"with Bernard Purdie" とクレジットしている通り、ドラマーの Bernard Purdie が重要な役割を果たしています。
彼なくしてはこのサウンドは生まれなかったんでしょう。
的確なドラム捌きにうねるベース、その上にラップが乗っかっているというシンプルなサウンドですが、この上なくファンキーです。
The Last Poets のオリジナルのサウンドは、パーカッションにポエト・リーディングというスタイルですが、このアルバムでは、バックがメロディックになることによって、一気にラップになっています。
これは画期的な飛躍だと思います。
The Sugarhill Gang が "Rapper's Delight" を出したのが1979年。
その2年前には、それに近い形を完成させていたというのは、ポエト・リーディングを続けていた彼らだからできたことなのかもしれません。
"Rapper's Delight" は Chic の "Good Times" にラップを乗せてましたが、"Delights of the Garden" はオリジナル・サウンドに、政治的詩を乗せているという点で大きく違いますので、これが Hip-Hop の原型というには無理があるかもしれません。
しかし、このファンクネスは素晴らしい。
チャート圏外なので、ほとんど売れなかったのでしょう。少し早すぎたのか。
- It's A Trip
- Ho Chi Min
- Blessed Are Those Who Struggle
- The Pill
- Delights Of The Garden
- Be
- Yond
- Er
- Voices, Percussion : Abu Mustapha, Suliaman El Hadi, Jalaluddin Mansur Nurriddin
- Drums : Bernard Purdie
- Bass : Alex Blake (2)
- Bass, Guitar : Mann (2)
- Composed by Suliaman El Hadi (1-5), Jalaluddin Mansur Nurriddin (6-8)
- Produced by Alan Douglas, The Last Poets
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