2020年6月20日土曜日

3.15.20 / Childish Gambino (2020)

アルバムタイトル:日付
アルバムアートワーク:白
曲名:ほとんどスタートタイム
という、曲以外の情報はほぼなく、曲にフォーカスせなあかんアルバムです。
彼はラッパーと紹介されることが多い人なので、ラップアルバムかと思いきや、そうでもなかったです。
ブラックミュージックをベースとしながらも、いろんな音楽をごった煮にしたような、あるいはコラージュのようなアルバム、というのが印象です。
  1. 0:00 :”We are, we are, we are” だけの曲ですが、イントロ的に、このアルバムは私たち自身の物語なのだと宣言してるのかもしれません。
  2. Algorhysm:アルゴリズムに合わせて “Move your body”, “That’s gonna make you move and groove”。いつの間にかアルゴリズムに囚われてないか、という問いかけなんでしょうか。機械的なバックにエフェクトのラップが不気味さを表してます。Tom Waits にも通じるような
  3. Time:”Running out of time” 時間が足りない。地球環境を憂えとるのか、社会の動くスピードを憂えとるのか。Ariana Grande フィーチャですが、彼女らしさはほぼなし。でも、曲としてはポップに仕上がってます。
  4. 12:3821 Savage が参加したラップ曲。ドラムマシンに乗せて。
  5. 19:10 “Beautiful”;Prince そのものの、なかなかポップなええ曲です。”To be beautiful is to hunted”。うーん、ちょっと意味不明。
  6. 24.19 “Sweet Thing, Thank You”:パートナーへのラブソング。素直にこう言いたいね。Sly Stone のような曲調が心地よいです。
  7. 32:22 “Warlord”:かなり実験的な曲。”Billie Jean is on fire” 何を指しているんやろう。
  8. 35.31 “Little Foot, Big Foot”:young drug dealer に向けての警告?童謡調が遊び心を出してます。
  9. 39.28 “Why Go To The Party”:ミステリアスなアカペラ調の曲。パーティに行ったから2発やられてもた。
  10. 42:26 “Feel Like Summer”:ミニマルなバックに、美しいメロディが乗っかって進みます。Everyday gets hotter, slow down,  go down.
  11. 47:48 “The Violence”:暴力についての複雑な曲。”Beat him up, keep him down, never say what you see, keep quiet” と言いながら “Don’t worry ‘bout tomorrow” と言う。アメリカでの黒人に対する暴力への反対デモを先取りしたような歌詞に驚きます。終盤の子供とのやりとりにほっとさせられます。
  12. 53:49:ロックテイストあふれるラップ。Beastie Boys を思い出しました。

ドラッグ、地球環境、暴力、差別、機械依存など、現代社会への憂いにあふれ、たまにラブソングが入っているいいアルバムだと思います。
全然違うサウンドの集まりの割には、なぜか統一感があり、何度でも聴いていられるのが不思議です。

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