"Handsworth" って何だろう、と思いましたが、地名なんですね。
イギリス バーミンガムの都心の地区の名前。
そこで結成されたグループが Steel Pulse で、アルバム・ジャケットも Handsworth の風景が描かれている模様。
スカ、レゲエというのはイギリスではパンクと近く、スキン・ヘッドの怖い兄ちゃんが好んでいた音楽だったようですが、それを Bob Marley が一変させます。
「レゲエ」というジャンルを、ワールド・ミュージックの一形態として確立させました。
チャンスが回ってきた Steel Pulse は、Bob Marley と同じアイランド・レコードと契約し、Bob Marley の音楽を下敷きにこのファースト・アルバムを完成させます。
内容は非常に充実していて、すばらしいレゲエを聴かせてくれます。
レゲエはジャマイカで生まれた音楽ですが、世界に広めたのはイギリスですし、イギリスのロック色が入り、よりポピュラーな音楽に変身したとも言えます。
イギリスはレゲエの第2の故郷なのです。
ジャマイカのミュージシャンじゃないとオリジナルのレゲエではない、と思うなかれ。
僕には ASWAD や Steel Pulse のようなバンドがレゲエの本流、とまで思えます。
スカのような簡単なサウンドではなく、多彩な音を出すドラムや効果的なギターやキーボードが生み出すサウンドは複雑でかつ魅力的です。
レゲエが注目され始めたばかりの時代で、これだけ完成度の高いサウンドを作れるのは驚きです。
- Handsworth Revolution
- Bad Man
- Soldiers
- Sound Check
- Prodigal Son
- Ku Klux Klan
- Prediction
- Macka Splaff
- David Hinds : lead vocals
- Alphonso Martin, Mykaell Riley : vocals, percussion
- Basil Gabbidon : vocals, lead guitar
- Ronald McQueen : bass, percussion
- Selwyn Brown : keyboards, vocals, percussion
- Steve Nisbett : drums
- Steve Lillywhite, Godwin Logie : producers on "Ku Klux Klan"
- Pete King : executive producer
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