2016年6月4日土曜日

Infidels / Bob Dylan (1983)

当時、これが「いい」と友達が言っていたのを覚えています。正直言って、この頃のBob Dylanは「一昔前の人」と思ってましたし、実際70年代の最盛期を過ぎ、このアルバムの前5年間3作はゴスペル色の強い宗教アルバムの時代でした(聴いたことはありませんが)。しかも1983年といえば、ブリティッシュ・ニュー・ウェイヴの時代で、私自身こういったアメリカ色の強い、昔と変わらない音楽が好きではありませんでした。

いま改めて聴いてみると、いいです。
1曲目"Jokerman"、2曲目"Sweetheart Like You"、最後の曲"Don't Fall Apart on Me Tonight"がいい。いまいちな曲も多く入ってますが。
まだ若かったんでしょうね、今のような渋い声ではなく、意外と若々しい声に驚きました。でしょうね、30年以上も前ですもんね。

ほぼDire StraitsMark Knopflerがプロデュースしていますが、レコーディングが長引き、Knopflerがツアーに戻らなければならなくなって、最後まで手掛けられなかったようです。「俺が最後までやれていれば、もっといいアルバムになったのに」と悔しがっています。
ちなみに、Dire Straitsのデビュー曲"Sultans of Swing"は、それはもうDylanに傾倒していますので、プロデュースのオファーがあったときは気合が入ったでしょうね。このアルバムでもいいギターを聴かせてくれます。
それにしても、Sly & Robbieの起用は驚きです。

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