B. B. King の代表曲 "The Thrill Is Gone" 収容の重要アルバム。
B. B. King 44歳の作品です。
The Beatles の成功から、アメリカ、イギリスで、ロックという巨大市場が生まれ、その時期にちょうど脂の乗ったプレイができたことが B. B. King の幸運でしょう。きっちりその運を掴みました。
The Rolling Stones のオープニングアクトをやっていたということですから、若造め、と思いながらなのか、売れるパワーというのは彼らの方が桁違いなので、リスペクトしながらなのかは分かりませんが、そういったことがこのアルバムの成功にもつながっているのでしょう。
Mick や Kieth にとっては、ブルーズの先生です。John Lennon や Paul McCartney がロックンロールジャイアントに憧れたのと違って、多分あとでアメリカの巨大なブルーズの世界を知って、深掘りしていったのでしょう。
"The Thrill Is Gone" はオークランドのピアニスト Roy Hawkins 1951年の作品のカバーです。ゆったりとした、悲しげなギターがすばらしい。特徴的なストリングスが加えられています。
悪い時期が去ったというラブソングですが、人種差別を示唆した歌にもなっています。
B. B. King はライブでは必ず演奏するそうです。
確かに、"The Thrill Is Gone" は飛び抜けていますが、その他の曲が駄作かというととんでもない。全曲力の入った素晴らしい曲ばかりで、1曲目の "So Excited" から最高です。
プロデューサーは Eagles でお馴染みの Bill Szymczyk、やっぱりいい仕事してます。
- So Excited
- No Good
- You're Losin' Me
- What Happened
- Confessin' the Blues
- Key to My Kingdom
- Cryin' Won't Help You Now
- You're Mean
- The Thrill Is Gone
B.B. King: Vocals, lead guitar
Hugh McCracken: Rhythm guitar
Paul Harris: organ, acoustic and Fender Rhodes electric piano
Jerry Jemmott: Bass
Herbie Lovelle: Drums
Produced by Bill Szymczyk