2023年6月18日日曜日

Habana / Roy Hargrove's Crisol (1998)

見事なアフロ・キューバン。

Kenny Dorham の歴史的名盤 "Una Mas" と "Afro-Cuban" からそれぞれ1曲ずつ "Una Mas" と "Afrodisia" を演奏していますが、アフロ・キューバンをやるぞ、という宣言のようなものでしょう。
ラテンのポリリズムが心地よいアルバムです。

ジャケットに葉巻のシガー・バンド、街を見下ろすトランペッター、となかなか感じの良いジャケット。

録音は、1997年のイタリアでのライブから。
Umbria Jazz Festival というのが年2回開かれていて、そのうちの冬の部。Orvieto という街で
末年始の5日間、カウントダウンもあり、大盛り上がりだそうです。

ライブ録音と思えないほどの完成度。やっぱプロってすごいな、と思わせます。

トランペット、トロンボーン、サックス2本の4管にギター、ピアノ、ドラム、コンガ、ティンバレス、ベースという編成。
それぞれが光るパートを演奏していて、この編成じゃなきゃアカンかったんやろうなと思わせます。編曲が素晴らしいのか。
ミュージシャンはキューバ人脈が主ですが、ジャズをベースに、ラテンをいい感じにまぶしてる、そんな感じでしょうか。Kenny Dorham や Dizzy Gillespie のマナーに忠実な様子が伺えます。

なんと言っても、ギターリフが特徴的な冒頭の "O My Seh Yeh" がかっこいい!
トロンボーンの Frank Lacy の作なんですね。


  1. O My Seh Yeh [Lacy]
  2. Una Mas [Dorham]
  3. Dream Traveler [Hargrove]
  4. Nusia's Poem [Bartz]
  5. Mr. Bruce [Valdes]
  6. Ballad for the Children [Hargrove]
  7. The Mountaings [Hargrove]
  8. Afrodisia [Dorham]
  9. Mambo for Roy [Valdes]
  10. O My Seh Yeh (Reprise)


  • Roy Hargrove : trumpet, flugelhorn
  • Gary Bartz : soprano sax, alto sax
  • David Sánchez : soprano sax, tenor sax
  • Frank Lacy : trombone
  • Jesus "Chucho" Valdés : piano
  • John Hicks : piano
  • Russell Malone : guitar
  • Jorge Reyes : electric bass
  • John Benitez : bass
  • Horacio "El Negro" Hernandez : drums
  • Idris Muhammad : drums
  • Miguel "Anga" Diaz : congas
  • Jose Luis "Changuito" Quintana : timbales


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