2026年1月24日土曜日

合歓る - walls & bridges / Laura day romance (2025)

"ネムる" と読むらしい。合歓の木と眠るを掛けて。
睡眠薬と眠ることが一つのキーとなっていて、アルバム全体で、二人の人間の出会いと恋愛感情、すれ違い、別れ、その間の様々を描いているみたいです。
眠りの世界と現実世界、一人の人間ともう一人の人間、心理と情景...いくつかのアンビバレントが重なるように構成されています。

2月に出された "walls" 10曲と、12月に出された "bridges" 10曲の2部構成になっていて、LPだと2枚組って感じでしょうか。
出された時期は違うものの、当初から20曲の長編を作る意図で制作されています。
併せてコンセプトアルバムで、今どき珍しい形式ですね。

音楽的には、"walls & bridges" と名づけるのから分かるとおり、基本ロックです。クラシックロックからの影響が強い感じです。
ただ、一筋縄ではいかないというか、ギターの使い方、ドラムパターンなど複雑で、変拍子も混ざっているという、シンプルロックではありません。
井上花月のヴォーカルスタイルと相まって、サウンドはドリーミーです。
サイケデリックな要素もあり、なんだか The Doors" を思い起こしました。

作詞、作曲、アレンジも全てギターの鈴木迅が行っており、彼の世界観、音楽観を表現するのがこのバンド、と言えるのかな、と思いました。
ある程度の自由度はあるものの、彼の指示に従って制作が進んだ様子が伺えます。
歌詞は少し分かりづらく、なぜそこでその言葉?と思うものも多々あります。どうもバンドメンバーにも想いは共有されていないみたいなのが面白いと思いました。
ライブで再現するの大変やろな。楽器演奏も含めて。


合歓る - walls

  1. 5-10-15 I swallowed|夢みる手前
  2. Sleeping pills|眠り薬
  3. Amber blue|アンバーブルー
  4. 深呼吸=time machine
  5. 転校生|a new life!
  6. mr.ambulance driver|ミスターアンビュランスドライバー
  7. subtle scent|微香性
  8. プラットフォーム|platform
  9. smoking room|喫煙室
  10. 渚で会いましょう|on the beach

合歓る - bridges

  1. 何光年?|how far...?
  2. ライター|lighter
  3. 分かってる知ってる|yes, I know
  4. プラトニック|platonic
  5. ランニング・イン・ザ・ダーク|running in the dark
  6. 肌と雨|skin and rain
  7. 恋人へ|Koibitohe
  8. making a bridge|橋を架ける
  9. orange and white|白と橙
  10. 後味悪いや|sour


  • 作詞・作曲:鈴木迅
  • Laura day romance are 井上花月(Vo.), 鈴木迅(Gt.), 礒本雄太(Dr.)


2026年1月20日火曜日

Live at Los Angeles Sports Arena, 1975 / Pink Floyd (2025)

"Wish You Were Here 50" に含まれるライブ録音。
1975年4月26日のライブなので、9月に発売される "Wish You Were Here" より前ということになります。
Pink Floyd は、発表前の曲をライブで完成度を上げていく手法をとっていたそうです。
ただし、ライブのブートレグが出回り、アルバムの制作に悪影響が出たため、これ以降こういう手法はやめてしまったようですが。

いずれにしても、バンドが一番脂がのっていたのが "Wish You Were Here" 前後だということを考えると、1975年のタイミングのライブはバンドとしても最高のパフォーマンスだと言えます。
また、曲としても、"Meddle"〜"The Dark Side of The Moon"〜"Wish You Were Here"〜"Animals" までの曲が含まれ、充実しています。

前半は、新曲でかためられ、後半はこの時点の最新アルバム "The Dark Side of The Moon" を全曲演奏、しかもアルバムの曲順も同じという再現ライブ調に加えて、アンコールに "Meddle" から "Echoes"、という最強の選曲です。
後半の "The Dark Side of The Moon" 以降はコーラスやサックスが入っており、意外と音楽性に富んでいる感じ。
一方で前半は4人の演奏が基本で、ハード・ロック色が強くなっているのが分かります。
実際、アルバムでも、"Wish You Were Here" から "Animals" あたりは、アート・ロック、プログレッシブ・ロックが影を潜めて、ハード・ロック路線になってました。
その方が好きですけど。

