今まで、これほど「声」に惹かれたことはありませんでした。
「歌」という意味では、Aretha Franklin や Chaka Khan は最高のヴォーカルだと思いますし、Marvin gaye や Curtis Mayfield のヴォーカルも格別です。
YUKI、藤原基央の「声」にも惹かれましたが、にしなの「声」は全く違います。これを才能と言わずして何と言いましょう。
本人はこの才能に気づいていたのか。ミュージシャンになってくれて感謝です。興味が違えば全く違う道に進むこともありますからね。
「声」だけならまだしも、曲もいいです。
このアルバムでは全11曲。
デビュー前から書き溜めてきた曲も複数ありますので、デビュー・アルバム「odds and ends」の続編と言えなくもないのかもしれません。実際続編ですが。
強力ポップの「東京マーブル」や、ノストラダムスの予言を下敷きにした「1999」あたりがアルバムを代表する曲になるでしょうか。
シングル発売は「U+」「東京マーブル」「夜になって」「debbie」「スローモーション」「FRIDAY KIDS CHINA TOWN」「青藍遊泳」と8曲もあるのは今時だと思います。
異色なのが「夜になって」。同性愛を正面から扱っています。ストレートな歌詞表現にドキッっとします。
Prince が "1999" を出したのは1982年。近未来のことを表現してたわけですが、にしなの「1999」は過去。地球が終わる SF 的世界は、新海誠のような世界観で、これまた今時なのかもしれません。
生年に1年足したタイトルは独特の感性です。
- アイニコイ
- FRIDAY KIDS CHINA TOWN
- debbie
- 東京マーブル
- U+
- 夜になって
- ワンルーム
- モモ
- スローモーション
- 青藍遊泳
- 1999
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