Paul Weller は、"Wild Wood" 以降、ほとんど聴いてませんでした。
この "Stanley Road" は、その "Wild Wood" に続く、ソロ3作目になります。
Stanley Road は、Paul Weller が生まれ育った通りの名前らしく、つまり、このアルバムでは、彼のルーツ・ミュージックに焦点を当てたものです。
Steve Winwood がゲスト参加しているのが象徴的なのですが、かなり、ソウル寄りの曲が集められています。そして、ブルーズ。
ブリティッシュ・ロックというよりは、アメリカン・ミュージックへのあこがれが詰まっています。
元々、イギリスのロックはアメリカのR&B、ブルーズに強い憧憬をもったものでしたから、ルーツをたどると、そこへ行きつくのは当然かもしれません。
彼のアイドル、The Who はともかくとして、Small Faces は強くソウルを意識したバンドでしたし、Small Faces の Steve Marriott が作ったバンド Humble Pie はまさしくヘビー・ソウルともいえるサウンドが特徴でした。
The Jam、The Style Council に続く Paul Weller のキャリア3世代目のソロ時代は、原点回帰、アメリカン・ロックの追求時代なのでしょうか。
The Jam、The Style Council ともに、いたってイギリス的でした。
キャリア最高傑作(だと僕は思います)の "All Mod Cons" の "Down in the Tube Station at Midnight" なんかは、イギリス人の、かつ彼でなければ書けない曲だと思います。
The Style Council も確実に時代を作っていました。
この "Stanley Road" もすばらしい曲が集められた、これまた傑作ですが、アメリカ色が強すぎるところに、レス・オリジナリティの物足りなさを感じるのは僕だけでしょうか。
それとも期待が高すぎるのか。
それでも、このアルバムには、カッコいい曲が揃っています。
- 1曲目 Eric Clapton ばりの "The Changingman"、スロー・ダウンした2曲目 "Porcelain Gods"
- 美しい "You Do Something to Me"
- デラックス・エディションにはデモ・バージョンも収録されていますが、"Broken Stone" はデモの方がワイルドで断然いいです
- エッジの効いた "Whirlpool's End"
- The Changingman
- Porcelain Gods
- I Walk On Guilded Splinters
- You Do Something To Me
- Woodcutter's Son
- Time Passes...
- Stanley Road
- Broken Stones
- Out Of The Sinking
- Pink On White Walls
- Whirlpools' End
- Wings Of Speed
Noel Gallagher(ac-g)
Steve White (d)
Steve Winwood (org, ep)
Produced by Brendan Lynch
0 件のコメント:
コメントを投稿