見事なアフロ・キューバン。
Kenny Dorham の歴史的名盤 "Una Mas" と "Afro-Cuban" からそれぞれ1曲ずつ "Una Mas" と "Afrodisia" を演奏していますが、アフロ・キューバンをやるぞ、という宣言のようなものでしょう。
ラテンのポリリズムが心地よいアルバムです。
ジャケットに葉巻のシガー・バンド、街を見下ろすトランペッター、となかなか感じの良いジャケット。
録音は、1997年のイタリアでのライブから。
Umbria Jazz Festival というのが年2回開かれていて、そのうちの冬の部。Orvieto という街で
末年始の5日間、カウントダウンもあり、大盛り上がりだそうです。
ライブ録音と思えないほどの完成度。やっぱプロってすごいな、と思わせます。
トランペット、トロンボーン、サックス2本の4管にギター、ピアノ、ドラム、コンガ、ティンバレス、ベースという編成。
それぞれが光るパートを演奏していて、この編成じゃなきゃアカンかったんやろうなと思わせます。編曲が素晴らしいのか。
ミュージシャンはキューバ人脈が主ですが、ジャズをベースに、ラテンをいい感じにまぶしてる、そんな感じでしょうか。Kenny Dorham や Dizzy Gillespie のマナーに忠実な様子が伺えます。
なんと言っても、ギターリフが特徴的な冒頭の "O My Seh Yeh" がかっこいい!
トロンボーンの Frank Lacy の作なんですね。
- O My Seh Yeh [Lacy]
- Una Mas [Dorham]
- Dream Traveler [Hargrove]
- Nusia's Poem [Bartz]
- Mr. Bruce [Valdes]
- Ballad for the Children [Hargrove]
- The Mountaings [Hargrove]
- Afrodisia [Dorham]
- Mambo for Roy [Valdes]
- O My Seh Yeh (Reprise)
- Roy Hargrove : trumpet, flugelhorn
- Gary Bartz : soprano sax, alto sax
- David Sánchez : soprano sax, tenor sax
- Frank Lacy : trombone
- Jesus "Chucho" Valdés : piano
- John Hicks : piano
- Russell Malone : guitar
- Jorge Reyes : electric bass
- John Benitez : bass
- Horacio "El Negro" Hernandez : drums
- Idris Muhammad : drums
- Miguel "Anga" Diaz : congas
- Jose Luis "Changuito" Quintana : timbales
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