothing"、"Thought I'd Never See You Again" といった静かで洗練されたソウルジャズに続き、そして強烈なラテンダンスナンバーの "Stella Marina" で終わるこのアルバムは、見事としか言いようがありません。 

後の Working Week が確立していくソフィスティケイトされた音楽は、既にこの時点で完成していました!

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