"Jesus, Etc." を聴いたのは、 Norah Jones のカバーを集めたコンピレーションでした。正確には、 Norah Jones のガールズ・バンド ”Puss N Boots" のカバーですけど。
Norah Jones が、 Wilco の中でも、なぜこの曲をカバーしたのか分かりませんが、このアルバムの中では特異な曲調となっています。カントリーサイドから出てきたバンドなので親近感はあったんでしょうね。
しかし、ここに集められている曲はカントリーの枠からは大きく外れてます。オルタナティブなフォーク・ポップ・ロックといった感じでしょうか。美しいメロディラインはすばらしいものがあります。フロントマン Jeff Tweedy の才能を感じます。
残念なのはほとんどの曲で共作しているキーボードの Jay Bennett がこのアルバムを最後にバンドを離れたことです。この後のアルバムは聴いたことがないので、どういう変化になったのか。
1979年の "One on One" 、1982年の "Two of a Kind" に続く、フュージョン界のスーパースター2人のコンビネーション・アルバムの第3弾になります。
"Two of a Kind" から10年ですが、その間に、メディアはCDになり曲数が増えました。その分少し散漫な感じになったかな。
また、録音技術とシンセサイザーの力がだいぶ上がったように感じますが、僕は "Two of a Kind" の「古さ」の方が気持ちよく感じます。少し70年代っぽいというか。
この中ではやはり、ゆったりとした、音数の少ない曲、例えば #1 "Movin' On" や #3 "So Much in Common" がいいですね。心地いい!