2026年2月23日月曜日

Dungeon / muque (2024)

僕にとっての「ダンジョン」は「梅田ダンジョン」です。
かなりの確率で迷ってしまい、恐怖でしかありません。
迷った挙句、地上に出ればなんとかなるのでは、と思い地上に出たはいいけど、結局ビルが大きすぎてまた地下に降りるハメになってしまいました。
でも、このアルバムの「ダンジョン」は、RPGの迷宮から来ている様です。というか「梅田ダンジョン」もRPGからなんでしょうね。
僕はゲームをやらないのでその辺りまったく分かりません。
アルバムのイメージもゲームソフトのパッケージ風の様ですが、それも全く分かりませんでした。
アルバムの導入 "Plologue -Dungeon-" は子供がゲームをやってるところですので、ゲームがアルバムの主題であることは確かなのですが、ただ曲はゲームと関係ないものばかりですので、コンセプチュアルなものではなく、あくまで「イメージ」あるいは世代感を表すものなんでしょう。

muque の音楽制作の場面を理解しているわけではないのですが、サウンド制作→トップライン+歌詞という形で制作している感じらしいです。
僕は楽曲制作をしたことがないので、よくわからないのですが、メロディ+コード→アレンジ、というのが一般的かなと思っていたのですが、最近はなんですか、アレンジ先行なんですか?
うーん、考えさせられますね。
しかも、サウンドを作っているのはドラマーというのも驚きです。まあ誰が作ってもいいんですけど。
ほとんどがソフトで作ってるんでしょうかね。このアルバムでも生ドラムは叩いでいないらしいです。
こうなると、バンドって何?ってなりますよね。
実際、muque は、ギター、ベース、ドラム、ヴォーカルの4ピースバンドだったわけですが、その楽器編成とは関係ないサウンドが特徴だと思うんですよね。逆にギターサウンドのバンドサウンドだと面白くない。
こういうプロダクトだと素晴らしいとは思いますが、ライブでどう再現するんだろうという心配してしまいます。実際MVでは4ピースアピールのものが多いですし。

インディーバンドは、結局2人になってしまうんじゃないか説を僕は思ったりするんですが、ビートルズの時代と違って、一人で楽曲制作できる環境になってしまうと、中心の一人+もう一人でバンドの最小単位が成立してしまうわけです。サウンドメイクに関われない楽器演奏者は、人生を考える中でバンドを離れることになる、と。
このアルバム後に、muque でもベースの Lenon がバンドを離れ、3人になっています。
Lenon はバンド結成を促した中心メンバーですので、非常に残念なことだと思います。

サウンドはポップでもあり、ダンスでもあり、ロックでもあり、多彩です。
この多彩さが muque のm魅力かもしれません。
でもどっちかというとポップが先行してます。その方が僕の好みです。
バンドサウンドというよりも、シンセサウンド。でもバンドアンサンブルも意識しているところがいいです。

今風だなと思うのは、サウンドだけではなく歌詞もですかね。
「スワイプ」が何回か聞け、「ボット」も出てき、スマホそのものを歌った曲もあります。
高校生活を歌った曲もあり、ちょっとそこは気恥ずかしいですが、リアルでそこも若者には共感するのかなと。

もっと高みを目指して欲しいです。

  1. Prologue - Dungeon -
  2. nevermind
  3. Teardrop In The Sea
  4. ブルーライト
  5. 456
  6. feelin’
  7. desert.
  8. (T)LAST ME
  9. break(Interlude)
  10. jabber
  11. my crush
  12. Bite you
  13. TIME
  14. DAYS


  • Asakura : Vo. G
  • takachi : D, Track Make
  • Kenichi : G
  • Lenon : B


2026年2月18日水曜日

Bagola / Trio Da Kali (2025)

マリのグリオのトリオです。
グリオは、西アフリカの歴史の口承音楽家とでもいう人たちで、伝統的に家系で伝承している様です。
琵琶法師みたいなもんでしょうか。

トリオなので、ほんと最小限の単位です。
楽器×2とボーカル。
楽器は、バラフォン(木琴)とンゴニ(弦楽器)で、ンゴニはンゴニ・ベースというユニークなもので、ベース・ギターのような役割です。
これらとボーカルとハーモニーがうまくミックスされて、いいサウンドを奏でています。

中でもバラフォンがすばらしい。
バラフォン奏者は Lassana Diabaté で、コラ奏者の Toumani Diabaté のグループ出身、トリオの音楽監督も担っています。素朴なサウンドと煌びやかな奏法がいい味を出しています。
ボーカルは Hawa Kasse Mady Diabaté で、アフリカの有名なシンガーである Kasse Mady Diabaté の娘だそうです。
ンゴニ・ベースは Madou Kouyaté。トリオの中では一番若いそうですね。このンゴニは電気処理されているのかもしれませんね。
3人中2人が Diabaté さんですが、これはグリオで多い名前の様です。