最初の2曲、"Raving and Drooling" と "You've Got To Be Crazy" はいわくつきの曲で、先ほど言ったライブ・ブートレグで、新アルバムの内容が一部暴露されてしまったこともあり、この2曲は "Wish You Were Here" には入らなかったようです。
後ほど "Raving and Drooling" は "Sheep" にタイトルと歌詞を変えて、"You've Got To Be Crazy" は "Dogs" にタイトルを変えて、"Animals" に収録されました。


  1. Raving and Drooling
  2. You've Got To Be Crazy
  3. Shine On You Crazy Diamond (1-5)
  4. Have a Cigar
  5. Shine on You Crazy Diamond (6-9)
  6. Speak to Me
  7. Breathe (In The Air)
  8. On the Run
  9. Time
  10. The Great Gig in the Sky
  11. Money
  12. Us and Them
  13. Any Colour You Like
  14. Brain Damage
  15. Eclipse
  16. Echoes


  • Live at the Los Angeles Sports Arena, 26 April 1975
  • a Mike Millard recording (notorious rock bandit/bootlegger)


Pink Floyd are

  • Roger Waters : Bass, Vocal
  • David Gilmour : Guitar, Vocal
  • Richard Wright : Keyboard, Vocal
  • Nick Mason : Drums


2026年1月11日日曜日

handmade / chilldspot (2025)

「チルズポット」と読みます。

ヴォーカルとギターの比喩根(ひゆね)を中心にしたバンドですが、このアルバムからベース小﨑、ギター玲山も作詞作曲で本格的に参加しているみたいです。
ドラムスのジャスティンが脱退した後の初めてのアルバムでもあります。

サウンド的にはギター中心のロック。
曲調は少しダンス・ポップが入って、多少ファンクあり。

最初聴いたんは #4 “踊っていたいわ” やったかな。ちょっと椎名林檎気味かなと思いましたが、けっこう違いました。

でも、ヴォーカルは時折低音を効かせてなかなか特徴的です。


  1. Unbound [作詞:小﨑・比喩根、作曲:chilldspot]
  2. Up [作詞:比喩根、作曲:chilldspot]
  3. 雷が背に落ちた [作詞・作曲:比喩根]
  4. 踊っていたいわ [作詞・作曲:小﨑]
  5. Asparagus [作詞・作曲:比喩根・玲山]
  6. Die or feel [作詞・作曲:比喩根]
  7. 緑のダンス [作詞:比喩根、作曲:比喩根・小﨑]
  8. フラッシュバック [作詞:chilldspot、作曲:比喩根・Ethan Augustin]
  9. フレイドル [作詞:比喩根、作曲:比喩根・小﨑]
  10. 暮れ色 [作詞:玲山、作曲:ジャスティン・玲山]
  11. middle [作詞:比喩根、作曲:比喩根・小﨑]


  • Mixing and Recording Engineer : 土岐彩香


2026年1月3日土曜日

Free for All / Art Blakey and The Jazz Messengers (1965)

Blakey、Shorter、Hubbard、Fuller、Walton、Workman という最強コンボによる'64年2の月の録音です。
Shorter は64年9月に Miles バンドに引き抜かれたので Shorter 時代としてはほぼ終期の録音ですね。

A面2曲、B面2曲の曲しか入ってませんが、どれもかっこいいのが素晴らしい。
#1、#2が Shorter 作、#3が Hubbard 作、#4は Clare Fischer 作で Hubbard アレンジ、ということなので、A面は Shorter 面、B面は Hubbard 面ということでしょうか。

どれも素晴らしいんですが、#1がアルバムタイトルとなったのは、#1が1番ドラムが目立っているというか、ドラムが乗ってたからでしょうね。

個人的には '62年のライブ "Three Blind Mice" のようなアンサンブルものが好きなんですが、こういうハードなものもいいですね。


  1. Free For All
    • Written by Wayne Shorter
  2. Hammer Head
    • Written by Wayne Shorter
  3. The Core
    • Written by Freddie Hubbard
  4. Pensativa
    • Written by Clare Fischer


  • Drums : Art Blakey
  • Tenor Saxophone : Wayne Shorter
  • Trumpet : Freddie Hubbard
  • Trombone : Curtis Fuller
  • Bass : Reggie Workman
  • Piano : Cedar Walton
  • Producer : Alfred Lion
  • Recorded by, Lacquer Cut by Rudy Van Gelder
  • Recorded on February 10, 1964.