2017年2月17日金曜日

日出処 / 椎名林檎 (2014)

東京事変と並行して作られた"三文ゴシップ"以来、5年半ぶり、そして東京事変解散以来初のソロ・アルバムです。

13曲中6曲が既発表曲だし、"ありあまる富"にいたっては2009年の曲なので、寄せ集めてきな印象があるでしょうが、アルバム全体がパワフルで、それなりのまとまりを持っています。椎名林檎の過去のアルバムの中でも、有数の完成度を示してるんじゃないでしょうか。
過去によく見られた、昭和ロマン的な歌は影を潜め、ポップというかメインストリームを意識したメロディ、アレンジが好感が持てます。東京事変での経験あるいは亀田誠治からの吸収が大きかったのかもしれません。

"走れゎナンバー"でのフルートのカッコいい使い方は素晴らしいし、”赤道を越えたら"の村田陽一のブラスアレンジもいけてる。"自由へ道連れ”のスピード感は東京事変を思い起こさせます。
最初からの4曲("静かなる逆襲","自由へ道連れ","走れゎナンバー","赤道を越えたら")でぐっとつかみ、終盤は既発表曲("いろはにほへと","カーネーション","孤独のあかつき","NIPPON","ありあまる富")でまとめるような形になってます。

東京事変後の再スタートの意気込みが感じられる一枚です。
もっと評価が高くあるべきだと思います。

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