2021年12月26日日曜日

Almas Conectadas / Quantic & Nidia Góngora (2021)

Quantic って誰?ってことですけど、クラブシーンでは有名なのかな?
正直、僕は全く知らなかったのですが、WEBでは「天才音楽家」と書かれてるし、実績のある人なんね。
チラッと聞いてみると、なんだかダンスミュージックっぽい。ラテン・グルーヴを取り入れたヒット曲もあるようで、そういう流れで Nidia Góngora なんですかね。実際彼はコロンビアに住んでいたこともあるようで。

詳しいクレジットがないので確かなことは言えませんが、このアルバムは Quantic & Nidia Góngora 名義にはなっているものの、Nidia Góngora のソロ・プロジェクトを Quantic がプロデュースしたって感じじゃないでしょうか。録音はニュー・ヨークです。

Nidia Góngora 自体も僕は詳しいわけじゃないですが、ヴォーカルとリーダーを務める "Canalon de Timbiqui" はアルバムを聴いたことがあります。素晴らしいアルバムでした。地方に残る伝統音楽を、コンテンポラリーに消化し、グローバルに受け入れられるレベルに昇華しており、ちょっとした驚きでした。
察するに、かなりの才能を持ってるんでしょうね。

このアルバムでも、その才能全開。いい曲と、いい声を届けてくれてます。ヴォーカルは華やかで、曲は渋め。日本人にもしっくりくる、アーシーな感じです。


  1. Doncella
  2. El Chiclan
  3. Balada Borracha
  4. Almas Conectadas
  5. Pronto Alivio
  6. Adios Chacon
  7. Adorar la Sangre
  8. Orozul
  9. Macumba de Marea
  10. El Avion
  11. Vuelve


2021年12月19日日曜日

An Evening with Silk Sonic / Bruno Mars and Anderson .Paak Silk Sonic(2021)

正直 Bruno Mars はあまり好きではありませんでした。もちろんヒット曲はラジオで聴いたことはありましたが、R&B というにはあまりにポップというか、フックがきついというか。ちょっと敬遠してました。
Anderson .Paak は気になる存在ではありましたが、これまた聴いたことがない。
じゃあ、Silk Sonic は話題騒然だし、この際聞いてみようか、と思い立って聴いたところ、これが素晴らしくいい!
Bruno Mars さんごめんなさい、聴かず嫌いでした。

R&B, Funk, Pop が見事に融合し、Northern soul に Philly soul、Rap に Disco、消化の仕方がすごい。
それと意外だったのは、生音中心ということ。70年代を彷彿とさせます。

どの曲もキャッチ―で、シングルヒットしそうな曲ばかりです。そういう意味で、Bruno Mars はすぐれたサウンドアレンジャーだけでなく、希代のメロディメーカーだったりするんでしょうね。


  1. Silk Sonic Intro
  2. Leave the Door Open
  3. Fly as Me
  4. After Last Night
  5. Smokin Out the Window
  6. Put on a Smile
  7. 777
  8. Skate
  9. Blast Off


  • Bruno Mars – vocals, guitar, congas, percussion, sitar
  • Anderson .Paak – vocals, drums
  • Bootsy Collins – vocals
  • Babyface – background vocals
  • Brody Brown – bass
  • D'Mile – background vocals, bass, piano, guitar, keyboards, B3, percussion, organ, Rhodes , programming
  • Ella Feingold – additional guitars, guitar effects, vibraphone
  • David Foreman – rhythm guitar
  • Marc Franklin – trumpet


2021年12月11日土曜日

Got to Find a Way / Curtis Mayfield (1974)

順番から言うと、"Back to the World"(1973)"Sweet Exorcist"(1974) → 本作 → "There's No Place Like America Today"(1975) という風になります。

キャッチーなメロディの曲がないので、評価的には地味なアルバムなんでしょうが、捨てたものではありません!
"There's No Place Like America Today" ほどのヒリヒリ感はないものの、タイトなリズムセクションにワウ・ワウ・ギターとストリングスが絡む佳曲そろいです。
といっても全6曲、A面3曲、B面3曲しか入ってないんですけどね。その分1曲がちょっと長い。

1曲目 "Love Me (Right in the Pocket)" もいいんですが、終盤に向かっての2曲 "Cannot Find a Way" と "Ain't No Love Lost" が特にいいですね。
ストリングスから始まり、終始ストリングス、コーラスワーク、ブラスが緊張感を高めている "Cannot Find a Way"。
"Ain't No Love Lost" はコンガとギターが絶妙で、ヴォーカルのファルセットに合っています。


  1. Love Me (Right in the Pocket)
  2. So You Don't Love Me
  3. Prayer
  4. Mother's Son
  5. Cannot Find a Way
  6. Ain't No Love Lost
  7. Mother's Son (Single Edit)


  • Curtis Mayfield : Production, Vocals, 2nd Guitar
  • Rich Tufo : Arrangement, Organ , Keyboards
  • Gary Thompson : Lead Guitar
  • Lucky Scott : Bass
  • Quentin Joseph : Drums
  • Henry Gibson : Congas


2021年12月4日土曜日

Love Wars / Womack & Womack (1983)

素晴らしいコンテンポラリーR&Bアルバムです。
サウンド、メロディ、そしてデュエット、どれも完璧ですね。

Womack & Womack というのは、Linda Womack と Cecil Womack の夫婦のこと。
Cecile は Bobby Womack を兄に持つ Womack 兄弟の一員で、The Valentinos として Sam Cooke と一緒に仕事をしていました。Linda は Sam Cooke の娘です。
ちなみに、Bobby は Cooke の死後、彼の妻と結婚しています。

二人はソングライティングチームとしてフィラデルフィア・インターナショナルに曲を提供することでキャリアをスタートさせます。
いくつかのヒット曲がありますが、その中の1つが、Teddy Pendergrass"Love T.K.O." です。
このアルバムでは単に "T.K.O." としてセルフカバーしていますが、Teddy Pendergrass 版に負けず劣らず素晴らしい出来となってます。

その他の曲も、メロウで確かな演奏をバックに、大人の R&B を展開しています。

ソングライティングチームなのに、Stones の "Angie" を取り上げているのも面白いですね。ボーカルチームとしての実力もアピールしたかったのか。


  1. Love Wars *
  2. Express Myself *
  3. Baby I'm Scared of You (Eddie Noble, Jr., C. Womack, L. Womack)
  4. T.K.O. (Noble, C. Womack, L. Womack)
  5. A.P.B. (C. Womack, Friendly Womack, L. Womack)
  6. Catch and Don't Look Back (C. Womack, L. Womack, Naomi Womack)
  7. Woman *
  8. Angie (Mick Jagger, Keith Richards)
  9. Good Times *


* was written by Cecil Womack and Linda Womack.


  • Lenny Castro – percussion
  • Paulinho Da Costa – percussion
  • Nathan East – bass
  • James Gadson – drums
  • Abraham Laboriel – bass
  • Neil Larsen – synthesizer, guitar, piano
  • Denzil Miller – keyboard
  • Eddie "Gip" Noble – synthesizer
  • Bobby Womack – background vocals
  • Cecil Womack – bass, guitar, vocals
  • Curtis Womack – vocals, background vocals
  • Friendly Womack, Jr. – background vocals
  • Linda Womack – vocals, background vocals
  • Naomi Womack – background vocals
  • Noel "Stacy" Womack – background vocals
  • Art Wood – electronic drums

  • Stewart Levine – producer