30年ほど前に聴いたのは、彼らのファースト・アルバム "Blue Line" だったか。
レイヴの流れの1組と思っていて、どちらかというと、イギリスらしいインディ・ロック・バンドと言う感じだったと記憶しています。
で、今回サード・アルバムを聴いてみたわけですが、全く印象が違ってました。
ひたすらダークで、ミニマルで、ダウン・テンポ。
ミニマル・ミュージック、ミニマル・ハウスの源流でしょうか。
暗いのはあまり得意じゃありませんが、音数少なく、テンポを落とした音楽は好きです。
そう言う意味じゃ、このアルバムはいい音楽が多く入っています。
例えばラストの曲 "(Exchange)"。#5 "Exchange" のベース音を少し抑え、レゲエ・シンガー Horace Andy のヴォーカルを被せてます。ゆったりとしたテンポにハイトーン・ヴォーカルが合います。
それに代表曲 "Teardrop"。ヴォーカルと作詞に Cocteau Twins の Elizabeth Fraser を迎え、アルバムの中でも唯一ポップに仕上がっています。"Mezzanine" は Massive Attack の一番売れたアルバムということになっていますが、ほぼ全て "Teardrop" のおかげでしょうね。これ以外「売れる」という要素ゼロですから。
同じく Elizabeth Fraser をフィーチャした "Black Milk" もアンニュイ感半端なく、いい感じです。
Horace Andy といい、Elizabeth Fraser といい、このサウンドには細いヴォーカルが合いますね。
ロンドンの西170kmの港湾都市ブリストル、Massive Attack を中心としたブリストル・サウンドを Trip Hop と言うのだそうです。音数の少ないダウン・テンポはトリップそのものかもしれません。
ちなみに、メイン・メンバーの 3D は、Banksy かもと言われてますが、真偽の程はわかりません。この音楽世界と Banksy の絵画世界はちょっと違うような気もします。
- Angel
- feat. Horace Andy
- sampling : "Last Bongo in Belgium" by The Incredible Bongo Band
- Risingson
- sampling : "I Found a Reason" by The Velvet Underground
- Teardrop
- feat. Elizabeth Fraser
- sampling : "Sometimes" by Les McCann
- Inertia Creeps
- sampling : "Rockwrok" by Ultravox
- Exchange
- sampling : "Summer in The City" by Quincy Jones and "Our Day Will Come" by lsaac Hayes
- Dissolved Girl
- feat. Sara Jay
- Man Next Door
- feat. Horace Andy
- sampling : "When The Levee Breaks" by Led Zeppelin and "10:15 Saturday Night" by The Cure
- Black Milk
- feat. Elizabeth Fraser
- sampling : "Tribute" by Manfled Manns Earth Band
- Mezzanine
- feat. Daddy G
- sampling : "Heavy Soul Slinger" by Bernard Purdie
- Group Four
- feat. Elizabeth Fraser
- (Exchange)
- feat. Horace Andy
- sampling : "Summer in The City" by Quincy Jones and "Our Day Will Come" by lsaac Hayes
- Massive Attack are 3D, Tricky, Mushroom
- Additional Musician
- Angelo Bruschini : guitar
- Jon Harris, Bob Locke, Winston Blissett : bass
- Andy Gangadeen : drums
- Dave Jenkins, Michael Timothy : keyboard
- Producer : Neil Davidge
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