"Aijuswanaseing" は "I Just Wanna Sing" なんでしょうね。
D'Angelo が "Brown Sugar" を出したのが1995年、"Maxwell's Urban Hang Suite"が出たのが1996年、Erykah Badu が "Baduizm" でデビューしたのが1997年、同じ年に Rahsaan Patterson もデビューしています。
そして、2000年になって、Musiq Soulchild が本作を出しています。
2000年は、 D'Angelo が "Voodoo" を、 Erykah Badu が "Mama's Gun" を出した年でもあります。
いわゆるネオ・ソウルは多様でもありますが、 Musiq や Rahsaan Patterson などは、 Stevie Wonder の影響が強く感じられます。 Donny Hathaway や Stevie Wonder が主導したニュー・ソウル運動の言い方を変えた現代版がネオ・ソウルとも言えますので、当たり前でしょう。特に本作の "143" は Stevie に近い感じがあります。
ネオ・ソウルと言われる一群の曲調は、意外とどれもエッジが効いておらず、のっぺりとした印象があります。BGMとしてアルバム全体を流して聴くのはすごくいいのですが、1曲1曲の明確な違いが分かりづらいです。ミディアムテンポからスローテンポの曲が多いのも特徴でしょうか。
Ayana を女性ヴォーカルに迎えた "Girl Next Door" や Eddie Murphy の "Nutty Professor II " で使われて最初にヒットした "Just Friends (Sunny)" 、スローな "Love" など、なかなかいい曲が揃っていると思います。
Ayana を含めた AARies をフィーチャした曲が3曲あり、どれもいい感じに仕上がっています。女性ヴォーカルの使い方がうまいですね。中でも "Girl Next Door" は Jill Scott がヴォーカルアレンジをしているところが面白いと思います。
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