また、基本ストレートなビッグ・バンド・ジャズで、その中に日本的なものを混ぜてくるのもユニークです。
このアルバムでも、墨絵を題材にした代表曲 "Sumie" であったり、水俣を題材にした "Minamata" であったり。
いずれも鼓を用いて、テーマだけではなく、サウンドでも日本的に仕上げています。 "Sumie" での Lew Tabackin のフルートも効いています。
"Minamata" は組曲になっていて、「平和な村」~「繁栄とその結果」~「終章」というストーリーになっています。ほぼテイストの違う曲がつながって1曲になっていますが、深刻な題材にもかかわらず、サウンド自体は親しみやすい感じになっているのは才能なんでしょうね。
素晴らしいアルバムです。
- Studio J
- Transience
- Sumie
- Minamata
- Peaceful Village
- Prosperity & Consequence
- Epilogue
- Jerry Hey Trumpet
- Bill Reichenbach Trombone
- Lew Tabackin Tenor Saxophone, Flute
- 穐吉敏子 Piano
- 観世寿夫 謡
- 亀井忠雄 大鼓
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