2019年1月13日日曜日

Maelo El Sonero Mayor / Ismael Rivera (1980)

サルサ界の素朴派、Ismael Rivera のラスト・スタジオ・アルバムになります。
Ismael Rivera はプエルトリカンなのですが、プエルトリコの音楽自体が「素朴」が特徴となっているようです。
高いレンジの音を使わず、話す程度のレンジを意識して使っているのでしょう。
洗練されたニューヨーク・サルサの中ではかなり異質と言えますが、でも僕は大好きです。

昔たまたまレコード屋の LP の束から "Feliz Navidad" を見つけて聴いたときは、その独特な歌声がとてもしっくりくることがうれしい驚きでした。

このアルバムは、ジャケットは正直イマイチですが、内容的には相変わらずすばらしい。
最初の "Me Tienes Loco" からその独特のグルーヴに持って行かれ、2曲目 "Dueña De Mi Inspiración" 、3曲目 "Suena El Bongo" とノリノリに続きます。"Suena El Bongo" はちょっとベテラン演歌歌手チックですが。
4曲目 "Cachita" は Ruben Blades のような海洋的広がりを持ったアレンジ。
個人的には、続く "A Bailar Mi Bomba" と "Dime La Verdad" がベスト。ブラスやコーラス・アレンジがいちばん FANIA に近いからかもしれません。
その後、スローな "Si No Te Veo Mas" に移り、再度アップテンポの "A Quilo El Bombon" で締めます。

もっと若い頃のアルバムも聴こうっと。

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