2019年5月1日水曜日

Kylyn / 渡辺香津美 (1979)

渡辺香津美名義になっていますが、坂本龍一、矢野顕子も含めたKyLynバンドとしてのアルバムといった方がピッタリくるのではないでしょうか。
実際、渡辺香津美の曲が3曲、坂本龍一の曲が4曲、矢野顕子の曲が1曲と、Milesのカバーが1曲といった構成になっています。

LP時代のA面は渡辺香津美サイド、B面は坂本龍一サイドといってもいいかもしれません。
いわゆるフュージョンですが、坂本龍一の個性が入って、少しずつシンセサイザーやヴォコーダーが混じってきます。当時は、YMO好きがテクノの一種として聴いたんでしょうから、随分肩透かしを食らったでしょう。

日本のフュージョンは一時、ギター・フュージョンともいうべき、ギターが牽引していた時代がありましたね。高中正義、野呂一生、渡辺香津美...
このアルバムは、卓越したギター・テクニックと音楽性との調和がとれている、いいバランスが成立していると思います。やはり坂本龍一など当時のYMOメンバーが参加したのが大きかったのだと思います。

それにしても、今から思うと豪華なメンバーです。けっこう村上秀一のドラムが効いてます。

渡辺香津美(gt), 坂本龍一(key), 矢野顕子(key), 村上秀一(dr), 高橋ユキヒロ(dr), 向井滋春(tb), 本多俊之(sax)...

0 件のコメント:

コメントを投稿