2021年3月21日日曜日

In Flight / George Benson (1977)

前作 "Breezin'" のポップ路線を引き継いで、さらに強力になっています。
特に、ヴォーカルが全6曲中4曲を占め、ジャズ・フィールドというよりは、ライトR&B、もしくはニュー・ソウルの趣が強いです。
引き締めているのは George Benson のギターなんですけどね。

制作は前作に引き続き Tommy LiPuma、バック陣も Harvey Mason をはじめ前作のバンドの再結集となっています。

なんといっても1曲めの "Nature Boy" がいい。
僕知らなかったんですが、Nat King Cole のヒット曲のカバーなんですね。
この際、色々聴いてみましたが、Nat King Cole オリジナルも含め、どのバージョンよりも、George Benson のバージョンがいいように感じました。最初に聴いた時は、ヴォーカルが Stevie Wonder かと思いました。

ヴォーカルで言えば、あとスキャットですね。ギターとのユニゾンで、ヴォイシングって言うんでしょうか、歌うようにギターを演奏しているようです。

War の "The World Is a Ghetto" も、オリジナルよりずいぶん洗練されてます。インスト曲かと思いきや、曲の半分くらいからヴォーカルが入ります。

LPで言うところのB面1曲目 "Gonna Love You More" の軽快なギターが心地よい。オープニング・パートはずっと聴いていたいです。

ラストの "Everything Must Change" は8分を超す大作ですが、"The World Is a Ghetto" と反対で、曲の半分からのインストパートで聴かせる構成。

いいアルバムなので、ジャケ写をもっと工夫すればよかったのに、と思います。


  1. Nature Boy Eden Ahbez
  2. The Wind and I Ronnie Foster
  3. The World Is a Ghetto War
  4. Gonna Love You More Morris Albert
  5. Valdez in the Country Donny Hathaway
  6. Everything Must Change Benard Ighner


  • George Benson lead guitar, vocals
  • Jorge Dalto clavinet, acoustic piano
  • Ronnie Foster electric piano, Minimoog
  • Phil Upchurch rhythm guitar, bass(5,6)
  • Stanley Banks bass(1-4)
  • Harvey Mason drums
  • Ralph MacDonald percussion
  • Claus Ogerman orchestra arrangements and conductor
  • Tommy LiPuma Producer


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