2023年2月27日月曜日

1999 / にしな (2022)

今まで、これほど「声」に惹かれたことはありませんでした。
「歌」という意味では、Aretha Franklin や Chaka Khan は最高のヴォーカルだと思いますし、Marvin gaye や Curtis Mayfield のヴォーカルも格別です。
YUKI、藤原基央の「声」にも惹かれましたが、にしなの「声」は全く違います。これを才能と言わずして何と言いましょう。
本人はこの才能に気づいていたのか。ミュージシャンになってくれて感謝です。興味が違えば全く違う道に進むこともありますからね。

「声」だけならまだしも、曲もいいです。
このアルバムでは全11曲。
デビュー前から書き溜めてきた曲も複数ありますので、デビュー・アルバム「odds and ends」の続編と言えなくもないのかもしれません。実際続編ですが。

強力ポップの「東京マーブル」や、ノストラダムスの予言を下敷きにした「1999」あたりがアルバムを代表する曲になるでしょうか。

シングル発売は「U+」「東京マーブル」「夜になって」「debbie」「スローモーション」「FRIDAY KIDS CHINA TOWN」「青藍遊泳」と8曲もあるのは今時だと思います。

異色なのが「夜になって」。同性愛を正面から扱っています。ストレートな歌詞表現にドキッっとします。

Prince が "1999" を出したのは1982年。近未来のことを表現してたわけですが、にしなの「1999」は過去。地球が終わる SF 的世界は、新海誠のような世界観で、これまた今時なのかもしれません。
生年に1年足したタイトルは独特の感性です。


  1. アイニコイ
  2. FRIDAY KIDS CHINA TOWN
  3. debbie
  4. 東京マーブル
  5. U+
  6. 夜になって
  7. ワンルーム
  8. モモ
  9. スローモーション
  10. 青藍遊泳
  11. 1999


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