ジャズベーシスト Linda May Han Oh の6枚目のリーダー作ですが、ちゃんと聴くのは初めてです。
前作 "Aventurine" 後に彼女はコロナ下で子供を産み母となりました。
その経験が今回の音楽に反映されているかどうかは分かりませんが、大きな転機となりうる経験だったでしょう。
Linda May Han Oh はマレーシア生まれの中国系で、オーストラリア・パース育ち。
僕が大学生の時の生まれですが、もう40手前なんですね。当たり前か。
ウッドベースを軽やかに演奏する姿を YouTube で見ましたが、中華系のクールビューティでカッコいいです。
今回のアルバムは変則的なクインテット編成のバンドからなっています。
ベース、ドラムス、ピアノ、サックス、ヴォーカル
旧知のコラボレーターのようです。特にピアノの Fabian Almazan は学生の時からの知り合いで、夫でもあるんですね。今回のアルバムでは流れるような演奏で、このアルバムの音楽に大きな影響を与えています。
基本的にアコースティックであり、シンプルな楽器構成でありながら、複雑さを感じさせます。
繰り返すテーマは時にわかりづらく、他の楽器とユニゾンするスキャットのようなヴォーカルが独特の感じを醸し出しています。
静寂を思い起こさせるようでありながら、バックでは忙しく音が鳴っている、そんな感じ。
ジャズのような、ジャズではないような。
アクが強いですが、時折聞きたくなるような音楽です。
- Circles
- Antiquity
- Chimera
- Jus Ad Bellum
- The Glass Hours
- The Imperative
- Phosphorus
- Respite
- The Other Side
- Hatchling
- Linda May Han Oh : Bass (Acoustic & Electric)
- Obed Calvaire : Drums
- Fabian Almazan : Piano
- Mark Turner : Tenor Saxophone
- Sara Serpa : Voice
Composed by Linda May Han Oh
Recorded at Brooklyn Recording on June 13th and 14th 2022
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