2024年3月10日日曜日

Handsworth Revolution / Steel Pulse (1978)

"Handsworth" って何だろう、と思いましたが、地名なんですね。
イギリス バーミンガムの都心の地区の名前。
そこで結成されたグループが Steel Pulse で、アルバム・ジャケットも Handsworth の風景が描かれている模様。

スカ、レゲエというのはイギリスではパンクと近く、スキン・ヘッドの怖い兄ちゃんが好んでいた音楽だったようですが、それを Bob Marley が一変させます。
「レゲエ」というジャンルを、ワールド・ミュージックの一形態として確立させました。
チャンスが回ってきた Steel Pulse は、Bob Marley と同じアイランド・レコードと契約し、Bob Marley の音楽を下敷きにこのファースト・アルバムを完成させます。

内容は非常に充実していて、すばらしいレゲエを聴かせてくれます。
レゲエはジャマイカで生まれた音楽ですが、世界に広めたのはイギリスですし、イギリスのロック色が入り、よりポピュラーな音楽に変身したとも言えます。
イギリスはレゲエの第2の故郷なのです。
ジャマイカのミュージシャンじゃないとオリジナルのレゲエではない、と思うなかれ。
僕には ASWAD や Steel Pulse のようなバンドがレゲエの本流、とまで思えます。

スカのような簡単なサウンドではなく、多彩な音を出すドラムや効果的なギターやキーボードが生み出すサウンドは複雑でかつ魅力的です。
レゲエが注目され始めたばかりの時代で、これだけ完成度の高いサウンドを作れるのは驚きです。


  1. Handsworth Revolution
  2. Bad Man
  3. Soldiers
  4. Sound Check
  5. Prodigal Son
  6. Ku Klux Klan
  7. Prediction
  8. Macka Splaff


  • David Hinds : lead vocals
  • Alphonso Martin, Mykaell Riley : vocals, percussion
  • Basil Gabbidon : vocals, lead guitar
  • Ronald McQueen : bass, percussion
  • Selwyn Brown : keyboards, vocals, percussion
  • Steve Nisbett : drums
  • Steve Lillywhite, Godwin Logie : producers on "Ku Klux Klan"
  • Pete King : executive producer


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