2017年11月27日月曜日

Man-Child / Herbie Hancock (1975)

"Head Hunters" 、 "Thrust" 、"Man-Child" でファンク3部作と呼ぶ人もいるようです。

今回の大きな変化は、 Wah Wah Watson の参加でしょう。オープニングの "Hang Up Your Hang Ups" のギターリフでの始まりが強烈な印象を残します。
"Hang Up Your Hang Ups" は、Herbie Hancock のポップな面が出ていてそれなりにカッコいい曲なのですが、曲調がちょっと性急すぎて、僕はもう少しルーズな方が好きです。

ギターで言えば、David T. Walker の参加も面白いところです。スローナンバーの "Bubbles" の聴きどころは、Wayne Shorter のソプラノ・サックスと、David T. Walker のギターではないでしょうか。
全編にわたって Paul Jackson のベースもうなっています。
ハーモニカで Stevie Wonder も参加しています。1976年発売の "Songs In The Key Of Life" に Herbie がゲスト参加したことのお返しかと思います。

全体的にはサウンドは結構凝っている一方で、メロディーが少し地味という印象です。
次作、傑作である "Secrets" では、歌モノも入れ、少しルーズに、そして派手になっていきます。

2017年11月18日土曜日

Pressure Drop / Robert Palmer (1975)

めちゃくちゃカッコいいですね。
1stも最高ですが、この2ndもめちゃめちゃいいです。

はじまりの3曲と、終わりの2曲が Palmer 作で、中4曲がカバー、or 共作という構成になっています。
カバーは、おなじみ Allen Toussaint と、 Little Feat の他、タイトル曲 Toots & the Maytals の曲もあります。"Pressure Drop" は "The Harder They Come" のサントラに入ってましたが、後に The Clash もカバーしてます(いまいちですが)。

前半がフィリーソウル調のソフト路線で(実際ストリングスも入ってます)、中盤あたりからグッとサザン傾向が強くなります。

バックに Little Feat を起用したUSA録音。タイトなバックにソウルフルなヴォーカルで、ホーンと Lowell George のギターもまたよし。
Little Feat の "Sailin' Shoes" に入っていた "Trouble" あたりが一番盛り上がるでしょうか。オリジナルよりずっとソウル寄りです。

それにしても、この裏ジャケ、ほんとバカですよね。

2017年11月11日土曜日

World Clique / Deee-Lite (1990)

なんと、Bootsy Collins, Q-Tip,  Fred Wesley, Maceo Parker が参加しているという、贅沢なアルバムだったんですね。
とはいっても、ファンクやラップではなく、Tei Towa の功績大の、いわゆるハウス・ミュージックです。
まあ、これはこれでいいか。

Herbie Hancock の "Bring Down the Birds" をサンプリングした、 "Groove Is in the Heart" は許せます。

2017年11月4日土曜日

Do It All Night / Curtis Mayfield (1978)

Curtis ディスコ時代の幕開けとなる、'78のアルバムです。ジャケットからして物語ってます。
Van McCoy の "The Hustle" が'75年、サタデーナイトフィーバーが'77年、Gloria Gaynor "I Will Survive"、Chic "Le Freak" も'78年、Donna Summer の "Hot Stuff" が'79年。そんな時代だったんですね。

何といっても、表題曲がカッコいい。ファルセットとリズム、ギター、ストリングスがバッチリ合ってます。さすが、アレンジもおしゃれだなあ。

LPとしては、2曲でA面を使ってます。踊るために曲を長くした結果ですね。
"Do It All Night" に続く2曲もディスコですが、こちらは少しBPMが速く、あまり僕の好みではありません。
中間の曲はなかなかの佳曲です。特に "In Love, In Love, In Love" はいいですね。
最後は "You Are, You Are" で締め。あまりにキャッチ―過ぎません?

このアルバムがあって、次の "Heartbeat" や "Something to Believe In" につながります。