言葉は全く分かりません、何語なのかも。
CDなら解説ついてるんでしょうが、タイトルすら何を表しているのやら。
#1 "Bagola" は軽快な9/8拍子で社会風刺を描いている様です。
#4 "Tulunke" は穏やかな祈り。
#5 "Orpaillage" は金採掘による環境破壊を嘆いた曲。西アフリカでは金の違法採掘で田畑が荒らされ、水銀を使った採掘で最高不可能になっている土地が多いというテレビ番組を最近見ました。この曲はスタジオで即興的に生まれた曲だそうです。
#9 "Fakoly" は静かにグルーブします。
#11 "Deme" だけが10年ほど前に録音されたもので、3人の他にンゴニも入ったボーナストラックになっています。

伝統的な楽器を駆使しながら、メロディはトラディショナルとは違い、結構モダンに感じます。もちろん欧米的な感じはありません。以前バリに行ったときに聴いた竹楽器の音楽に近いものを感じました。
シンセやギターなどを混ぜたアフリカン・ポップとは一線を画し、あくまでアコースティックでありながら、モダンな音楽を作り出すことに成功しています。ほんとすばらしいです。


  1. BAGOLA [Madou Kouyaté]
  2. DADUNKAN [Hawa Kassemady Diabaté]
  3. CELA SIGUI [Trio Da Kali]
  4. TULUNKE [Lucy Durán]
  5. ORPAILLAGE [Trio Da Kali]
  6. DISSA [Hawa Kassemady Diabaté]
  7. WARA [Trio Da Kali]
  8. NANA TRIBAN [Lassana Diabaté]
  9. FAKOLY
  10. LATEGE [Lassana Diabaté]
  11. DEME [Trio Da Kali]


  • Texts by Hawa Kasse Mady Diabaté
  • Arranged by Trio Da Kali
  • Vocals : Hawa Kassemady Diabaté
  • Balafon : Lassana Diabaté
  • N'goni bass & Backing Vocals : Madou Kouyate
  • N’Goni : Harouna Samake Kamale
  • Backing Vocals & Clap : Lucy Durán
  • Clap : Javier Monteverde 
  • Produced by Lucy Durán


  • Recorded at MidiLive Studios Paris in 13,14 and 15 January 2023.
  • #11 "Deme" was recorded in Tikan Jah Fakoly’s studio, Bamako, 2015.


2026年2月7日土曜日

Grown tag / REJAY (2025)

英語と日本語の絶妙な混じり具合、悲しげな歌声、メロウなサウンドがいいですね。
インディー・ポップと呼ぶのにピッタリな感じです。
ポップなのに、インディー感が溢れています。
すごくいい音楽なのに、ものすごくは売れそうな気がしない...

REJAY (リジェ) は北海道ニセコ出身の弱冠20歳。大半の曲は10代の頃のものなので驚きです。
"Grown tag" は、大人向けの洋服なんかのタグ、あるいは成長記録、ということで成人になったよー、というタイトルだと思います。ジャケットもバースデイケーキに子供の写真。
父がオーストラリア人ということで、ダルビッシュ似のはっきりしたお顔立ちです。

そのおかげで英語詞が生きてます。
あまり日本人が使えないような単語や言い回しも特徴的です。

サウンドは Nulbarich の JQ が全面サポートしていて、心地よさ抜群です。


  1. Zen(Intro)
  2. HAZY
    • 作詞:REJAY, Jeremy Quartus 作曲:A.G.O, Jeremy Quartus
    • Produced by A.G.O, Jeremy Quartus
  3. Too Late
    • 作詞・作曲:REJAY, Jeremy Quartus
    • Produced by Jeremy Quartus
  4. Shaky
    • 作詞・作曲:REJAY, Jeremy Quartus
    • Produced by Jeremy Quartus
  5. Meant to Be
    • 作詞・作曲:REJAY, Jeremy Quartus
    • Produced by Jeremy Quartus
  6. Remedy
    • 作詞・作曲:REJAY, Jeremy Quartus
    • Produced by Jeremy Quartus
  7. Love you still
    • 作詞・作曲:REJAY, Jeremy Quartus
    • Produced by Jeremy Quartus
  8. Back to You
    • 作詞:REJAY 作曲:REJAY, Jeremy Quartus, Ethan Augustin
    • Produced by Jeremy Quartus
  9. Stand up
    • 作詞・作曲:REJAY, Jeremy Quartus
    • Produced by Jeremy Quartus
  10. Middle of the Night
    • 作詞・作曲:REJAY, Jeremy Quartus
    • Produced by Jeremy Quartus